1. はじめに
システムの処理方式について、オンライン処理やバッチ処理以外にも、センタカット処理やディレードオンライン処理があることを知りました。そこでそれぞれの処理方式について調べた内容を記事にします。
2. 処理方式の分類
2.1 オンライン処理
リアルタイムでデータを処理する方式です。ユーザーの入力や要求に対して即座に応答します。インタラクティブで、迅速な処理が求められる場合に使用されます。
例: インタラクティブなウェブアプリケーション
ウェブショッピングサイトやソーシャルメディアプラットフォームなど、ユーザーがリアルタイムでデータを送信し、即座に結果を得ることができるアプリケーション。
2.2 バッチ処理
一定のサイクルに従いバッチ単位でデータを処理する方式です。大量のデータを一括で処理し、通常は事前に準備されたプログラムに基づいて処理が行われます。処理のタイミングがリアルタイムではなく、時間がかかることがあります。
例: 月次給与計算
企業が月末に全従業員の給与を計算するプロセス。従業員の給与データが蓄積され、一括で処理されて結果が生成される。
2.3 センタカット処理
センタカット処理は、データの中央部分だけを取り出して処理する方法です。大規模なデータセットから必要な一部だけを選択的に処理することができます。全体のデータを処理するよりも効率的であることがあります。
例: ビッグデータ解析
大量のビッグデータセットから特定の期間や特定の領域だけを取り出して解析する。例えば、特定の月のデータや特定の地域のデータのみを処理する。
2.4 ディレードオンライン処理
ディレードオンライン処理は、システムの負荷が高まった場合に、一時的に処理の品質を低下させてでもシステムの応答性を維持する方法です。通常、優先度の低いタスクや品質を下げても許容できるタスクに対してこの手法が採用されます。高負荷時においても一定のサービスを提供し続けることが可能ですが、その代わりに一部の機能や品質が低下することがあります。
例: オンラインゲームの画質調整
大勢のプレイヤーが同時に接続する場合、サーバーの負荷を軽減するために一時的にグラフィックの品質を下げる。これにより、全体の応答性が向上し、プレイヤーエクスペリエンスを維持できる。
3. おわりに
システムの処理方式について整理することができました。理解のお役に立てたら幸いです。