対象者
ORACLE MASTER Gold DBA 2019に合格したい方
DBを利用した運用経験がない方が今回の対象
前提条件の確認
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019に合格している方(合格していないと受験できない)
過去の
・試験範囲の確認
・資格概要の確認
・受験申込
・ORACLE MASTER 取得応援キャンペーン期間中の学習を想定
※資格準備セミナーは2024/07/15現在有料コンテンツとなっているため、無償で動画を視聴するためには、無料キャンペーン期間中に視聴する必要あり。無料キャンペーンは毎年一定期間あるため、その期間に動画ダウンロードを行い、学習に利用する。
今年は、「2024年3月1日 ~ 2024年5月31日」の期間で行われた。去年は「2023年3月1日 ~ 2023年5月31日」の期間で行われていることから、毎年、「3月1日 ~ 5月31日」の期間で行われると予想される。不合格の場合の再受験キャンペーンも同期間にあり。
※過去の古いDBA Gold資格試験(10g/11g/12c Gold 資格)に合格していないこと、かつ、DBA Silver資格試験(10g/11g/12c Silver 資格)に合格していることが条件。過去の古いDBA Gold資格試験に合格していることを考慮していない。(未経験者を対象とした学習時間を計画したため)
学習計画を実行するための必須準備
・お金45,980円(受験料(税込)37,730円+参考書購入代(税込)8,250円)
・Oracle アカウント(受験申し込みのため)
・ORACLE MASTER 取得応援キャンペーン期間中
・LinuxでOracleDBを環境構築できる状態(PCの準備)
学習内容
・オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I
・資格試験準備セミナー
・Test: ORACLE MASTER Silver DBA 2019 スキルチェック
・DB環境構築
紹介
オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database Administration I(以後「教科書」と呼びます)
株式会社コーソルが著者で、オラクルマスターDBAの資格取得に必要な全分野を網羅した内容を体系的に学習できる教材。各章ごとに、その分野におけるポイントを押さえた問題を収録している。今回は、学習のメイン教材として使用する。
シリーズとして、Silver SQL、Bronze DBA、Silver DBAに対応する教材もある。
資格試験準備セミナー
Oracle Universityが公表しているラーニング・サブスクリプションのひとつ。試験に頻出のトピックをまとめて理解することができる試験対策に最適の動画。教科書と構成はことなるが、要点を押さえた解説は学習の補助として活用することができる教材
Test: ORACLE MASTER Silver DBA 2019 スキルチェック(以後「サンプル問題」と呼びます)
Oracle Universityが公表しているラーニング・サブスクリプションのひとつ。資格の演習問題を無料で20問提供している。
学習内容のURL
・教科書
・資格試験準備セミナー
・サンプル問題
・DB環境構築
学習時間
・全体
168.05時間
・学習期間
1日3時間学習の場合:56日
・内訳
学習内容 | 時間 |
---|---|
教科書 | 129.5時間 |
資格試験準備セミナー | 17.25時間 |
DB環境構築 | 18時間 |
サンプル問題 | 3.3時間 |
上記は、ORACLE MASTER Silver DBA 2019取得直後(知識が定着しているタイミング)、DBの環境構築は未経験を想定して記載。Silver取得後から時間が経っている場合は、その復習時間も必要になる。
著者が合格のために行った学習時間と著者について
・全体
168.05時間
・試験の点数
74点
・学習期間
1日4.5時間学習で、37日
・内訳
上記に記載している学習内容の記載と同様
著者の学習開始前の知識・経験
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019を取得して、すぐにORACLE MASTER Gold DBA 2019の資格学習に取り掛かった
・DBAに関する業務経験はなし
・エンジニアとしての経験は1年半
・システム開発の現場にて、1年間MySQLを使っていたこと(簡単なSelect分)
・「SQL実践入門: 高速でわかりやすいクエリの書き方」を読んでSQLのパフォーマンスについての知識があったこと
・以下のSQLの学習を一通りMySQLで行っていたこと
それぞれの学習内容の詳細
