はじめに
2026/04/30にCKADに合格しました。3年前に取得した資格の有効期限が切れたため、その更新のために受験しました。本記事は、合格に至るまで経緯や本番当日にどのように臨んだかを書き綴った備忘録です。
私自身のKubernetes経験
業務とプライベートでKubernetesを使っており、ある程度の経験はあります。(とは言いつつ、知らないことも沢山あります)
CKAD資格更新までの経緯
最初に、CKAD資格更新までの経緯を時系列で書いてみます。CKAD受験の前にCKAも受験しているので、それも含めて記載します。
| 日付 | 対象 | 出来事 |
|---|---|---|
| 3/13(金) | CKA | 学習開始 |
| 3/26(木) | CKA | 申し込み |
| 3/28(土) | CKA | Killer.sh 1回目(CKA-A) |
| 4/11(土) | CKA | Killer.sh 2回目(CKA-B) |
| 4/12(日) | CKA | 試験 |
| 4/16(木) | CKAD | 学習開始 |
| 4/19(日) | CKAD | 申し込み |
| 4/25(土) | CKAD | Killer.sh 1回目 |
| 4/28(火) | CKAD | Killer.sh 2回目 |
| 4/29(水) | CKAD | 試験 |
CKA更新に関する内容は、【備忘録】CKA更新(2026年4月)に書き残しています。
試験までの準備(4/16~4/28)
4/16(木) 学習開始
CKAの試験終了日4/12の4日後に学習を開始しました。4/13~15はCKA更新のQiita記事を書いたり他の予定があったりして時間を確保できなかったため、4日遅れとなりました。
教材は、3年前の資格取得時に購入したUdemyの以下を使いました。
といっても講義は全く聞かず、教材とセットになっている KodeKloud の問題のみを解きました。
CKADの出題範囲は既に学習したCKAで85%くらいはカバー出来そうだったので、KodeKloudの問題も全ては解きませんでした。「残りの15%くらいも、もしかすると今の状態で解けるのかも!?」と自分を過信して、本来ならば学習の最後に解くべき Lightning Labs(2題)と Mock Exams(2題) をいきなり最初に解いてみました。
すると、予想していた以上に詰まらずに問題が解けてしまいました。多少理解が薄いところがあるのも実感しましたが、CKAと比べると出題範囲が限定されていて、取っつきやすい印象を持ちました。
4/19(日) 申し込み
「この感触ならば一週間後くらいに受験できそう!」と思ったので、4/19(日)の早朝に受験を申し込みます。この日曜日にKiller.shを解いて準備を整え、次の週末に受験するつもりで。
ところが、Linux FoundationのダッシュボードページでCKADの試験ページへのリンクがなかなか表示されません。いつもだと、申し込みをしたらすぐに試験ページにアクセス可能になり、そこからKiller.shが使えるようになったはずです。受験料を支払った領収書はすでに発行されているし試験受け付けのメールも届いているので、申し込みに失敗したわけでもなさそう。
そこで、Supportページで "SUBMIT TICKET" をクリックして問い合わせましたが、なかなか返事が返ってきません。休日だったからかもしれません。
仕方がないので、Killer.shをその日にやるのは諦めて、KodeKloud のLabsで理解が浅そうな分野を中心に解くことにしました。
申し込み後に2日経ってもCKADの試験ページは表示されず、問い合わせへの返信もありませんでした。そこで「まだ問題が解決していない」と再度問い合わたところ、しばらくして "I have reset your access to the CKAD exam, " で始まる返信が来た後、試験ページが表示されてKiller.shもできるようになりました。
結局4/19の申し込み時に試験ページが表示されなかった原因はわからなかったのですが、当時、Linux Foundationのダッシュボードにアクセスしたらエラーが返ってきた記憶があるので、何らかの障害が発生していたのかもしれません。
CKADよりCKAの方が出題範囲が広いと実感...
