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VTKライブラリのビルド手順

Last updated at Posted at 2018-02-10

VTKライブラリのビルド手順

ダウンロード

Kitwareの公式サイトから最新版のVTKライブラリをダウンロードし解凍する。

cd $HOME/Downloads
wget https://www.vtk.org/files/release/8.1/VTK-8.1.0.tar.gz
tar -zxf VTK-8.1.0.tar.gz

ビルド手順

ここでは管理者権限がないものとして、ユーザーのローカルフォルダでビルドする方法を示します。(大学のPCを使っている場合など)
ビルド方法はここを参考ししました。

各種変数の設定

ccmakeを使用

あらかじめcmake-curses-guiパッケージをインストールしておきましょう。

cd VTK-8.1.0    # 解凍したディレクトリに移動
mkdir build     # ビルド用のディレクトリを作成
cd build
ccmake ..       # 親ディレクトリを指定(..)するのを忘れずに
  1. 最初の空の画面が出てきたらcキーを押してconfigureを行います。
  2. CMAKE_INSTALL_PREFIXを変更する。デフォルトは/usr/localですが、私の場合は$HOME/.localとしました。オプションの変更方法は下記の通り。
    • オプションの行に移動してEnterを押す。
    • 保存するディレクトリのパスを入力する。
    • Enterを押してそのオプションへの入力を終了する。
  3. cキーを押して再度configureを行います。
  4. gキーを押してビルド設定ファイルを作成する。
  5. qキーを押して終了する。

cmakeを使用

インストール場所やビルドタイプの設定のみデフォルトから変更するだけならば、ccmakeは不要です。
下記のようにコマンドラインからconfigureすることができます。

cd VTK-8.1.0    # 解凍したディレクトリに移動
mkdir build     # ビルド用のディレクトリを作成
cd build
# デフォルトのビルドタイプはDebugとなっている
# ローカルフォルダにインストールする場合は-DCMAKE_INSTALL_PREFIXでパスを指定する
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE:STRING=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX:PATH=$HOME/.local ..

ビルド

ここまでできたらあとはbuildディレクトリ内でmakeするだけです。

make && make all install

VTKライブラリのコンパイルには結構時間がかかります。

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