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Intel NUCとQNAP NASで自宅vSphere環境構築

Last updated at Posted at 2019-10-12

背景

自分用にKubernetesクラスタが欲しくなってきたが、せっかくなので自分で構築してみたくなった。
クラウドでも良かったが、やっぱり長く使うとなると自前のほうが安くなりそうだし、ハードトラブルとかを経ていろんな経験もできるので、あえて自宅サーバで。(火事とかは気をつけないといけないけど・・・)

Containerだけでなく場合によってはWindows等もhostすることもあるかもと思い、基盤にはvSphereを選択。(仕事柄扱うことも多いので勉強も兼ねて)
現時点で最新である6.7U3を採用した。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2019/08/announcing-vsphere-6-7-update-3.html

一旦vSphere環境まで構築したので備忘もかねて書いておく

ハードウェア構成

以下参照。合計約11万円。増税前に購入できてよかった。

検討の観点

  • 自宅サーバなので大きさ/重さも考慮
  • 将来的にHVは増設するかもしれないので共有Storage(iSCSI)を構成
    • HypervisorにはDASなし. iSCSI経由でのbootはできないので、Boot用にUSBメモリを外指し(ここにESXiをインストール)
  • NAS Diskは一旦1本のみ(Single構成)
    • 本当はRAID1組みたいが、現時点で可用性は求められないので

Hypervisor

検討の結果購入したアイテムは以下。

Category Item Price(Yen) Quantity Sum(Yen) Link
Bareborn Intel NUC8i5BEH 47,500 1 47,500 https://www.intel.com/content/www/us/en/products/boards-kits/nuc/kits/nuc8i5beh.html
Memory Crucial CT16G4SFD824A [SODIMM DDR4 PC4-19200 16GB] 8,480 2 16,960 https://www.crucial.jp/jpn/ja/ct16g4sfd824a
Power cable (gb)ACケーブル ミッキー型ケーブル 2P-3P PSE認証 1m 380 1 380 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01MXSGLNQ/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
USB memory Transcend USBメモリ 16GB USB 3.1 スライド式 ブラック TS16GJF790KBE 900 1 900 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MFQJ284/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_WpWMDbVKZZRJR

NUCはこんな感じ

  • らでこー先生の記事を見て触発されたこともあり、Intel NUCは最初から視野に入っていた。
  • ラズパイも考えたが、VMware compatibility guide的にNGそうな匂いしかしなかったのでやめた(調べてない)
    • 過去にBareborn買ったときにRealtekのNICが対応してなくて結構苦労したことがある。最近は色々対応してるのかなぁ
  • Intel NUCからどの機種を選定するかについては以下の考え
    • できれば最新世代(第8世代)のもの
    • CPU観点ではIntel Core i3, i5, i7があったが、i5を選択
      • i3だと2 Coreなので物足りなくなる可能性大
      • i5, i7はCore数は同じ(4core)なので安いほうが良い(わたしの用途では処理速度は不要)
    • 本当は薄さ重視で NUC8i5BEK がよかったが、品薄で買えなかったので仕方なく NUC8i5BEH を購入

NAS

検討の結果購入したアイテムは以下。

Category Item Price(Yen) Quantity Sum(Yen) Link
NAS QNAP TS-231P 19,000 1 19,000 https://nttxstore.jp/_II_QN15624587
Disk(SSD) Micron 1100シリーズSSD 2TB 2.5インチ SATA3 MTFDDAK2T0TBN-1AR1ZABYY 25,980 1 25,980 https://nttxstore.jp/_II_SM15919507

こんな感じ

既に自宅にあるものを流用

Category Item Note
Ethernet switch Timecapsule (2TB) 自宅にあるWifi router兼Macのバックアップ用途に使ってるTime capsuleのportが余っていたのでHV, NASを接続

物理セットアップ

自宅は狭いかつ子供がおり床近くに配置すると良いことはない、ということで以下を購入し天井付近に配置することにした

Item Price(Yen) Quantity Sum(Yen) Link
アイリスオーヤマ パーテーション メッシュ 2,891 1 2,891 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0013UEEK8/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s00?ie=UTF8&psc=1
アイリスオーヤマ メッシュ パネル バスケット 大 2,019 1 2,019 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000S6EAQ6/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s01?ie=UTF8&psc=1

こんな感じ。これなら子供に触られることもないし、掃除機に壊されることもない。後日地震が起きたときのためにちゃんと固定する予定

NASセットアップ

ここはあんまり記録取ってなかったので記憶を頼りに。。

初期設定

購入したSSDを取り付けて電源On。初期IPはmanual上は169.254.100.100となるとの記載があったが、実際どうだったかな。とりあえずtcpdumpしたらIPがわかった。

https://にアクセスしてログインして、初期設定(admin password, timezone, datetime, network settings)を実施。SSDは1本しか積んでないのでRAIDは構成できず。

最後にfirmwareをupdate

Storage pool作成

最初にStorage poolを作成する。簡単に言うとStorage poolは複数のDisk(RAID)を束ね仮想的な1つのStorageを作る機能(参照: https://docs.qnap.com/nas/4.1/SMB/jp/index.html)。ここで作ったStorage poolからVolumeやLUNを削り出すことになる。

