皆さんこんにちは、紫夜千景です。
先日、自宅NASを作った後に外部ネットワークからでもNASへアクセスできるようにするため、TailscaleというVPNを導入したのですが、使い方次第では疑似的なIPアドレスの固定に使えると気づいたのでメモとして残しておきます。
なんか弊校のロボコンの方でもRaspberry PiのIPアドレス固定に苦戦していると聞いたので役に立てばと思います。
そもそもTailscaleとは何なのかというと、
「ネットワーク系の設定がほぼ不要で、端末にTailscaleをインストールしてログインするだけでログインした端末すべてが同じネットワークにつながっているような、安全に運用することができるVPN」 です。
さらに、WindowsやLinux, AndroidやiPhoneといった幅広いデバイスに対応している点です。
これがあればWindowsにスマホからアクセスする、という使い方だってできます。
このTailscaleの機能を応用して、疑似的にIPアドレスの固定を行おうというのが本記事です。
インストールの前に
なんかめんどくさい不具合が起きるのを防ぐために、
sudo apt-get update -y && sudo apt-get upgrade -y
を実行してとりあえずパッケージ類を最新にしておきます。
これが終わったら作業開始です。
Tailscaleのインストール
Tailscaleをインストールしていくのですが、端末ごとにインストール方法が異なるので説明しておきます。
・Windows ... 公式サイトからインストーラーをダウンロード
・Android, iPhone ... 各アプリストアからダウンロード
・Linux ... コマンドでインストール
一旦後術します。
これが主な方法です。
Windows, Android, iPhoneに関してはインストールしてログインすればすぐ使えるようになるので解説は省略しますが、Linuxのみ少し手順が複雑なのでその方法を主に解説していきます。
Tailscaleインストールの前に
どうやらTailscaleはaptやpacmanで導入できないらしく、インストールの際に "curl" というコマンドを使用する必要があるので先にインストールします。
sudo apt install curl
curlのインストールが終わったらいよいよTailscale本体のインストールに移っていきます。
LinuxでのTailscaleインストール
1つのコマンドでTailscaleはインストールを行えます。
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
これを実行すればインストールは完了します。
aptパッケージみたいにインストールが進んでいくので、コマンド待機画面になるまで待ちましょう。
インストールが終了したら、次はログインに移っていきます。
どうやらインストール完了時にもログインURLが表示されるらしいのですが、改めて表示させたい場合は
sudo tailscale up
を実行すればURLを表示させることができます。
するとこんな感じのメッセージとともにURLが出るので、そのURLにアクセスしてログインします。
To authenticate, visit: https://login.tailscale.com/a/xxxxxxxx
ログインする端末はこの今Tailscaleをインストールした端末である必要はないので、表示されたURLにその他の端末でアクセスしてログインすれば設定は完了します。
これならGUIやブラウザが搭載されていないUbuntu ServerやArch Linuxでも可能ですね。
ログインが完了すると、Tailscaleのアカウントにデバイスが登録されて専用のIPアドレスが割り当てられます。
そして、今回の疑似IPアドレス固定で用いるのはこの割り当てられた専用のIPアドレスです。
OSの再インストールやTailscaleのアンインストールを行わない限りはおそらくIPアドレスが変わることはないのでご安心ください。
このTailscaleで割り当てられた専用IPアドレスを使うことで、デバイスやルーターでIPアドレスを固定することなくIPアドレスを疑似的にではありますが固定することができます。
接続ネットワークが変わったり、デバイスやルーターを再起動してもこのIPアドレスが変わることはないのでずっとこのIPアドレスを使い続けることができます。
ただ半年ほどで認証が切れるため、対策としてその都度ログインして再認証するか、Tailscaleの管理画面から各デバイスの期限切れを無効化する項目(Disable key expiry)を選択する必要があります。
Disable key expiryを行えば、専用IPアドレスが変わることはないので安心です。
Tailscaleによって割り当てられた専用IPアドレスを使えば、SSH接続だって可能です。
私は自宅のNASへアクセスできるために使いましたが、いろいろ他の用途がありそうですね。
自宅NASのお話はまた今度にして、この記事はメモ的な感覚で仮製作ったので後々修正していきます。
お読みいただきありがとうございました。