こんにちは、齋藤です。2日前の↓の記事を書いてました。
同期・非同期コミュニケーションのデザインの時代
今年はパンデミックもあり、世の中の移り変わりが一気に起きた年でした。
特に、僕らの労働環境では会議のオンライン化が大きなトピックだったと思います。
WebMTG、メリットが色々ありますよね。
- 対面訪問が減って移動時間分の可処分時間増
- 商談の様子が録画できる
- 様子そのものを顧客最終承認者への経緯説明資料として活用
- トークスクリプトなど後日何らかのノウハウ化
- コンセントマネジメントは必要だと思うのだが...
ともかく生産性格差みたいなものが前よりもわかりやすくなり、このあたりの同期・非同期コミュニケーションをデザインしていくことが顧客を核にしたビジネスを生業にする僕らには今後求められてくるのかなと思います。
Why Quip, Why Now?
個人的には、非同期コミュニケーションとしてはQuipを一番使った年。連絡手段がBacklogとか情報のやりとりがSlackだけとかの世界観からは、正直戻れない。
ただ、1年多くの方とコミュニケーションを取る中で、Quip自体の認知度は高くても利用頻度や習熟度合いには結構まだ温度差があるなと思ったのと、そもそも従来のドキュメントツールの延長線上でとらえられがちかなと思ったのです。
What's Quip?
Quipはリアルタイムに共同編集できるドキュメントツールで、WordとかExcelを使わなくても多種多様な情報の集約や共同編集を行うことができます。
似たような製品だとOneNoteとかNotionなどもあります。
が、Quipはコメントや開封通知などコミュニケーションがどちらかというと前景化されていて、実際テキストの行単位またはスプレッドシートのセル単位でチャットスレッドを置いておけるようになっているので、コミュニケーションで情報の取りこぼしをなくしていくのだ、という息遣いへのこだわりみたいなところが強いです。ここがポイント。
※Wordのコメント機能とかも似てるけどスレッドに画像貼ったり別ドキュメントのアンカーリンク気軽に貼ったりできない
弊社でのQuipユースケース
- 個人のメモ
- 商談のやりとり(プラットフォーム、顧客、パートナー等)
- 会議アジェンダ(テンプレート化しておきそこから複製)
- トレーニング研修主催時の当日連絡場所・研修資料置き場
- 外部イベントの参加ログ
- プロダクト開発などでの仕様書、設計書、タスクやスケジュール管理
- ブログの記事作成・編集・校正・デプロイツール
- その他会社運営上のさまざまなドキュメント作成
- あるいはこれらの組み合わせ
など。結構ありますね。あとはちょうど今週CTA研修に参加していたのですが、個人のメモはQuipで取るようにしてました。文書テンプレート化しておけば、プレゼン練習にも使えます。
資格学習での利用例など
画面操作をQuickTimeで録画してドキュメント内に載せておくと移動中でもその機能の操作を見直せる
どれほど使いやすいのかをご理解いただけるかと思います。
細かいところでQuip良いなとおもったところ
- 会話しやすい。話しかけるMP消費がとても少ない
- 権限変更の操作がフォルダD&Dなどで直感的にできる
- マーカーツールで赤字で文書を細かく読み深めたいときは個人フォルダへ、逆にマーカー引いた内容を共有したいときは再度共有フォルダへ動かす
- Ctrl+Jの全文検索が使いやすい・見つかりやすい
- 細切れに書けるので、ちょっとした時間にアイデアを書き足しやすい
- iPhoneのメモと併用
- こだわって構造化すると本当に見やすくなる
他のサービスとの印象の違い(個人の意見)
vs Notion
- 正味レベルでの機能性
- Notionの方が高機能、ただ機能の使いどころが何とも腹落ちせず正直テキストエディタ的にしか使えてない
-
Quip Live Appで機能を足せる
- 昨年のAdvent Calendar木村さんの記事で、Quipのことが書かれていました。尊敬しかない・・・
* 貼ったURLのプレビューができるQuip Live Appを作りました
- 昨年のAdvent Calendar木村さんの記事で、Quipのことが書かれていました。尊敬しかない・・・
vs Backlog
- Backlogはプロジェクトや組織によってURLがはっきりわかれていて、複数ワークスペースまで見に行くのがとても不便
- 意外と情報のフロー重視。ドキュメントの構造化、階層化しにくい
vs Googleドキュメント、スプレッドシート
- 似ているけど、GoogleはWordやExcelっぽいUIでなんか機能多すぎる感じ
- 文書を魅せる、とかが苦手
vs OneNote
- 重すぎん?
Quipのユースケースで一番好きだったもの
ちょっとこれも一緒に紹介したかったもの。
Salesforce Platform Demos
https://www.platformdemos.com/s/
これ良いですよね!
色んな機能を試すための組織をカタログ的に選んでLaunchできる。
Partner向けデモ環境とかTrailheadもありますが、
細かな初めて使ってみたい機能やデモストーリーにすぐ手が伸ばせる感じです。
なにか1つ選んでみていただけるとわかりますが Read the Guide にQuipが使われています。
https://www.quip.com/JmWHAv8oyPyg/Archive-Salesforce-Data-with-Big-Objects
デモや提案のあんちょこ作るときのノウハウも学べて良いです。
最後に
「自律的・学びあい」みたいなところでQuipは非常に良いので、来年はもっと普及しますように!