2022.07.16
VRChatのPhysBoneアップデートにあたり、PhysBonesに対応した記事を以下に書きました。
https://qiita.com/shoshoi/items/256eef287d476c8acd3d

はじめに

私のVRChat用アバターは、VRM Converter for VRChatでVRoidモデルから変換して生成しています。

VRoidモデルを使用している場合、衣装変更や髪型変更などVRoid側で修正を加える度にモデルの再変換および各種パラメータ（View PositionやDynamicBone）の再設定をする必要があり、時間のかかる作業となります。

そこで、View PositionやDynamicBoneなどのよく再設定するパラメータを、設定済みのアバターから自動でコピーするためのUnityEditor拡張である「VRoidAvatarSetupUtils」を作成しました。

この記事ではその使用手順を説明します。

注意事項

必ず事前にプロジェクトのバックアップを取ってください。
パラメータ設定済みのアバターとパラメータ再設定対象のアバターでボーン構造・ボーン名称が異なる場合、DynamicBone、DynamicBoneColider、およびオブジェクトを正常にコピーできません。
本手順で発生した如何なる問題に対してshoshoiは責任を負いかねます。

この記事では、Unity 2019.4.29f1とVRChat SDK3-Avatarsを使用して手順を説明します。Unity 2018.4.20f1とVRChat SDK2を使用する場合、画面が若干異なりますが手順は同じです。

パラメータ設定済みのアバター（以降コピー元アバター）と、パラメータ再設定対象のアバター（以降コピー先アバター）を準備します。VRoid（VRM）をVRChatアバターに変換するまでの流れは、以下の記事を参照ください。

VRMからVRChatへアップロードする流れ - Qiita
https://qiita.com/100/items/7315fe3a7eb75732ae43

VRoidAvatarSetupUtilsでパラメータのコピーを行います。VRoidAvatarSetupUtilsの設定項目の詳細は、後章**VRoidAvatarSetupUtils 設定項目の詳細**を参照ください。

上のVRoidAvatarSetupメニューからOpen CopyAvatarParameters Wizardを選択します。
ダイアログウィンドウが開くので、Source Avatarにコピー元アバターを、Destination Avatarにコピー先アバターをそれぞれヒエラルキーからドラッグします。
ウィンドウ下部のCopyボタンを押下します。
正常にコピーが完了すると、Copyボタンの下に「コピーが完了しました」を含むメッセージが表示されます。

以上で手順は完了です。

VRoidAvatarSetupUtilsの設定項目は以下のとおりです。

Source Avatar
コピー元アバターを設定します。
Destination Avatar
コピー先アバターを設定します。
Avatar Type
アバターのタイプを選択します。VRoidから変換して生成したアバターを使用している場合は「VRoid Avatar」を、それ以外の場合は「Other Avatar」を選択してください。

以下の項目からコピーしたいダイナミックボーンを選択してコピー先アバターへコピーします。全てのDynamic Boneをコピーする場合、全て選択してください。