CKADのKodeKloudの問題は全ては解かずに、以下のように全体の約3分の1しか解きませんでした。
17/50なので全部で50個の問題があるわけですが、CKAだと以下のように79個で、CKADと比べてかなり多いです。
3年前(2023年4月頃)に受験した時もCKAの方が出題範囲が広いと感じましたが、ここまで差は大きくなかった気がします。「CKAを最初に取ってからCKADを受けるのがいい」とよく言われますが、特に初めてこの種の試験を受ける時はCKADからのほうがいいのでは、と思えてきます。CKAで落ちてしまって次のステップに進めなくなる可能性を考えると、最初にCKADを受けて合格し、気持ちが勢いづいてCKAにチャレンジ!もありだと思います。
4/25(土) Killer.sh 一回目
予定より一週間遅れてしまいましたが、一回目のKiller.shに臨みます。
直近で受けたCKAのKiller.shは、2つのセッションで異なる問題が出題されていました。名称もCKA-AとCKA-Bのように分かれていました。
なのでCKADもセッションで問題が違うことを想定して、4/25(土)に1回目、4/26(日)に2回目を解くつもりでいました。
ところが、CKADは2回とも同じ問題でした。
「問題が少なくてラッキー」と思う気持ちと「この一回だけで本当に本番試験に対応できるのか...」という不安が交錯しますが、とりあえず解いてみます。
途中で休憩などをはさみながら全25問を解くのに3時間ちょっと掛かってしまいましたが、KodeKloudの模擬試験と同様につまづくところはあまりなく、悪くない感触。4日後に予定している試験も、まあ行けるかなあという気持ちになりました。
4/28(火) Killer.sh 2回目
2回目はKiller.shで用意されている問題は解かず、KillerCodaやWebサイトに載っている問題をこの環境を借りる形で解きました。なるべく多くの問題を経験したいのが一つの理由ですが、ショートカットキー等の使い方が本番環境に最も近いのがKiller.shなので、極力それに慣れるため、という理由もありました。
ショートカットキーについて、もう少し語ります。
普段業務で使っているMacはCtrlキーだけではなくてCommandキーというのがあり、ターミナルの終了は Ctrl+C、コピーはCommand+Cのような使い分けをします。また、例えばWebブラウザでの検索はCommand+FのようにCommandキーを使います。
しかしながら試験環境はLinuxでCommandキーが使えないので、MacでCommandキーに紐付いていたショートカットはCtrlで使われることが多いです。先ほど出したWebブラウザでの検索はCommand+Fではなくて、Ctrl+Fになります。
いくつかの例を表にすると、次のような対応になります。
| 環境 | アクション | Mac | Linux |
|---|---|---|---|
| ターミナル | プロセス等の終了 | Ctrl+C | Ctrl+C |
| ターミナル | コピー | Command+C | Ctrl+Shift+C |
| ターミナル | ペースト | Command+V | Ctrl+Shift+V |
| ターミナル以外 | コピー | Command+C | Ctrl+C |
| ターミナル以外 | ペースト | Command+V | Ctrl+V |
| ターミナル以外 | 検索 | Command+F | Ctrl+F |
何だか複雑な感じがしますが、Macとの対応だと以下のように覚えておくといいと思います。
- (1) ターミナルのCtrlから始まるショートカットは、そのまま使える
- (2) ターミナルでCommandで始まるショートカットは、Ctrl+Shiftにする
- (3) ターミナル以外(Firefox等)でCommandで始まるショートカットは、Ctrlにする
(1)はこれまで通りの使い方ができるので、(2)(3)についての違いを意識しながら、Killer.sh等で操作に馴れていくのがいいでしょう。
関連情報は、Linux Foundationの ExamUI: Performance Based Exams にも書かれているので、ご参考ください。
試験時(4/29)
試験30分前、ポータルページにつながらない問題発生
試験前のセットアップは30分前から可能です。さらに10分くらい前にダッシュボードページにアクセスして心を整えようとしたところ、なんと以下のように表示されてアクセスできないではないですか...
約1時間前(試験から約1時間半前)はアクセス出来たのに、その間に何が起こったのでしょうか。
このままつながらなかったら、試験をリスケしてゴールデンウィークにまた受け直さなければならんな...
そんな考えが脳裏に浮かびながら、わけがわからずに ChatGPT に聞くと、「完全に Linux Foundation 側(+Cloudflare)の障害」との見解。問い合わせ文も作ってくれました。
そこで、ダメ元で問い合わせページでチケットを発行してみました。前回CKADのテストページが作られなかった時の問い合わせではレスポンス遅かったから、すぐには返ってこないだろうなとあまり期待はせず、5月以降へのリスケに気持ちはだいぶ傾きながら...
すると予想に反して、すぐに返事が返ってきました!
コメントに書かれているように、PSIの試験環境ポータルである https://test-takers.psiexams.com/linux/manage に直接アクセスすることで、無事にPSIのアプリが立ち上がって先に進めて解決しました。よかった...
試験中
試験中は、開始5分後くらいに「顔がはみ出ています」と突っ込まれ、それに気づかすに10分後くらいにまた言われる以外のトラブルは発生せず、順調に進みました。CKAの時と同様に、試験環境も良好でターミナルはサクサク動きました。
3年前に受けた時は、各問題のクライアント環境は同じマシンで、kubectl config use-context [context] でコンテキストを切り替えていた記憶がありますが、今回は問題毎に全て異なるノードにSSHする必要がありました。なので、~/.bashrc に export do="--dry-run=client -o yaml" のような独自設定ができなくなった点は注意が必要です。
一方でCKA受験時の時と同様に、以下のコマンドでtmuxをインストールすることは出来ました。
sudo apt update
sudo apt -y install tmux
普段使い慣れているtmuxのショートカットでタブの作成や移動が出来たのは快適でよかったです。
欲をだして、以下のようにpaneを上下に分割して上でhelp等の出力を見ながら下でkubectlコマンドを実行することを試みました。
しかし、試験環境のデフォルトの文字サイズが大きく分割すると表示される情報が少なくなってしまったので断念しました。ターミナルの文字サイズを小さくする方法がわかれば、次回は(覚えていれば)チャレンジしてみようかなと思います。
おわりに
無事に試験は合格できましたが、自分が考えていたベストの予想よりも10点ほど低い点数でした。。。CKAの時も同様な感じで、予想よりも15点くらい低かったのです。なのであくまで私の場合ですが「9割くらい取れた!」という感触でないと安心して合格できないなと思いました。毎回そうなのですが、どこでどう間違ったのかが気になります。