2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

「LLMコミュ障」から脱する 2つの原則:LLM Readable と LLM Friendly

2
Last updated at Posted at 2026-04-14

AI 社会 ≒ 生成 AI を相手にする ≒ LLM を相手にする、というわけで、LLM に対するコミュニケーション能力が求められる時代だと思います。

しかし、LLM は人間とはまるで違っており、クセが強いです。人間向けのコミュニケーションをそのままぶつけても上手くいきませんし、なぜか上手くいかない → そんな役に立たないよね、となってしまいがちです。これは新しい「コミュ障」の形なのかなと思いました。

本記事では、コミュ障から脱するのに使える汎用的な原理原則を、端的に整理します。

背景:「人間」だけではなく「AI」とも向き合う時代

言うまでもなく、現代は AI と 向き合う時代です。

AI、もっというと LLM 向けのコミュニケーション術が必要です。今のところ読み書きベースなので、伝える≒書く、となります。つまり 書き方を知る必要があります

本記事では原理原則を紹介します

理由は単純で、ツールやテクニックよりも応用しやすいだろうからです。

おことわり

この後紹介する LLM Readable、LLM Friendly はどちらも確立された用語ではありません。しかし、分かる人には分かる言葉ではあると思います。本記事の解説は私の認識と考えてください。

では、本題に入りましょう

LLM Readable と LLM Friendly という2つの概念を紹介します。

LLM Readable とは、内容の話

LLM Readable とは、LLM にとって読みやすい内容であることを指します。

Readability は人間で言えば「認知負荷が小さい」、LLM 向けに言えば「意味的に理解しやすい」ということです。

例:

  • 具体的である
  • 定量的である
  • 定義的である(定義が存在する)
  • 説明的である(意味を理解するためのヒントが多く存在する)
  • 区分的である(情報が適切に区切られている)

ただし、人間が結果を見て追加指示を出して、のようなループを回したい場合は、あえて Readable から逆行することもあります。特にとっかかりが欲しいときは、それこそコピペした後に「論じてみて」とか「どう?」などと尋ねるだけでも違います。あるいは AI 自身に「あなたにとって Readable にしたいんだけど何が足りない?」のように聞いてもいいでしょう。

LLM Friendly とは、形式の話

次に LLM Friendly とは、LLM にとってパース(走査)しやすい形式であることを指します。

例:

  • パワポよりもプレーンテキスト
  • チャットに書いた乱雑なテキストよりも、Markdown で構造化されたテキスト
  • 図表よりもDSLや擬似コード、DSLや擬似コードよりもコード

Friendly は 装飾(デバフ)と構造(バフ) を考えると良いと思います。

装飾とは、主に人間向けのビジュアルをいじくるものであり、パワポその他 Office でつくるような文書はほぼ装飾です。LLM にとっては邪魔以外の何者でもありません。装飾は取り除く。これだけでもだいぶ変わります。

次に構造は、論理や強弱を与えるものです。たとえば本記事の見出し構造は以下のようになっていて、

  • 「LLMコミュ障」から脱する 2つの原則:LLM Readable と LLM Friendly
    • 背景:「人間」だけではなく「AI」とも向き合う時代
    • ...
    • では、本題に入りましょう
      • LLM Readable とは、内容の話
      • ...
    • ...

私が意図的に構造化したものです。まず背景から与えて、その後本題に入っており、本題の中に小見出し(話題の塊)が並んでいるとの構造になっています。チャットのような非構造な長文を貼り付けるよりも、この方が LLM に意図が通じやすくなります。これらの構造は Markdown 記法で書いており、もっと言えば見出し記法を使っています。ちなみに、見出しという概念は基本的な文章術であり、本や記事などでは見かけると思いますが、書くのは案外難しいです。慣れたら書けます。

と、この単純な構造にも、これだけの意図が詰まっています。LLM に指示を与えるときも、この構造を踏まえてくれるので思い通りの修正がしやすいです。少なくとも「手で直した方が早い」というあるあるからは脱せるようになります。構造は 作者自身が込める意図 であり、適切な文法や定義とともに指定できたら、LLM にも比較的正確に伝わります。構造は無いよりはあったほうが(より正確に意図が伝わるという意味で)良いです

FAQ

FAQ を生成 AI につくってもらい、私が回答してみました。

  • Q1: プロンプトエンジニアリングと何が違うの?
    • Ans: Readable も Friendly もプロンプトエンジニアリングの一種と思っていい
    • 強いて言えば、Readable も Friendly も「状態」の話であって、目指すものである、くらいか。具体的なテクニックや技法ではない(なので冒頭でも原理原則と書いた)
  • Q2: 結局、人間にとっての分かりやすさと同じでは?
    • Ans: いいえ
    • たとえば LLM 目線では「図表が一つもない設計書」が Friendly かつ Readable だが、人間目線だと理解しづらい。エンジニアでも Mermaid 図や Markdown Table で表を書いたり、はしがち。これらは人間向けのビジュアルを指定するものであって、ロジックそのものを記述する用途には向いていない。ただし、完全に向いていないわけではなく、ロジックを記述する用途としても優れていたり、人間側が書くのに慣れていて書きやすいこともある
  • Q3: LLM のモデルやバージョンによって変わるのでは?
    • Ans: もちろん変わりうる
    • たとえば今のところ LLM というテキストベースのモデルが優勢だが、将来的には VLM も発達してビジュアルも扱えるかもしれない
  • Q4: Readable や Friendly は本当に有効なの?
    • Ans: 厳密な効果測定は難しい(人間のコミュニケーションと一緒)。繰り返し試してみて効果を感じてほしい。経験的には、人間寄りの書き方を AI に通じさせるよりも、この LLM Readable と Friendly を心がける方が早いと思う(心がけて書けるようにこちらがリスキリングする事も含めて)

おわりに

LLM コミュ障から脱するために、LLM Readable と LLM Friendly、と2つの概念を紹介しました。

この2つをぜひ意識して、AI を使ってみてください。体感の良さが変わってくると思います。

また、よくわからなければ、この内容を AI に与えて壁打ちしてみても良いでしょう。どちらの概念も巷で広く知られているものであり、LLM はすでに十分に学習しています。

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?