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ゼロから始めるAIシステム開発 #22 「デザインエージェント ”Lovart” 使用感」

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Lovartとは

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Lovart
ラブアート(ロバートと読んでる人もいる)とは世界初のマルチモーダルデザインエージェント、らしい。いわゆる画像生成系サービスだが、デザイン作業に必要な修正機能に凝ったものという印象。運営は Resonate International INCという米国の会社。
今回はこれを触ってみた感想を書いていきます。既存のLLMでガチャを回すやり方より、なにかしら優位性があることを期待。

テキストから画像生成・調整

架空のイベントのロゴを作ってみる。
「開催予定のITイベントのロゴをデザインしてほしい。名前は「KaniKaigi」、越前ガニの季節にソフトウェア開発・ITにおける各分野で最前線で活躍するエキスパートを全国から北陸へ招待し、技術の旬を持ち寄り、講義・ディスカッションを行う勉強会です。イメージなどを相談しながら決めていきたい。」
先日参加したBuriKaigiの文言を丸パクリでお願いしてみる。
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方向性を聞いてくる。このへんがエージェンティックな感じ。
「1-C 和モダン系、2-C アイコン的、3-A 越前ガニカラー でお願いします。」

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さらに4案提示してくる。Freeプランでは30クレジットしかないので1枚いくらか聞いてみる。4案だと16クレかー。じゃあA案とC案に絞ろうかな。

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しかしここでクレジットが30→6へ。1枚4クレじゃなかったのかよ。 Freeプランでは1日30クレずつもらえるらしいが待ってられないので課金へ。

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ちなみに右下の立方体アイコンをクリックするとモデルが選べる。NanoBananaProより先日出たばかりのNanoBanana2のほうが安くて早いらしいので、今後はそちらを使う。

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先日紹介したMixboardのようにドラッグで画像を囲むとその画像を紐づけして操作することができる。(チャット欄の左上に紐づけした画像が表示されている)

「コンセプトAとCを調整したい。どちらもIT感がないのでIT系っぽいオブジェクトか意匠を追加してください。また、日付(2026/03/20)と会場(未定なので架空の施設名)を入れて。」↓
(NanoBanana 2)
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(NanoBanana pro)
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1段目「もっとIT感を強く」
2段目「もう少しシンプルにして、2色で表現して」(NanoBanana2)
3段目「もう少しシンプルにして、2色で表現して」(モデル「自動」)
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うーん、パーツ単位では良さそうな意匠もあるのでデザイナーの叩き台にはいいかもしれないが、それならGemini内で普通にNanoBananaProを使うかMixboardのほうがよさそうという感じ。もう少しエージェンティックな振る舞いをしてくれるかと思ったがその辺は期待外れ。
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下部の選択肢で提案してくる部分はエージェント的と言えるが、提案の質が低い印象。

編集機能

テキストからの生成では他サービス以上の優位性を感じないので、他の機能を試してみる。

要素を編集

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クレジットを消費して要素ごとに分割可能。カニだけ大きくしたり、文字のバランスを整えたりできる。ちょっとしたことでデザイナーにお願いしたり、慣れないグラフィックソフトを使ったりする必要がないのは便利か。

拡張

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画像比率を変えて、空白は補完してくれる。以前記事にしたようにブラウザのNanoBananaでもできることだが選べる比率が多様なので優位性はあるかも。クレジットを消費。

調整

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色調補正等が可能。「AIっぽさ」の脱臭に便利か。クレジットは消費しない。

クロップ

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「拡張」と違ってアスペクト比に沿って切り抜くだけ。クレジットは消費しない。インスタなどのサービスに合ったテンプレがあるのでまあ便利。

アップスケール・背景を削除・テキスト編集・ベクター

だいたい言葉通り。「ベクター」はクレジットを消費するがSVGファイルにしてくれる。SVG出力はドローイング系の画像ソフトでは対応していないことも多いので便利かも。

マルチアングル・モックアップ

マルチアングルは3Dのものを生成したときにアングルを変えられる。モックアップはおそらくTシャツやらトートバッグやらに画像を張り付けて出来栄えを見る機能だと思うが、ちょっと使い方がわからなかった。

Skills

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AIエージェントにおなじみの「スキル」も用意されているのでこちらで試してみる。まずはロゴとブランドのスキル。与えるプロンプトは同じ。
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「カラーは赤系メインで2色まで、トーンはお任せします。」
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おー。デザイン能力・エージェント性能ともにプレーンチャット版よりはよさげ。(ちなみにモデルは「自動」)

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「販促用パンフレット」スキルも試してみるが、まあ、こっちはこんなもんかな、という印象。(IT=回路のイメージが貧困というか…) スキルは今後の追加やアップデートに期待できそう。

共有デザインを再現

SNSっぽい機能もあり、他者が共有した作品の制作過程を見たり再現したりできる。
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他者の作品をクリックすると、「リプライを見る」「今すぐ試す」という項目があり、前者はこの作品が出来上がるまでのやり取りが見られる。 後者は同じプロンプトを使って自身のプロジェクトで作成できる。
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上の画像の真ん中のピクセルアートのタロットカードのプロンプトを再現してもらった。
しかしこのまま実行すると同じテイストになるかというとそうでもない感じ。相手が使ったモデルまでは分からないっぽい。あくまで参考程度か。プロンプトを確認しないでそのまま実行するとモノによってはごっそりクレジットを持って行かれるので注意。
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動画生成機能などもあるが、とりあえず今回はここまで。

料金プラン

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有料プランは月約3000円から。年額だと少し安くなるがAIサービスの年契約はあまりお勧めできない。一枚生成4クレと書いてあるが8~12クレジットくらいかかり、一日30クレジットではとてもやってられないので課金は前提になりそう。1クレ1.5円くらい。Basic以上なら低速でクレ消費なしで使えるらしい。クレジットは有料プランに入っている限りは持ち越されるらしい。必要なときに加入して保持しておく、というのは無理そう。

総評

生成機能自体は各社のモデルを使っているだけなので優位性は感じないが、編集機能がかなり強め。 LLMガチャと違って良さそうな画像の同一性を100%保ちながら進めていけるのが便利(ここはMixboardと同様)。LLMと画像処理ソフトを往復する必要もなく、このサービス内で最終稿まで完成させることもできなくはないので、デザイナースキルがないエンジニアにとって便利かも。スキルの追加にも期待。

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