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【2025年3月】MD-102 合格体験記🔥

Last updated at Posted at 2025-04-18

去る 3月31日に Microsoft 認定資格試験 (MCP) MD-102 Microsoft 365 Certified: Endpoint Administrator Associate を受験し、合格しました!

先人たちに倣って、以下の内容で体験記にまとめたいと思います。

# 章題 内容
1 出題傾向 3月時点の各セクション出題%、想定される受験者像、問題数と時間について
2 勉強に使用した教材 試験勉強に使用した教材と反省...
3 試験当日 試験センターと画面操作などの感想
4 ご参考:デジタルバッジ 合格証明について

合格できたのでよかったですが、事前勉強や試験当日には反省点がありました。
次の機会があればこうしたい!という観点でも振り返りたいと思います。

試験規約に抵触しないよう... 試験内容詳細に踏みこむのは避け、公開されている情報を中心に感想を添えて記事を作成しました。
どんな試験体験だったか、フレーバーをお届けできればと思います😇

これから受験される方の参考にちょっとでもなればうれしいです!

1. 出題傾向

まず、以下観点で受験日時点の試験の出題傾向をまとめます。

評価されるスキル

2025年 3月31日時点は、各セクション (スキル) から以下の % での出題でした。
(以下、スコアシートより)

セクション
デバイスのインフラストラクチャを準備する 25~30
デバイスを管理および維持する 30~35
アプリケーションを管理する 15~20
デバイスを保護する 15~20

各セクションで具体的に何を問われるかは、公開情報に項目レベルで記載がありました。
(参考:スキルの概要 (2024 年 9 月 17 日現在))

なお試験は定期的に更新されますが、その時々の出題傾向は公開情報から確認できます。
(「〇年〇月〇日時点の評価されるスキルを確認する」セクションに記載あり)

試験内容の更新に伴い出題・評価観点が変更になる場合、まず英語版が更新され、その後約 8週間後にローカライズされた更新が日本語版に反映されるとのことです。

想定される受験者像

Audience profile からも試験概要をつかむことができますので、一読をおすすめします!

反省
私はこれを読まずに試験に挑み、当日問題を見て「Intune Suite からも出題されるのか!新しいな!」と新鮮な驚きを感じていました😅
(なんだここに書いてあった)

本記事作成時点では以下が定義されていました:

この試験の受験者には、Microsoft Intune を使用して Microsoft 365 テナント内のデバイスとクライアント アプリケーションを管理する専門知識があります。 次のことを担当します。

  • さまざまな種類のオペレーティング システム、プラットフォーム、デバイスでエンドポイントを効率的に展開し、管理するためのソリューションを実装する。
  • Microsoft Intune、Microsoft Intune Suite、Windows Autopilot、Microsoft Copilot for Security、Microsoft Defender for Endpoint、Microsoft Entra ID、Azure Virtual Desktop、および Windows 365 を使用して、エンドポイントを大規模に実装し、管理する。
  • エンドポイントの ID、セキュリティ、アクセス、ポリシー、更新、アプリを実装する。

――試験 MD-102: エンドポイント管理者の学習ガイドより (2025年4月9日閲覧)

なお、MD-102 試験の前身としては MD-100 と MD-101 があります。
当時の評価スキルから推察するにこれらが Windows セントリックだったのを考えると、MD-102 はこれら試験の単なる統合以上に内容も大幅に更新されています。
(いずれも 2023年9月30日に廃止され、新規取得はできません。)

なお、MD-100・MD-101 試験廃止と同時期に、試験合格時に取得できる Associate 資格の名称も変更されました。
今日 (こんにち) の管理対象・形態をより正確に表すための変更とのことです。
たしかに今日の管理対象はデスクトップに限りませんね!

