Rubyを触るための基礎知識
そもそもRubyとは何か?
Rubyは絶妙にバランスのとれた言語です。 Rubyの作者である、Matzことまつもと ゆきひろ氏は、好みの言語(Perl、Smalltalk、Eiffel、Ada、Lisp)の一部をブレンドし、 関数型プログラミングと命令型プログラミングが絶妙に調和された新しい言語を作りました。
端的に言えば、「日本人が作った、いいとこ取りのめっちゃええプログラミング言語」です。
また、Rubyの特徴の一つに「オブジェクト指向」という表現があります。
プログラマ以外の方と話すときに、「オブジェクト指向のプログラミングが〜」というとちょっと分かってる風に思われます。
ただしプログラマの前で話してはいけません。野球の話のときに、ポジションの説明をしているようなものです。
で、オブジェクト指向とは何かというと、
「ものを細かく分解して、もう一回使いやすいように整理すること」
だと思ってもらえればいいです。
(超わかりやすいように個人的に整理した言い方ですので、異なる点があることはご承知おきください。)
【参考リンク】
Rubyを始めたけど今ひとつRubyのオブジェクト指向というものが掴めないという人、ここに来て見て触って!
Ruby以外の言語の多くも、このオブジェクト指向という考え方に沿っているものの、
Rubyはその中でも特にその色が強いといわれています。
Rubyを使ってみる
まずRubyを始めたい、という方はまずはProgateの無料コースを受講することをおすすめします。
Ruby | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
Rubyを実際に私達のPCでいじるためには、環境構築あるいはCloud9というアプリケーションを使う必要があります。
環境構築は利用者のPCやOSのバージョンによって方法が異なるため、初心者にとって非常にハードルが高いです。
Cloud9の利用は比較的ハードルが低く、かつかんたんなサービス開発であれば事足ります。
しかし、「すぐにRubyを触ってみる」ためには一手間かかります。
【参考リンク】
Cloud9の使い方と便利機能!最強プログラミング開発環境(IDE)
よって、いつもおなじみProgate様でRubyってどんなもの?どんなことができるん?というのを触ってみることをおすすめします。
あるいは英語が読める方であれば公式のRuby TutorialではブラウザからRubyをいじることができます。
Rubyの基本文法
Rubyってどうやって書くの?をかんたんにご紹介します。
各文法を暗記する必要はなく、「あ、簡単そうだな」と思えればそれがゴールです。
■基礎文法
print("Hello, Ruby")
# 「Hello, Ruby」という文字列をコンソールに表示する
printはメソッドと呼ばるもので、"Hell, Ruby"という文字列は文字列オブジェクトです。
" "のなかを違う文字に変えればその文字がコンソールに表示されます。
ちなみにRubyのメソッドでは()を省略することができます。
ちなみに、printに似たものとして以下の2つがあります。
p "Hello, Ruby"
puts "Hello, Ruby"
さらに数字の表示と計算は以下のとおりです。
puts (10)
# 10という数値を表示する
1 + 1
# 2 が表示される
2 - 1
# 1 が表示される
3 * 3
# 9 が表示される
4 / 2
# 2 が表示される
そしてこれらの文字列や、数値を一時的に「箱に保存する」ことができます。
その箱のことを変数、といいます。
イメージとしては下記の図がわかりやすいかな、と思います。
中学、高校の数学でならったXを使った計算に近い考え方です。
alphabet = "abc"
japanese ="あいう"
# いまalphabetという名前の箱には"abc"が、japaneseという名前の箱には"あいう"の文字列がそれぞれはいっています
print "これが" + alphabet + "です"
#「これが abc です」という文字列が表示される
print "これが" + japanese + "です"
#「これが あいう です」という文字列が表示される
Rubyにかぎらずすべてのプログラミング言語において、この変数という概念が登場します。
書き方はどの言語もほとんど変わりませんが、
[変数名] = [入れたい文字列や数値、変数など]
というかたちです。