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卒研 3D模型にシリコンをきれいに流す方法

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シリコン型作成

左図①に記している程度の型の大きさになると思われます。 型製作作業の準備は以下の通りです。 ① 青線の範囲以外の油粘土を取り除く。 ② 粘土と模型を置いている面に離型剤としてワセリンを薄く 塗っておく。 ③ 現在の模型の断面図は図②のようになっているはずです。 ④ 紙コップ・型剤を混ぜるためのヘラ、塗るための筆、筆を洗 うためのトルエン。ワセリン。
image.png

* 型剤について
SAS・・・ウレタン型剤(リキッドタイプ)粘度のある液体タイプで細かな部分に入り込む ことで、正確な型を作製することができる。 混合比率 A:B=1:4 操作時間8分 完全硬化時間5時間 積層する場合は、1層目を塗って約20分程度で表面が硬化したら2層目を塗る。 3層目以降も同様に行う。

JAS・・・ウレタン型剤(ペーストタイプ)垂直塗りが可能な型剤であり、SASの補強のた め使用し型の軽量化が可能である。 混合比率A:B=1:2 操作時間10分 完全硬化時間90分 全てのSASを塗り終えてから約30~40分後から塗ることでSASとJAS は完全同化する。

IMG_3210.JPG

3D模型に3mm厚の油粘土をかぶせてシリコンを均等に流し込めるようにする。
粘土の表面はきれいに保つこと(亀裂や段差があるとシリコンを流したときに表に出てしまう)
IMG_3207.JPG

工程予想図
Aimage.png

Bimage.png

##型作成方法

① SAS A剤 1:B剤4・・・5g:20g程度を計量し、よく混ぜ合わせて粘土模型の表面に 筆で塗る。この時に気泡が入らないように筆の腰を使うように(筆全体が表面につくように) 塗る。筆先だけで塗ると気泡が残りやすいので注意する。これは、特に1層目に注意する点で ある。筆に残っているSASをティッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。

IMG_3214.JPG

② 約20分後表面が硬化しているのを確認する(本体に影響がない部分を指先で触ってみて少し 柔らかいが指先にはついてこない程度)。確認が出来たら2層目を同様に塗る。筆に残っている SASをティッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。

③ 約20分後2層目の表面の硬化を確認して3層目を同様に塗る。筆に残っているSASをティ ッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。

④ 約30~40分後3層目の硬化を確認する。 (この時点ではほぼ硬化したような感触だが、少し 柔らかさがある)

⑤ JAS A剤 1:B剤 2・・・・40g:80g程度を計量しよく混ぜ合わせてからSASを塗った 表面にヘラを使用して盛るように塗る。全体に塗り終えたら、表面にワセリンを塗って表面の トゲトゲしたところを整える。

⑥ 約90分静置する。

⑦ JASの硬化を確認したら、型をひっくり返して中の模型を取り出す。この時に油粘土は本体 以外の部分の油粘土だけを取り除く。

⑧ 油粘土以外のウレタン部分にワセリンを塗る。

⑨ SAS A剤 1:B剤4・・・5g:20g程度を計量し、よく混ぜ合わせて粘土模型の表面に 筆で塗る。この時に気泡が入らないように筆の腰を使うように(筆全体が表面につくように) 塗る。筆先だけで塗ると気泡が残りやすいので注意する。これは、特に1層目に注意する点で ある。筆に残っているSASをティッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。
IMG_3228.JPG
⑩ 約20分後表面が硬化しているのを確認する(本体に影響がない部分を指先で触ってみて少し 柔らかいが指先にはついてこない程度)。確認が出来たら2層目を同様に塗る。筆に残っている SASをティッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。

⑪ 約20分後2層目の表面の硬化を確認して3層目を同様に塗る。筆に残っているSASをティ ッシュペーパーなどで拭き取り、トルエンで洗う。

⑫ 約30~40分後3層目の硬化を確認する。(この時点ではほぼ硬化したような感触だが、少し 柔らかさがある)

⑬ JAS A剤 1:B剤 2・・・・40g:80g程度を計量しよく混ぜ合わせてからSASを塗った 表面にヘラを使用して盛るように塗る。全体に塗り終えたら、表面にワセリンを塗って表面の トゲトゲしたところを整える。
IMG_3219.JPG

⑭ 約90分静置する。

⑮ JASの硬化を確認したら、型を分割する。

⑯ 型を分割したら中の油粘土を取り出す。型内に残った油粘土をトルエンを含ませた筆で油粘土 を溶かし、拭き取り型内の清掃をする。

⑰ 型製作完了。
IMG_3233.JPG

しかし、
100円均一の油粘土を使用したためJASの熱硬化で溶けてしまい、A面・B面を取り外すことが出来ずに無残な姿になってしまいました。
また、SASの量が足らず淵からボロボロと崩れて行ってしまい上記の写真のようなどんどん割れて行ってしまいました。

次回は熱硬化で溶けない粘土を使って挑戦していきたいと思います。

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