はじめに
Google Colaboratory上でStreamlitを使ってインタラクティブなWebアプリを簡単に作成・公開する方法を紹介します。
2024年12月時点の情報に基づいており、最新の環境で動作確認済みです。
Streamlitとは?
Streamlitは、Pythonでデータサイエンスや機械学習のWebアプリを構築するためのオープンソースフレームワークです。少ないコードでインタラクティブなUIを作成できるのが特徴で、データ分析結果の可視化やモデルのデプロイなどに活用されています。
お手軽にWebアプリを構築できる一方、Pythonの初学者にとっては環境構築がハードルになることがあります。
そこで本記事では、Google Colabを使って、サクッとStreamlitアプリを構築することを目指します。
Google Colabでの環境構築
Google ColabでStreamlitを使うには、以下の手順で環境を構築します。
1. Streamlitのインストール
!pip install streamlit
1つ目のセルで、Streamlitをインストールしましょう。
2. ローカルでの実行
Streamlitアプリをローカルで実行するには、以下のコマンドを実行します。
!streamlit hello & sleep 3 && npx localtunnel --port 8501
これにより、Streamlitのサンプルアプリが起動し、ブラウザでアクセスできるようになります。
順に解説します。
-
streamlit hello
: バックグラウンドでStreamlitのビルトインサンプルアプリを起動するコマンドです -
sleep 3
: Streamlitアプリの起動を待つために3秒間待機します -
npx localtunnel --port 8501
: localtunnelを使って、ポート8501を外部に公開します。一時的なURLが生成され、外部からアクセスできるようになります
3. アプリの確認
Ok to proceed? (y)
と確認が求められる場合はテキストボックスにy
を入力し、
最後に表示されるyour url is:
以降のURLを開きます。
Tunnel Password
には、Public IP(External URL: http://***:8501
の***
)を入力します。
Click to Submit
を押すと、アプリが開かれます。
4. 個別アプリの確認
もちろん、別途作成した実行用のファイルを呼び出すこともできます。その場合は、
!streamlit run /content/drive/(***).py & sleep 3 && npx localtunnel --port 8501
などとします。
まとめ
本記事では、Google Colab上でStreamlitを使ってインタラクティブなWebアプリを作成・公開する方法を紹介しました。簡単な手順で環境構築から外部公開まで行えるため、ぜひ試してみてください。
なお、Google Colabのインスタンスは一定時間経過すると自動的に停止するため、公開したURLは一時的なものとなります。