令和3年秋季実施の情報技術者試験でエンベデッドシステムスペシャリスト試験(通称:ES)に
合格したので、その体験記を記す。
投稿者の前提
- 学生時代から組込みシステム関係を専攻(ハードとソフトを満遍なく)
- 組込みシステムの実務経験はないが、研究経験は3年程度あり
- 基本情報技術者試験(FE)と応用情報技術者試験(AP)は合格済み(数年以内)
午前Ⅰ
- AP合格による免除制度を利用(超重要)
- 午前Ⅱでもレベル3の問題は出題されることから、勉強自体はAP午前過去問を用いて対策
午前Ⅱ
- FEやAPの午前試験の感覚に慣れ過ぎていると非常に焦る。新作問題に焦らされて、過去問を試験時間のとおりに演習していても、本番では思っているより時間が足りなくなる。1問分のミスも非常に大きくなるので、取りこぼしはできるだけ抑えたい。
- 過去問演習を十分に実施しておき、既出の問題は絶対に解けるようになっておくことが重要
- ES区分では、2020年10月実施分からセキュリティ分野の問題がレベル4となっており、投稿現在では過去問のデータが不足しているので、対策が難しい。ゆえに既出の過去問は絶対に抑えておく。
- 投稿者は過去8年分を2週解き、対策した。
- 投稿者的には、午前Ⅱの合格点クリアが一番ヒヤヒヤさせられた。
- 2020年10月実施分から、高度区分(PMを除く)の午前Ⅱにおいては同日に実施されるSCの午前Ⅱからいくつか同じ問題が出題されているので、高度区分の午前ⅡにおいてはSCの午前Ⅱ問題もセットで勉強する必要があると考えられる(2022年6月追記)。
午後Ⅰ
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時間が足りない(超重要)。
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ESでは、2020年10月実施分から午後Ⅰ試験の問題選択が完全に自由(大問3問から2問選択)となったが、問題内容の傾向的には近年の過去問と変わりないと感じた。
- 問1(ハード系出身でもソフト系出身でも、どちらでも解けそうな問題)
- 問2(ソフト系中心の問題)
- 問3(ハード系中心の問題)
※投稿者はソフト系寄りなので、問1と問2を選択
- 試験対策段階では、選択予定の問1と問2は試験時間を計測しながら本番に近い環境で演習したが、問3に関しても高度区分試験の午後問題の形式へ慣れるために参考程度で勉強した。
- 投稿者は過去4年分を2週解き、対策した。
- 1週目:時間を計測し、本番と同じように解く。
- 2週目:問題文に登場する専門用語や問題文内容、問題文と問の繋がりを意識しながら、出題内容を理解するためにじっくりと解いた。
午後Ⅱ
- 問題文は長いが、午後Ⅰよりも余裕をもって取り組める。午後Ⅱに関しては、近年の過去問の傾向と変わりはなし。
- 投稿者は問2(ソフト系中心の問題)を選択
- 前述した午後Ⅰと同じように対策
受験結果
- 午前Ⅱは受験後の当日に採点したが、ヒヤリハットになった。
- 午後Ⅰ、午後Ⅱに関してはおよそ予想のとおりであった(「いける」か「いけない」で言えば、どちらかと言えば「いける」寄りのような手ごたえ)。
感想
- ESは他の区分と比較して圧倒的に情報量が不足しているので、当分も対策には四苦八苦するかも(特に午前Ⅱのセキュリティレベル4や午後Ⅰの選択形式変更など)。
- 今度はSCとNWを受験する予定かも。
- この体験記が未来のES合格者を増やす一助になれば幸いです。
- (今後、用いた参考書等の記載などの記事更新を予定しています)。