「Storage & Snapshots」→「Storage」→「Storage/Snapshots」→「Create」→「New Storage Pool」をクリック

Disk選択画面では1つしかないDiskを選択。あとはdefaultで作成

iSCSIターゲット作成

次にiSCSI接続先となるiSCSIターゲットを作成する。(ここに後ほど作るLUNを関連付けることになる)

「Storage & Snapshots」→「iSCSI」→「iSCSI Storage」→「Create」→「New iSCSI Target」をクリック

以下の通り名前だけ適当につけ、その他のパラメータはdefaultのままとした。お家ユースなのでCHAP認証もなし

LUN作成

最後にLUNを作成する。これがいわゆるdata volumeとなる。

「Storage & Snapshots」→「iSCSI」→「iSCSI Storage」→「Create」→「New Block-Based LUN」をクリック

さきほど作成したStorage poolを選択。容量は最初から確保したくないので「Thin provisioning」をチェック。
LUN Nameを指定し、容量を指定(ここでは512GBとした)
Map to targetセクションにて「Do not map it to a target for now」のチェックを外し、先程作成したiSCSI targetを指定。

これでStorage側の最低限の設定は終了。

vSphere環境構築

ESXiインストール

  • このページから該当ESXi 6.7U3を指定しダウンロード。
  • 以下の方法で物理install DVDを作成(DVD作成に利用したMacは macOS Mojave 10.14.6)
    • MacのDesktopにダウンロードし、右クリックから Burn Disk Image * to Disk... を選択
    • デフォルトのまま Burn をクリック
  • 該当Diskを含んだDVD drive + USBをNUCに挿して起動。Dialogに従ってインストール

この辺の記事を見てるとDriver周りでハマるかと思いきや全くハマらず。
この後黄色画面でManagement IPやRouting, DNSの設定を行った。またSSHは有効化した。

iSCSIマウント

さきほど作ったiSCSI targetへ接続する

ブラウザでESXiへアサインしたIPにアクセスしてEmbedded host clientへアクセス。ここでStorage → Adapters → Software iSCSIをクリック。

Add dynamic target ボタンを押してNASのIPを入力。(portはデフォルト)

Save configuration をクリックした後改めて Software iSCSI をクリックすると上では出てこなかった Static targets の部分がDiscoveryされる

この状態でDatastores → New datastoreをクリックしてdatastoreを作成。この時点では512GBを割り当てた

vCenter deploy

  • このページからVCSAをダウンロード
  • Mac上でISOをマウントし、vcsa-ui-installer→mac→Installer.appを起動。インストーラの指示に従って操作。なおVCSAのインストールは2ステップに分かれている。(Step1: OVAの展開、Step2: 展開されたVMの設定)
    • Step1
      • Select deployment type: Embedded Platform Services Controllerを選択
      • Appliance deployment target: ESXiのIPを指定、User nameにはroot, PasswordはESXiインストール時に指定したものを指定
      • Deployment size: Tinyを選択。要求されるリソースサイズ/管理可能なHost/VM数は以下。
        • vCPUs: 2
        • Memory: 10GB
        • Storage: 300GB
        • Hosts: 10
        • VMs: 100
      • Select datastore: 先程作成したdatastoreを選択
      • Configure network settings: Networkは一旦デフォルトの VM Network を選択(後日変更するかも)。残りのnetwork情報はおうちの環境にあわせて適宜選択
    • Step 2
      • Appliance configuration: Synchronize time with NTP serversを選択(pool.ntp.org)。SSH accessはEnabled
      • SSO configuration: Create a new SSO domainを選択。
        • Single Sign-On domain nameには自分が取得したdomainを指定(なければ適当でよい。vsphere.localとかがデフォルトだっけな)
        • Single Sign-On user name: administratorで固定。これ重要。
        • Single Sign-On password: 適当に指定

ここまで終わったらブラウザでhttps://<IP>にアクセスすればログイン可能。ID/PWはadministrator@<domain>/<自分が指定したもの>を指定(最初rootで入ろうとして入れなかった)

vCenterへのESXi hostの追加

  • ブラウザでログインし、「Hosts and Clusters」画面からvCenterのIPが書かれたアイコンを右クリックし、「New Datacenter」をクリック。Datacenterを作成する
  • 今作成したDatacenterを右クリックし、「New Cluster」をクリック。vSphere DRSとvSphere HAをクリック(現在はHostが1台しかないので意味ないが・・)
  • 今作成したClusterを右クリックし、「Add Hosts」をクリック。ESXi hostのIPとCredentialを入れて進むとホストを追加できる。

結果以下のような画面になる

なんかエラーが出てる

Host TPM attestation alarm

結論から言うとなぜこのエラーが発生しているかわからなかった。

こんなKBがあるらしいが、僕のエラーは以下のように「internal failure」という情報しかなく、対処方法が記載されていなかった

まとめ

  • ESXi用Host(Intel NUC)と共有Storage(QNAP)を買った
  • 共有StorageにStorage pool、iSCSI target, LUNを作った
  • ESXi 6.7U3をインストールし、vCenter6.7をdeployした。

今後の課題

  • Disk冗長化
  • LUNのbackup
  • Host TPM attestation alermの解消
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