  • [旧称] Microsoft 365 Certified: Modern Desktop Administrator Associate
  • [現在] Microsoft 365 Certified: Endpoint Administrator Associate

(参考:Evolving Microsoft 365 certifications help keep you in sync with the new era of work)

問題数と時間

私が受験したときは、

  • 問題数:61
    • ケーススタディ:4問
    • 同じ質問文で選択肢の異なる問題:3問
  • 回答時間:100分
  • 合格点:700点

でした。

今回なんと、事前に勉強していた内容が古かった😱ことに試験当日最初の問題を見て気が付きました。
予想外の問題に戸惑い焦りつつ、なんとか見直しを 1.5巡ほどして残り時間 9分で提出しました。

今回準備不足で当日試験を前に頭を絞ることが多く、正直「これ以上考えたくない」という気持ちの中ヘロヘロになっての提出でした。
結果 884点で合格できたのは、業務や興味の範囲との被りがあったので助かったという印象です。

最初に業務で Intune を触り始めてから約 5年ほど経過しており、ある程度知識を持った状態での受験でした。
(職業は SIer のエンジニアです。)

2. 勉強に使用した教材

今回あまり勉強に時間がとれず、学習時間を合計するとざっと 3日間程度の短期決戦になりました。

勉強には、以下の教材を使いました:

反省
私の場合は不運と人為的ミスが重なりこれら事前学習ツールの出題範囲と実際の出題範囲に乖離がありました。
結果、勉強したのにその内容が出題されない、当日めっちゃ考える!という予想外に手に汗握る状況ができあがってしまいました。

きちんと確認すれば、これらも十分役に立つ学習ツールだと思います。
(実際、別のMCP試験ではこれら教材で対策したことが役に立ちました。)

おすすめの確認観点

  • いつ試験が更新されたか?
  • 自分が受けるタイミングで評価されるスキルは何か? (「スキルの概要」セクション下を確認)
  • 自分が使おうとしている学習ツールは最新の評価されるスキルに対応しているか?

これらが確認できていると勉強範囲が試験範囲と乖離することも無く、試験当日には気持ちと時間に余裕ができ得点数も伸びたのではと思います。

今回は不注意が重なり私はせっかくの学習ツールを活かすことができませんでしたが、反省を込めて以下に軽く振り返ります。

Microsoft Learn プラクティス評価

試験申し込みページについている無料の練習問題で、通常はセクション毎に自分の理解度を測定できるお役立ちツールです。

各セクションごとにどのくらい得点できているかを可視化してくれるので、これを参考に自分の苦手セクションを把握し、苦手部を重点的に補完するように勉強内容を組むことができます。

事案
後になって気が付いたのですが、私が 2月に受けた時点では古い評価基準のまま練習問題が出題されていました。

image.png

対策案
今振り返ると、評価基準が古いことはセクション名からも判断できたかもしれません。
公式学習ガイドにて「ログの変更」を確認したところ、これらは 2024年 9月以前には存在していたものの以後削除された評価項目でした。

  • Windows クライアントを展開する
  • ID と コンプライアンスを管理する
  • デバイスの管理、保守、保護
  • アプリケーションを管理する

(参考:試験 MD-102: エンドポイント管理者の学習ガイド - ログの変更、2025年4月9日閲覧)

Udemy Business

Udemy で公開されている試験問題コースでも、Microsoft Learn のプラクティス評価のように 1問ずつ正誤確認が可能な「演習モード (Practice mode) が使えました。

以下写真は実際に演習モードで問題を解き、提出した後の画面です。
Microsoft Learn のプラクティス評価のように、全体の正答率と各セクションごとの正答率を判定してレポートにしてくれました。

image.png

事案
こちらも後になって気が付いたのですが、私が使った練習問題は内容が古かったです。
そして不運にも同じく内容の古い Learn のプラクティス評価と範囲が合致していたので、試験当日に最初の問題を開くまで古い内容だと気が付きませんでした。

あと上の写真に一部セクション名が表示されていますが、今回使った Udemy Business の問題集は問題の内容は古いのにセクション名は最新と合致してるんですよね...

これはなかなかのトラップです。

対策案...?
「スキルの概要」(評価されるスキル) 項目を熟読していたら、MDT 関連の出題があった時点でおかしいと気づけたかも、と思います。
(※ハイパーリンクは2024年9月17日更新 (記事記載時点の最新))

余談ですが、私が試験勉強をした2025年 2, 3月時点では Udemy Business 上に 1個程度しか MD-102 練習問題がありませんでした。
(もしかすると講座だったら最新のものがあったかもしれません。時短のため練習問題だけやろうとしたのがあだになった可能性...)

