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Webフォントを使うためのベストプラクティス(最もパフォーマンスがよい、遅延が少ない)をGoogle Fontsの利用を中心に考えてみたいと思います。

形式

EOT・TTF・WOFF・WOFF2・SVG等ありますが、2019年12月現在、ほとんどのブラウザでWOFFとWOFF2がサポートされていますので、この2つを読み込めばOKです。
※但し、案件ごとのターゲットブラウザは確認しましょう。
スクリーンショット 2019-09-30 12.57.25.png
スクリーンショット 2019-09-30 12.57.09.png

Google FontsのCDN利用

Google Fontsをタグで読み込んで使う場合、複数フォントを読み込むと以下のようなタグが発行されます。

<link href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Noto+Sans+JP:400,700|Roboto:400,700&display=swap&subset=japanese" rel="stylesheet">

W3Cのチェッカーでエラーでますので、文法エラー回避のためには、でなく%7Cを使います。

メリット
楽に使える
デメリット
レンダリングブロックが発生する
ファイルパスが変わる可能性がある
## ブラウザによる挙動の違い ![スクリーンショット 2019-09-30 14.44.00.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/298406/11f47aa1-0d29-86f7-5ac7-df950584caa2.png)

発生しやすい問題

FOUT(Flash of Unstyled Text)

Webフォントの読み込みが完了するまで代替フォントで表示され、読み込みが完了するとWebフォントに切り替わる現象。
Chromeなどのブラウザはタイムアウトまでにロードが完了しなかった場合、代替フォントが表示され、フォントダウンロード後に指定フォントに切り替わるため、そのときにチラつきが発生する問題。

FOIT(Flash of Invisible Text)

Webフォントの読み込みが完了するまで、テキストが表示されない現象。
Safariではフォントのロードを待ち続けるように実装されているため、フォントのダウンロードが完了するまでテキストが表示されなくなる問題。

CSSによる最適化

前項のように、ブラウザによって挙動の違いがあり、FOUTやFOITのような問題が発生する場合があります。
font-displayプロパティは、フォント読込中の挙動をCSSから制御することができます。

メリット
レンダリンクブロックが発生しない(非同期読み込み)
細かくフォントの挙動を制御できる
Edge、IEでの利用可能
![スクリーンショット 2019-09-30 15.19.24.png](https://qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/0/298406/c8712d6e-a0b7-6efd-302b-114009651824.png)
  • autoは、ブラウザのデフォルトの挙動です。
  • blockは、タイムアウトがなくなるため、FOUTはなくなるが、FOITが発生しやすくなります。
  • swapは、ブロック期:0秒、スワップ期:無限で、FOITはなくなるが、FOUTが発生しやすくなります。
  • fallbackは、ブロック期:0.1秒、スワップ期:3秒で、フォールバックフォント表示が許容される場合に使用します。
  • opticalは、ブロック期:0.1秒、スワップ期:0秒で、FOUTは発生せず、FOITも最小限です。ただし、フォントを取得するかどうかブラウザ任せになるため、早いテキスト表示を優先する場合に使うとよいです。

JavaScriptによる最適化

Font Loading API

フォントのダウンロード進行状況の監視や挙動の制御ができるが、ブラウザの実装に差があるため、次に紹介するWeb Font Loaderのほうが使いやすいです。

Web Font Loader

GoogleとTypekitが共同開発したフォントの読み込みを制御できるJavaScriptライブラリ。ソースコードはGitHubで公開されており、無料で利用できます。使い方はNoto Sans JPの使用例にて後述します。

preloadによる最適化

スクリーンショット 2019-09-30 16.00.02.png

メリット
Web Font Loaderより読み込み(レンダリング)が早い
AMPでも利用可能
デメリット
IE、Firefox非対応
CDNは使えない
FOUTが発生する可能性はある
## Noto Sans JPの使用例 ```ruby:HTML ``` ```rudy:CSS @font-face { font-family: "YakuHanJP_Noto"; font-weight: 400; font-style: normal; src: url("/assets/fonts/yakuhanjp/YakuHanJP-Regular.woff2") format("woff2"), url("/assets/fonts/yakuhanjp/YakuHanJP-Regular.woff") format("woff"); font-display: swap; }

@font-face {
font-family: "YakuHanJP_Noto";
font-weight: 700;
font-style: normal;
src: url("/assets/fonts/yakuhanjp/YakuHanJP-Bold.woff2") format("woff2"), url("/assets/fonts/yakuhanjp/YakuHanJP-Bold.woff") format("woff");
font-display: swap;
}
}

### sessionStorageの使用
ブラウザを閉じるまで、ページ遷移してもWebフォントを再読み込みする無駄が発生しないようにしています。
### 非同期の読み込みファイルはscriptタグで記述
GithubのREADMEの記述は、スクリプトインジェクション等の可能性があり、脆弱性の観点からあまりよい記述でないといえます。シンプルにscriptタグのasync属性を利用したコードで記述しています。 
また、非同期で読み込んだ場合、WebFont.load()が実行されるタイミングでWeb Font Loaderの読込が完了していない可能性があるため、WebFontのtypeofをチェックして未完了の時は実行されないようにしています。
### Noto Sans JPで気になる約物はYaku Hans JPを使用
半角の約物だけのWebフォントで、Noto Sansに最適化されたフォントファイルもあります。
[https://github.com/qrac/yakuhanjp](https://github.com/qrac/yakuhanjp)
_例としてYaku Hansにはpreloadを使っていますが、WebFontLoaderでも記述できます_
## 参照元
[ウェブフォントの最適化  |  Web Fundamentals  |  Google Developers](https://developers.google.com/web/fundamentals/performance/optimizing-content-efficiency/webfont-optimization#_7)
_「ブラウザによる挙動の違い」の掲載内容は、参照元から転用させていただいています。_
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