※それぞれの学習内容に記載している「・学習計画」の再確認の項目は学習時間に考慮していない(個人差があるため)
🔳教科書
・学習計画
1回目は、1章あたり、2時間(インプット60分+演習60分)で進める
2回目は、1章あたり、1時間(インプット30分+演習30分)で進める
3回目は、各章の演習(30分)を行う
模擬試験を2回(試験150分+確認60分)行う
必要に応じて、演習・模擬試験を再確認する
・学習のポイント
・学習のメイン教材として行う
・章単位(インプット+演習)での学習を行う(知識の定着のため)
・模擬試験は過去の時間体系になっているので注意
過去:150分で85問
最新:120分で68問
・バックアップ時・データ移行時・データ復元時など、各機能について、ケースごとに使い分けることができるようにインプットを行うようにする(機能やケースが多数あり、複雑なため)
・構成
章の数:35章
章配下の節の数:368節
模擬試験:85問(150分)
第1章 Oracleのデータ保護ソリューション
第2章 Oracleバックアップの基本
第3章 リカバリ能力の構成
第4章 RMANカバリカタログの使用
第5章 基本的なバックアップの実行
第6章 高度なバックアップの実行
第7章 バックアップのオプションと非データベースファイルのバックアップ
第8章 暗号化バックアップの使用
第9章 障害の診断
第10章 基本的なリストアおよびリカバリ
第11章 様々な障害のリカバリ
第12章 メディアマネージャとMML
第13章 フラッシュバックテクノロジーの使用
第14章 フラッシュバックデータベースの使用
第15章 データの転送
第16章 データベースの複製
第17章 RMANの操作の監視と調整
第18章 Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストール
第19章 DBCAを使用したOracleデータベースの作成
第20章 Grid InfrastructureおよびOracle Databaseへのパッチ適用
第21章 クラスタリソースの制御
第22章 Oracle Grid Infrastructureのアップグレード
第23章 Oracle Databaseのアップグレード
第24章 導入関連のOracle 18c新機能
第25章 高速ホームプロビジョニング
第26章 データベースパフォーマンスの監視と調整
第27章 SQL文のチューニング
第28章 マルチテナントアーキテクチャの概要とCDBおよびPDBの作成
第29章 CDBおよびPDBの管理
第30章 マルチテナントデータベースのセキュリティの管理
第31章 CDBおよびPDBのバックアップと複製
第32章 CDBおよびPDBの復旧とフラッシュバック
第33章 CDBと通常のPDBのアップグレードおよび転送
第34章 アプリケーションPDBの管理
第35章 その他の19c 新機能
模擬試験
・学習内容の内訳
学習内容 | 時間 |
---|---|
1回目の学習(インプット+演習) | 70時間 |
2回目の学習(インプット+演習) | 35時間 |
3回目の学習(演習) | 17.5時間 |
模擬問題(試験+見直し) | 7時間 |
・学習内容ごとの時間計算
(1)1回目の学習(インプット+演習):(60 + 60) × 35 ÷ 60 = 70時間
(2)2回目の学習(インプット+演習):(30 + 30) × 23 ÷ 60 = 35時間
(3)3回目の学習(演習):30 × 35 ÷ 60 = 17.5時間
(4)模擬試験(試験+見直):(150 + 60) × 2 ÷ 60 = 7時間
より、
教科書の学習総時間:(1)+(2)+(3)+(4)= 129.5時間
※1章1時間インプットの場合の1節あたりの平均インプット時間:5.71分
🔳資格試験準備セミナー
・学習計画
全キャプチャーを2回試聴する
1キャプチャーの視聴時間の1/4の時間を、そのキャプチャーの確認時間とする
必要に応じて、キャプチャーを再確認する
・学習のポイント
・隙間時間を利用して視聴を行う
・教科書での学習の補助として利用する
・構成
キャプチャー数:15
各キャプチャーの合計視聴時間:414分
キャプチャー | 動画時間 |
---|---|
RMAN設定、バックアップ基礎 | 34分 |
様々なバックアップ方法 | 35分 |
リストアとリカバリーの概念 | 41分 |
フラッシュバック、その他 | 31分 |
CDBとPDB作成 | 29分 |
アプリケーション・コンテナ | 31分 |
CDBとPDB管理 | 30分 |
バックアップ・リカバリー | 26分 |
その他(複製、エクスポート/インポート) | 21分 |
パフォーマンスの監視と調整 | 37分 |
SQLチューニング | 11分 |
インストール、DB作成 | 32分 |
Patch、Upgrade、新機能 | 25分 |
