はじめに
このエントリは、Kubernetes 1.16 の CHANGELOG からUrgent Upgrade Notes と 既知の問題 (Known Issues)についてまとめています。翻訳に合わせて補足を追記しています。その他の内容は Kubernetes 1.16 の変更点まとめを参照ください。
このエントリでは補足などの追加のコメントは  のあとに追加するようにしています。
 のあとに追加するようにしています。
既知の問題点(Known Issues)
- etcd と KMS プラグインの health check は 新たな livezreadyzエンドポイントで公開されていません。これは 1.16.1 で修正される予定です。
- iptables 1.8.0 以上を利用している場合は lagacy mode で動作させるべきです。これはv1.16 だけではなくすべての Kubernetes バージョンで影響することに注意してください。 問題の詳細と回避策の適用方法については、公式ドキュメントを参照してください。
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 https://github.com/kubernetes/kubernetes/issues/71305 に記載されているように iptable 1.8.0 以上の場合に kube-proxy との互換性がなくなっているようです。 https://github.com/kubernetes/kubernetes/issues/71305 に記載されているように iptable 1.8.0 以上の場合に kube-proxy との互換性がなくなっているようです。
 
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- 名前にドットを含むディレクトリにあるパッケージの informer の生成に失敗します。 これはv1.16.1で修正される予定です。(#82860)
アップグレード前に確認が必要な注意点(Urgent Upgrade Notes)
Cluster Lifecycle
- manifest.json セクションの RepoTags に存在する tar ファイルに含まれる amd64のためのコンテナイメージはアーキテクチャ名が含まれるようになりました。Docker マニフェストを使用している場合、目に見える変更はありません。(#80266, @javier-b-perez)- 
 Release の tar に含まれるマニフェストなどで利用されるコンテナイメージ名に arch が含まれたものを利用するように変わったようです Release の tar に含まれるマニフェストなどで利用されるコンテナイメージ名に arch が含まれたものを利用するように変わったようです
 
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- kubeadm は、TLS ブートストラップ後に bootstrap-kubelet.confファイルを削除するようになりました。bootstrap-kubelet.confに依存しているユーザーは、ノード資格情報を含むkubelet.confに切り替える必要があります。(#80676, @fabriziopandini)
- Node ラベルの beta.kubernetes.io/metadata-proxy-readyとbeta.kubernetes.io/metadata-proxy-ready、beta.kubernetes.io/kube-proxy-ds-readyは新たな Node には追加されなくなりました。- ip-mask-agent アドオンは Node Selector として利用していたbeta.kubernetes.io/masq-agent-ds-readyラベルの代わりにnode.kubernetes.io/masq-agent-ds-readyラベルを使用するようになりました。
- kube-proxy アドオンは Node Selector として利用していた beta.kubernetes.io/kube-proxy-ds-readyラベルの代わりにnode.kubernetes.io/kube-proxy-ds-readyラベルを使用するようになりました。
- metadata-proxy アドオンは Node Selector として利用していた beta.kubernetes.io/metadata-proxy-readyラベルの代わりにcloud.google.com/metadata-proxy-readyを利用するようになりました
 
- ip-mask-agent アドオンは Node Selector として利用していた
Storage
- CSI ドライバで PodInfoOnMount を有効にしている場合、volume context に新規の csi.storage.k8s.io/ephemeralパラメータによって、 CSI ドライバのNodePublishVolume の実装がケースバイケースで ephemeral か normal の Persistent Volume かを決定されるようになりました (#79983, @pohly)
- VerifyVolumesAreAttached と BulkVolumeVerify 向けに CSI Migration の Shim レイヤーを追加しました (#80443, @davidz627)
- VolumePVCDataSource (Cloning) が 1.16 の Beta に昇格しました (#81792, @j-griffith)
- in-tree と CSI の volume limits を1スケジューラに統合しました (#77595, @bertinatto)