思い切って個人の Udemy の方で課金すればよかったかもしれません。
(そちらだと最新のものがあったかも)

3. 試験当日

そうこうしているうちに試験日になりました。
試験当日の体験と教訓を軽く振り返ります。

テストセンター

今回は市ヶ谷テストセンターで受験しました。
本当は、先日別の MCT 試験で利用した IT cafe 飯田橋を今回も利用したかったのですが、飯田橋は 3月末の予約が埋まっていたので市ヶ谷に。

初利用のテストセンターということで若干緊張しながら赴きましたが、結論ユーザーエクスペリエンスは飯田橋と同じでした。
チェックイン / チェックアウトのフローをはじめ、ロッカーやホワイトボード利用方法なども一緒です。

今回も試験開始時間の約 20分前くらいに到着し、身分証明書にはパスポートを使いました。
やはり流れ作業でベルトコンベヤー式に試験まで進むので、テストセンターは楽でいいなと思いました。

画面操作など

今回初めてケーススタディや、同じ質問文で選択肢の異なる問題 (後戻りできない問題) を含む試験を受験することになりましたが、特に PC 上の画面操作に迷うことはありませんでした。

もし当日の画面操作に不安を感じる場合は、試験申し込みページ上の「試験サンドボックス」で UI 体験できるので事前に確認しておくと安心だと思います!

なお、今回の体験を振り返ってしみじみ、試験中は以下を活用するのがよさそうだと思いました。

ホワイトボード

試験センターで渡されるホワイトボードを、今回はすごく使いました。
どのくらい使ったかというと、少なくとも 2回は交換してもらうくらいです。

グループ - デバイス - プラットフォーム の紐づけなど、問題文に記載されている前提を書き起こして図示するのに使いました。

これまで受けた試験ではホワイトボードを使ったことが無く、「これいるの?」とすら思っていましたが、今回大活躍でした!

表示言語切り替え

今回日本語で試験申し込みをしたものの、一部質問の意図や選択肢の表記にピンとこないものもあり、都度表示言語を英語に切り替えて確認しました。

なお、表示言語切り替え中はドロップダウンメニューなどの操作ができず、あくまでその時点で表示されている画面の言語切り替えになるという、動作に若干癖がありました。
(ドロップダウンメニューのすべての選択肢で英語表記を確認するには、選択肢を変える→言語を変える→言語を戻す→選択肢を変える... という操作が必要)

Microsoft Learn

今回は実のところ活用できなかったのですが、振り返ると、MD-102 では Learn を使うと得点が伸びる可能性高いと思います。

反省
試験では一部重箱の隅をつつくような問題があり、「そんなの覚えてねーよ!」と思いながら一番それっぽい選択肢を選んで提出しましたが、こういった問題こそ Learn を参照すればよかったです。

普段の業務では Microsoft Learn 参照し放題なので、私も知識はクラウド保存で、必要時に「この情報は公開情報のここに記載があったはず」と都度確認しています。
試験中もうまく活用できていれば正答率が上がったのではと思います。

とはいえ.... 今回は正直時間に余裕は無く(勉強範囲間違いのため初見の問題ばかり...) Learn ページを開いていたら見直し時間が十分確保できなかったかもしれないとも思います。

対策案
Learn 候補は「後で見直す」印をつけておいて時間があれば参照するなどがよさそうです。
次の試験ではぜひ活用していきたいです!

なお、操作感なども事前に確認しておくとよいそうです!
(参考:Microsoft 認定資格 の受検までの流れ - 5-3-5. 試験中の検索方法に慣れておく)

4. ご参考:デジタルバッジ

試験合格の証明としてこちらのバッジをゲットできました! ふぅ...

image.png

前回取得した Fundamental 資格は有効期限がありませんでしたが、今回は Associate 資格となるため 1年の有効期限があります。

ということは、業界が繁忙になる年度末の時期に毎年更新をすることに...? と焦りましたが、有効期限の 6か月前から更新可能だそうです。ヨカッタ!

さいごに

今回受験にあたり、こちらの記事を参考・支えにさせていただきました。

私も受かったら記事書くぞ! と楽しみにしていたのですが、試験内容は口外できない規約があり、つい安牌をねらってあまり踏み込んだ内容にできずちょっと残念です。
ただただ、「想定される受験者像」と「スキルの概要」に書かれている範囲からの出題という点、しくじり先生としては強調したいです。

また、MD-100 や MD-101 の当時の評価観点と比較して、管理可能なエンドポイント、プラットフォームが増えたり Intune にもアドオンライセンスが増えたり、進化を一層感じて感慨深い気持ちにもなりました。

ちょっと長めの記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

これから受験される方は、実力を発揮できますように! 
次はあなたの番です! 健闘を祈っています🍀 

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