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[初心者必見] tryとtry!の違い + ぼっちメソッド

Last updated at Posted at 2017-04-20

今回はよく使用する try と try! の違いについて、あまり違いを把握していないで、それぞれのメソッドを使っている人もいるのかなと思い、書きました。

まずは、tryメソッドについて書きます。

try

tryメソッドは、 ActiveSupport から提供されているメソッドです。
tryで渡されたメソッドが存在しているのであればそれを呼び出し、なければ nil を返すメソッドです。
まずは実際にtryメソッドを使わないコードを通して見てみましょう。

@event = Event.create(content: 'test')

# 上の content の値を取得したいとします。
@event.content
=> "test"

# しかし、これではもし@event が nil の際に undefined method error が生じてしまいます。
@event = nil
@event.content
NoMethodError: undefined method `content' for nil:NilClass

# 上記のエラー対策には、以下のコードで対応できます。
@event && @event.content

上記を簡単に書けるようにしてくれるのがtryメソッドです。

@event.try(:content)
=> "test"

このように書くとtryメソッドを説明すると、tryメソッド良いな!!早速使ってみよう!!となるのですが、実は弱点もあります。
それはtryメソッドで nil を返した際に、対象のオブジェクトが nil なのか それとも使用したメソッドが nil なのか把握できないことです。
実際のコードで確認してみましょう。

@event = nil
@event.try(:content)
=> nil

# メソッド名が contentのはずが contnt になっている。
@event.try(:contnt)
=> nil

上記のように nil が返りエラーが生じた際に、考えられる原因が複数存在します。
複雑なコードになってくると、上記のようなエラーを特定するのに時間がかかってしまいます。
これを解消できるメソッドとして、try!メソッドが挙げられます。

try!

@event = nil
@event.try!(:content)
=> nil

# メソッド名が contentのはずが contnt になっている。
@event.try(:contnt)
NoMethodError: undefined method `contnt'

このように書くことによって、メソッド名が異なっている際は、 NoMethodError で落とすことが出来ます。
メソッド名が異なる場合は、エラーとして落とした方が良いと思うので、是非 try!メソッドを使ってみましょう。

と言いたいところなんですが、、、実は、try! よりもおすすめなメソッドがあります。
それは通称 ぼっちメソッドと言われるものです。

スクリーンショット 2017-04-20 14.28.12.png

ぼっちメソッド

ぼっちメソッドとは、一体何でしょうか。実は、rubyでtry!と同じ動きをするメソッドです。
ruby2.3から使えるようになりました。
これは、rubyで提供されているものなのでrailsではなくても使用することができます。かつ、rubyで提供されているので、パフォーマンスもtry!よりは良いです。

なぜぼっちメソッドというのかといいますと &.と記述する & が上の写真のぼっち(の子)と似ているからですw
実際のコードで見てみましょう。

@event&.content
=> "test"

@event = nil
@event&.content
=> nil

# メソッド名が contentのはずが contnt になっている。
@event&.contnt
NoMethodError: undefined method `contnt'

まとめ

try try! ぼっちメソッド
対象のオブジェクトが nil nil nil nil
引数のメソッドが存在しない nil undefined method error undefined method error

上記のような結論になります。是非参考にしてみてください:smile:

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