はじめに
プロセスオブジェクトを定義することで、任意のフィールドの集合型を利用できます(プログラミングにおける構造体
)。この記事ではプロセスオブジェクトを使用する手順を確認します。
なお、この記事は次の記事の内容を理解していることを前提としています。
プロセスオブジェクトの定義と使用
プロセスオブジェクトの定義
次の手順ではプロセスオブジェクトを定義しています。
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IICSにログインして アプリケーション統合 のページに移動、 新規メニュー を選択して プロセスオブジェクト の作成画面を表示します。
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名前・ラベル・タイプを指定すると フィールドの追加 をクリック可能になります。
今回は次のようにフィールドを定義します。
CAIプロセスの作成
次の手順では作成したプロセスオブジェクトを入力フィールド、出力フィールドとして利用するCAIプロセスを作成しています。
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CAIプロセスを次の設定で作成します。
- 名前を recipe-pca-processObject とする
- 匿名アクセス を許可する
- クラウドサーバー にデプロイする
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入力フィールド input を定義します。タイプ には作成したプロセスオブジェクトを指定します。作成済みのプロセスオブジェクトは カテゴリ=カスタムタイプ に切り替えると選択できます。
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出力フィールドとして output を タイプ=recipe-po-processObjectTest (作成したプロセスオブジェクト) で作成します。
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割り当てステップを追加して、出力フィールド output > id および output > value を選択して 計算式 を利用する設定とします。
計算式として各フィールドに次の値を指定します(入力フィールドのid/valueの値に"out"という文字を追加しています)。- id =
concat("out-", $input.input[1]/id )
- value =
concat("out-",$input.input[1]/value)
- id =
CAIプロセスの実行
curlコマンドを例とした動作確認結果です。入力フィールド・出力フィールドとしてプロセスオブジェクトを利用できることが確認できました。
// curl コマンド
curl https://<IICS・CAIサーバー>/active-bpel/public/rt/<Org ID>/recipe-pca-processObject \
-H 'Content-Type: application/json' \
-d '{"input":
{"id" : "aaa", "value" : "bbb"}
}'
// 実行結果
{
"output": {
"id": "out-aaa", "value": "out-bbb"
}
}