データベース全体の一般的な拡張機能 | 16分 |
可用性の拡張機能 | 15分 |
・学習内容の内訳
学習内容 | 時間 |
---|---|
各キャプチャーの視聴を2回行う | 13.8時間 |
視聴内容の確認 | 3.45時間 |
・学習内容ごとの時間計算
(1)各キャプチャーの視聴を2回行う:414 × 2 ÷ 60 = 13.8時間
(2)視聴内容の確認:13.8 ÷ 4 = 3.45時間
資格試験準備セミナーの学習総時間:(1)+(2)= 17.25時間
🔳DB環境構築
・学習計画
・SYSユーザーでOracleDBを自由に操作できる環境を構築する
・シングルインスタンスのマルチテナントコンテナデータベースを構築する(Restart環境は任意で余裕があれば)
・Dockerを活用した、環境構築を作成する
・学習の理解を補助するために利用する
・教科書の学習時間の1割を確認時間とする
※詳細は以下で説明
・学習のポイント
・学習の理解を補助するために行う。環境構築に重点をおくと時間がかかるため、資格を取得する上での必要最低限の構築に止めることが重要。
・全てのインプットを確認するのではなく、不明な部分をピンポイントで確認する
具体的には、それぞれのインプット・演習時に、以下のような事項を確認する際に利用する
・実際の挙動
・テーブルやビューの構成およびデータ
・デフォルトの設定
・DBCAやDBUAの画面を使っての操作は、確認しない方針(操作方法は、教科書に記載の内容で十分であることおよび、画面操作よりも、画面操作でできることや、コマンドで操作した時との違いをインプットする方が重要のため)
・構成
割愛
・学習内容の内訳
学習内容 | 時間 |
---|---|
環境構築を行う | 5時間 |
教科書の確認を行う | 13時間 |
・学習内容ごとの時間計算
(1)環境構築を行う:5時間
(2)教科書の確認を行う129.5 × 0.1 = 13時間
より、
サンプル問題の学習総時間:(1)+(2)= 18時間
🔳サンプル問題
・学習計画
1問あたり、5分(2分演習+3分確認)で行う
2回サンプル問題を行う
必要に応じて、問題を再確認する
・学習のポイント
・学習の総仕上げとして確認する(間違った問題の解説がなく、初期の段階で行うと確認に時間がかかってしまうため)
・構成
問題数:20問
・学習内容の内訳
学習内容 | 時間 |
---|---|
サンプル問題を2回行う | 3.3時間 |
・学習内容ごとの時間計算
(1)サンプル問題を2回行う:(2 + 3) × 2 × 20 ÷ 60 = 3.3時間
より、
サンプル問題の学習総時間:(1)= 3.3時間
学習順(推奨)
教科書→サンプル問題
資格試験準備セミナー・DB環境構築は、隙間時間を利用し、教科書の学習した章に対応する問題を解く形で並行するor教科書の学習を一通り終わった際に確認問題として利用する
学習の際の全体的な注意点
2回目の模擬試験・演習の実施は、1回目の実施から期間を開けて確認する(答えの選択である記号の暗記を防ぐため)。
【参考】Silver資格との学習計画の比較
上記までで、学習計画の内容は終了ですが、Silver資格との比較についてもこちらで言及しておきます。
学習時間
Silver資格とGold資格の学習時間のそれぞれの内訳
学習内容 | 時間(Silver) | 時間(Gold) |
---|---|---|
教科書 | 76時間 | 129.5時間 |
資格試験準備セミナー | 10.6時間 | 17.25時間 |
Ping-t | 64.7時間 | |
サンプル問題 | 3.3時間 | 3.3時間 |
DB環境構築 | 18時間 |
Silver資格の学習計画についての詳細についてはこちら
主な違い
・Gold資格の教科書を利用した学習時間は、Silver資格よりも長い。(Gold資格用のPing-tがないため)
・Gold資格の演習の種類は、Silver資格よりも少ない。(Gold資格用のPing-tがないため)
・Gold資格の試験内容は、Silver資格の内容との依存性はやや低め。(バックアップ操作や、パフォーマンスなどは、Silver資格の観点にはあまりなく、新規の内容が多いため)
・Silver資格では、一つひとつの章の学習がそれぞれの機能の紹介になっているが、
Gold資格では、例えばデータの復元方法の使い分け方(フラッシュバックを使用した方が有効な場合、RMAMを使用した方が有効な場合)など、目的は同じ、「データを復元すること」であるが、ケースに応じた機能の使い分けを理解する必要がある。そのため、そのパターン分けを理解することが難易度を高くしている印象を受けた。
試験範囲の増加および専門性の上昇によって、学習コストはSilver資格よりも高である一方で、学習の習熟度を上げれば、選択肢から複数選択して回答するという形式は同じであり、問題の難易度もあまり変わらない印象を著者は受けた。