はじめに
本記事では、個人開発や雑な開発で「ルール書くのめんどいけど、それなりなアウトプットが欲しい!」って方向けに、設定時間 1分くらい でできる設定を解説します。
基本的にProject Rulesはプロジェクト固有のコーディングスタイルや、ドメイン周りの知識などを用意し、AIにとってのガードレールを整備することでアウトプットが安定します。
設定方法
Cursor Chat
で参照されるべきルールを一つだけ作成するだけです。
グローバルなルールを追加
.cursor/rules/
配下に以下のファイルを追加し、ルールを記載しましょう。
Rule Type
は Always
にし、いつでも参照されるように設定します。
000_grobal.mdc (名前はなんでもいいです)
# 共通のルール
日本語で回答して下さい
# Agentモードでのルール
Chatの`Agentモード`でのみ参照されるべきルールです。
`Askモード`では参照しないでください。
ルールを参照したら「Agentモードのルールを参照しました」と言ってください
1. ユーザーからの指示もとにタスク計画を作成する
2. タスク計画の際に確信度が90%以上になるまで、ユーザーに対して不明点を聞きながらタスクの解像度を上げた上で、タスク計画を作成する
3. 作成したタスク計画をもとに、ユーザーに対して「変更予定の具体的なファイル名」と「変更内容」を提示し、必ずユーザーからのタスク実行の許可を受ける。
4. タスク実行の許可が降りたら、ユーザーによって許可された計画に基づきステップバイステップで実行する。
# Chatモードでのルール
Chatの`Askモード`でのみ参照されるべきルールです。
`Agentモード`では参照しないでください。
ルールを参照したら「Askモードのルールを参照しました」と言ってください。
1. ユーザーの質問に対して、必要であればライブラリのリファレンスを参照しながら、正確な情報を提示する。
この設定でどのような挙動になる?
AgentモードとAskモードで別々のルールを参照することにより、「Askモードでタスク計画を立てる」ような不要な動作をしなくなります。
Agentモード
- ユーザーの指示に対してタスク計画を作成し始めます。
- タスク計画の中でCursor君が分からない点が出てきたらユーザーに対して質問をします。
- 質問を通してCursor君のタスクに対しての確信度が
90%
になったら、ユーザーに対して具体的なタスク計画を提示します。 - ユーザーの許可が下りたらタスクの実行を開始します。
Askモード
とりあえず正確な情報を提示するよう徹するようになる
まとめ
Project Rules
をきちんと整備するのが良いアウトプットを出す秘訣ですが、今回はめんどくさがり屋のい人向けに最低限なルールを設定する方法を解説しました。
ルール設定に時間をかけたくない方、Cursor初心者の方、一度設定してみてはいかがでしょうか?