##Elmer/Ice
まず、Elmerは偏微分方程式を解く有限要素法(FEM)のソフトウェアです。
Elmer/Iceは氷河・氷床の流動に特化したパッケージを指します。
以前Windows 10にElmer/Iceを入れようと挑戦したときには、Elmerは入れられたけどElmer/Iceは入れられなかったので、Ubuntu on WSLで試してみたものです。
使い方などはまだ勉強中なので、これはElmer/Iceをインストールするまでを記載します。
日本国内で氷河の流動を計算したいという人はとてつもなく限られた人だと思われますが、誰かの役に立てばいいなあという覚え書きです。
##環境
Windows 10 Home 64bit
Ubuntu 20.04 LTS on WSL1
##手順
https://github.com/ElmerCSC/elmerfem
ここ↑から全てDL、適当なディレクトリに保存。
(普段WSL ubuntuで作業した後Windowsでいじりたいことが多いいのと、WSLのホームディレクトリが変わったりするのがだるいので私はなんでもかんでもDドライブに置いている。)
とりあえず何も考えず言われた通りに、
$ sudo apt install git cmake build-essential gfortran libopenmpi-dev libblas-dev liblapack-dev
その後書いてある通りやって失敗しまくっていたので以下の手順を踏んだ。
$ cd /hoge/elmerice-devel/
$ mkdir build
$ cd build
$ cmake -S /hoge/elmerfem-devel/ -B . -DWITH_OpenMP:BOOLEAN=TRUE -DWITH_ElmerIce:BOOL=TRUE
$ make
$ sudo make install
ElmerSolverなどが/usr/local/bin/
の中にできていればとりあえずOK。
振り返ってみるとこれだけかよという感じだけど、これにたどり着くまで時間がかかりました。
Web上にあるインストールガイドではcmake .. -DWITH_OpenMP:BOOLEAN=TRUE
とかなんとか書いてありますが、別のところにあるCMakeListを参照していることがあります(ありました)。
また、「-DWITH_ElmerIce:BOOL=TRUE」これ入れないとElmerだけ入ってここまででは気が付きません(めっちゃ困る)。
/usr/local/share/elmersolver/lib/
にElmerIceSolvers.soがあれば本当にOK。
##その後
gmshとParaviewをインストールしました。Paraviewはwindowsに入れた。
チュートリアル通りに実行後Paraviewでちょっといじってみるときれいな図を作ってくれる。自己満足に浸れます。
これからこいつを使って氷河の流動について理解を深めていきたいものですね。
Elmer/Iceを一緒に勉強する仲間が欲しいところです。