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NFS over SSH Tunneling/SSHポートフォワード越しにNFSマウントする

Last updated at Posted at 2015-05-14

概ね、[SOLVED] nfs mount via ssh tunnelの通りですが、最近のNFSで日本語での実例がなかったので記録しておきます。

以下はCentOSでの例ですが、Debian/Ubuntu系のひとはこちらを参考にすると良いでしょう。Mount NFS Folder via SSH Tunnel

やりたいこと

生のNFSではセキュリティ上の懸念があるので、SSHポートフォワード(SSHトンネリング)越しにNFSマウントしたい。その場合、パフォーマンスや安定性の懸念があるが、小規模なのでそこは問題にならないという前提です。

NFSv4でKerberos認証との連携ができるようになったようですが とあるエンジニアの備忘log: NFSv4 + Kerberos で セキュリティとユーザーマッピングを解決、Kerberosサーバーを建てるほどではなかったので、簡易的に今回の選択をしました。

環境などの前提条件

  • CentOS release 6.5 (Final)
  • nfs-utils: 1.2.3
  • nfs-utils-lib: 1.1.5

どちらも標準yumリポジトリからインストールしています。

webstorageという2つのVMをVirtualbox上で動かしています。それぞれは2nd NICでInternal Networkで接続されています。storageがNFSサーバーとなり、webがNFSクライアントとなります。どちらもVagrantから起動されています。

Vagrantfile
    config.vm.define :web do | web |
      web.vm.hostname = "web"
      web.vm.network :private_network, ip: "192.168.33.10", virtualbox__intnet: true
    end
  
    config.vm.define :storage do | storage |
      storage.vm.hostname = "storage"
      storage.vm.network :private_network, ip: "192.168.33.20", virtualbox__intnet: true
    end

やったこと

storageサーバー

インストール

$ sudo yum install -y nfs-utils nfs-utils-lib

共有ディレクトリ作成。65534はnfsnobodyユーザー/グループを表しています。nfs-utilsを入れた際に作成されると思います、が確認してなかったです。

$ sudo mkdir -p /var/nfs
$ sudo chown 65534:65534 /var/nfs
$ sudo chmod 755 /var/nfs

/etc/exportsに以下を追加。オプションでinsecureが必要です。これは、

  • secureオプションがデフォルトであり、secureオプションは1024以上のポートからのアクセスを拒否する
  • 以下でクライアントからは12049と10892のポートがバインドされている

という2つの理由のためです。SSHポートフォワードを経由するので不要かと思ったんですが、ないと動きませんでした。逆に言えば、ポートフォワードでデフォルトと同じ、892と2049をバインドしてやればいらない、んじゃないかなと思います。

/var/nfs        127.0.0.1(insecure,rw,sync,no_subtree_check)

/etc/sysconfig/nfsを編集して、mountdの使用ポートを892に固定します。デフォルトでは空いているポートをランダムに使用します。

/etc/sysconfig/nfs
57c57
@@ -54,7 +54,7 @@
 # Optional arguments passed to rpc.mountd. See rpc.mountd(8)
 #RPCMOUNTDOPTS=""
 # Port rpc.mountd should listen on.
-# MOUNTD_PORT=892
+MOUNTD_PORT=892
 #
 #
 # Optional arguments passed to rpc.statd. See rpc.statd(8)

exportsの変更を反映

exportfs -a

NFSプロセスをスタート

/etc/init.d/nfs start

サーバー側は以上で全てです。iptablesはデフォルトのままなのでインバウンドはsshしか許可されていません。

webサーバー

インストール

$ sudo yum install -y nfs-utils nfs-utils-lib

SSHポートフォワード。ローカルの12049と10892をそれぞれリモートのポートにバインドしています。

$ ssh vagrant@192.168.33.20 -L 12049:127.0.0.1:2049 -NCf
$ ssh vagrant@192.168.33.20 -L 10892:127.0.0.1:892 -NCf

マウントディレクトリ作成

$ sudo mkdir -p /mnt/nfs/var/nfs

マウント

$ sudo mount -o port=12049,mountport=10892 127.0.0.1:/var/nfs /mnt/nfs/var/nfs

エラーメッセージがでなければ、無事マウントできました。nfsnobodyユーザーのディレクトリなので、nfsnobodyユーザーでファイルを操作してみます。

$ sudo -u nfsnobody touch /mnt/nfs/var/nfs/fooo

エラーがでなければ成功です。

補足

アクセスする際に毎回sudoにするのが嫌なら

アクセスする際に毎回sudoにするのが嫌であれば、/etc/exportsでのオプションにall_squashを指定すると、どのユーザーからのアクセスでもサーバー側ではnfsnobodyユーザーからの操作として認識されます。

以下のようにwebサーバーの一般ユーザーからtouchしても、

$ touch /mnt/nfs/var/nfs/fooo

lsするとnfsnobodyユーザーでの操作として記録されています。よかったですね。

$ ls -la  /mnt/nfs/var/nfs/fooo
-rw-rw-r-- 1 nfsnobody nfsnobody 0 May 14 16:31 /mnt/nfs/var/nfs/fooo

exportsオプションはこちらの日本語訳がわかりやすいです。 CentOS 6 - NFSサーバーの設定 : Server World

nfsnobody以外のユーザーでファイルを操作したい

uidとgidが合っていればとくに問題ありません。例としてvagrantユーザーでファイル操作してみます。

storageサーバー

ディレクトリ作成

$ sudo mkdir /var/nfs_vagrant
$ sudo chown vagrant:vagrant /var/nfs_vagrant

作成したディレクトリをexportsに設定

$ cat /etc/exports 
/var/nfs_vagrant        127.0.0.1(insecure,rw,sync,no_subtree_check)

変更を反映

$ sudo exportfs -ra

webサーバー

通常のやり方と同じです。

$ sudo mount -o port=12049,mountport=10892 127.0.0.1:/var/nfs_vagrant /mnt/nfs/var/nfs

確認してみます。

$ touch /mnt/nfs/var/nfs/bar
$ ls /mnt/nfs/var/nfs/bar 
/mnt/nfs/var/nfs/bar

うまくいきました。よかったですね。

うまくいかないので詳細なログみたい

mount -vssh -vでverboseモードになります。

参考

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