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RFC6238 Time-based One-time Password Algorithm (TOTP)の仕組みのメモ

Last updated at Posted at 2015-04-03

RFCに書いてある実装使うとかでサクッとワンタイムパスワードを生成できるので、もっと普及するといいですね。その場合はシークレットの扱いは適切にお願いします。

認証の概要

サーバーと共有しているシークレットキーと現在時刻からハッシュを生成してそれが合ってるかをみる、というのが大筋の流れ。

ワンタイムパスワードの生成

Wikipediaに書いてある通りだけど、少し補足説明。

TimeCounter = (unixtime(now) - unixtime(T0)) / TimeStep  # T0はエポック開始時点なので実質0, TimeStepはサーバーと共有する。30秒が推奨されてる。

HOTP(K,C) = Truncate(HMAC(K,C)) & 0x7FFFFFFF  # HMACはRFC2104で、TruncateのマナーはRFC4226でそれぞれ定義されている

TOTP = HOTP(SecretKey, TimeCounter)  # SecretKeyは事前にサーバーから提供されたもの
TOTP-Value = TOTP mod 10^ditits_number  # 剰余オペレーターを通して、指定桁数になるよう整形
  • TruncateについてはHOTP1で定義されている
  • 有効期間は30秒を推奨とRFCに書いてある
  • ハッシュ関数の推奨はRFCにはない。実質、SHA-1がデファクト。RFC上では、HMAC-SHA-1ではなく、HMAC-SHA-256 or HMAC-SHA-512が使われることも、実装によってはありうるとある。けど、TOTPのベースになっているHOTPのRFCではSHA-1が使われることが想定されているので、それに則っているのかな
  • 当然、Secretキーをサーバー側と共有しないといけなくて、シークレットの受け渡しは以下の2つがよく使われる
  • QRコード
  • ユーザーに表示して手入力してもらう

実際の運用でのシークレットの渡し方

例えば以下はFacebookで2段階認証を有効にした場合に表示されるQRコードをデコードしたもの。

otpauth://totp/Facebook:johndoe?secret=16DIGITS_SECRET&digits=6&issuer=Facebook

Qiitaの場合は以下。

otpauth://totp/johndoe?secret=16DIGITS_SECRET&issuer=Qiita

Qiitaのほうはdigitsも省略してるけど、6桁がよく使われるからだろうね。

アプリケーションでのワンタイムパスワードの生成

という感じで実装側はとくに難しいところはないので、アプリケーションを差別化するのは難しそう。
IIJ SmartkeyやAuthyや、そもそもGoogle Authenticatorも汎用TOTPコードジェネレーターとして動くので、どれでも好きなの使えばよい、が、そのTOTPコードジェネレーターが秘密鍵を適切に管理してるかは気にしたほうがいい。平文で適切なパーミッションなしで保存などされていたら台無し。Authyだとデバイスが代わっても大丈夫!復元可能!と言ってるけど、それってつまりシークレットを外部のサーバーに保存してるということなので、それが許容されるひとは使えばいいと思う。

セキュリティトークンとの比較

比較 TOTP/HOTP セキュリティトークン
開始するコスト 安い 高い
耐タンパー性 低い(rootedなデバイスで第三者のアプリケーションからSecretKeyを覗き見されたらどうする?) 高い(独立したセキュリティトークンはたいてい耐タンパー性が高くなるように設計されている、はず)
  1. RFC 4226 - HOTP: An HMAC-Based One-Time Password Algorithm

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