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【LINEスタンプ】生みの苦しみを味わった1ヶ月間の話

Last updated at Posted at 2016-12-24

日付すぎちゃってますが、Stylez Advent Calendar 2016の17日目です。
何を書くか迷ってたら先輩と代表に「LINEスタンプの話でもいいよ」と言われたのでそのこと書きます。

自己紹介

  • 入社2年目、社会人6年目。現在3社目。
  • 業界はずっと同じ。
  • 前職まではガッツリコードを書くことがなく、保守やテストが多かった。バグ対応や問い合わせ対応、ちょっとした改修等です。必要なのはよくわかるけど、ガッツリコードかいてみたいなぁと思っていました。
  • 視覚から受ける印象(UIとか)で、ものの評価って大きく変わると思うから、フロントを学びたい!という意欲が高まり、転職を機に現在はECサイトのフロント担当として働かせて頂いてます。
  • ちなみに、学生のときは商学部でした。大学4年のとき、授業がゼミだけだったのでチャンスだと思い、社会人になる前に勉強したいと思っていたグラフィックデザインを学ぶため、専門学校に1年間通いました。
  • 学生のときはコンペで選んでもらって世の中に出たものもあったりと、いい体験をさせて頂きました。社会人になっても、たまーにコンペに出したりしてました。

LINEスタンプ作りました

約2年前の話でなのでちょっと古いんですが、LINEスタンプ作りました。
少し前なので規約とか参考にならないかもなので作る過程について書きたいと思います。

↓つくったスタンプはこちら
いじわるじゃないよ?
スクリーンショット 2016-12-24 23.41.35.png

動機

なんでつくろうと思ったかというと、理由はこんなかんじです。

  • LINEスタンプは審査さえ通れば世の中にだせるのでやりがいありそう
  • つくったものを誰にでもつかってもらえるって楽しそう(BtoCの経験がないので特に憧れがありました)
  • ちょっとお小遣い稼げるかも
  • つくりなよ!と言ってくれる人がいてくれたこと

儲けることより、つくってみたい!周りの人に使ってほしい!というのが大きかったと思います。

制作期間

ちょうど2年前の今頃制作してました。
12月末から1月末までで製作期間は約1ヶ月です。
前々から作ろうとしてはくじけていたのですが、2015年の2月からクリエーターがもらえる金額が減るらしいと知り、慌てて本腰入れて作りました。
1/31までに申請されたものまでが改定前の金額ということだったので、審査を一発で通過する必要がありました。

どんなスタンプを作るか考える

絵を描き始める前に、テーマの案だしをしました。

  • ゆるくて自由人な人のスタンプ
  • 微妙なニュアンスを表情で表すスタンプ
  • 日常会話スタンプ
  • ちょっとSな人のスタンプ  etc..

他にも色々考えましたが、画力が追いつかない、既にたくさんあるようなジャンルでオリジナリティがない、40こつくれそうにない等の理由で次々と却下。結局40個作れそうな "ちょっとSな人のスタンプ" を作ることにしました。
ドSな人のスタンプの方がインパクトある気もしましたが、私の想像力が追いつかないのと私に対する誤ったイメージを周りに与えるリスクがあるのとでやめておきました。

テーマから連想してフレーズを考える

テーマが決まったのでそれに沿って、具体的にどんなスタンプをつくりたいかフレーズを出していきました。思いついたらメモアプリにメモしました。当時、クリエイターズスタンプは40こ1セットだったので、40以上案出しして、結局70くらいになりました。それから被っているものやいらないかな、と思われるものを削り、逆にこれは必須!というものを決めたりしました。

出したフレーズ

  • なんか用?
  • は?
  • え、何か?
  • ちっ
  • 遠慮しまーす
  • もう寝ましたー
  • 無言
  • しらん
  • 別に
  • 今ちょっと忙しい
  • くすくす
  • ダンス etc...

モチーフを考える

モチーフは女の子か動物で迷って女の子にしました。
年齢設定は幼女です。

当時のメモには「かわいらしくてちょっと笑える感じ」「ふざけてるかんじ」「大人女子だとリアルになり過ぎ・・・?」と書いてありました。大人女子のSなスタンプって幼女に比べてS度が高めになって気軽に使えないかも。。というのを懸念してたようです。

下書きを描く

元々画力があるとは思ってないです。思ってないですが。。自分の画力のなさにくじけそうになりました。
動きが出せない、体が描けない、微妙な表情が描けない・・・。日頃から絵を描いている訳ではないので当然と言えば当然なんですが。
なので簡易的な絵柄にしました。

絞ったフレーズから連想して絵を描いていきます。ノートにボールペンでどんどん描いていきました。
1つのフレーズから連想できるものが複数あれば複数描いていき、全部で92くらい描きました。

デジタル化する

紙に描いた絵のうち、採用するものをきめてスキャンしました。たしか60弱採用しまいた。
スキャナーで取り込んだらフリーのお絵描きアプリ「Fire Alpaca」で下絵をなぞって色を塗り、背景を透過にしたり規定のサイズで保存したりしました。作業はタブレットPC(surface pro 3)でペンをつかってやりました。できた絵は友人にみてもらって言葉を入れたりぬいたり、どれがいい悪い等意見をもらいました。

申請する

申請するときはなんとしても一発合格したいので、文字が読みやすいか、暴力的な表現がないか、ファイルサイズや種類は問題ないかをチェックしました。
基本、公式ガイドラインを見てチェックしたりリジェクトされるケースをググってみたりすればいいと思います。タイトルや説明には「Sな女の子のスタンプ」とか書いたら審査に引っかかるかなーと心配だったのでストレートじゃない表現にしました。販売されるとき、一覧に表示される並び順も複数パターン検討しました。一番上の行は特に見せたいものを並べたりといった具合です。
ちなみに私は作業において終始、「LINEクリエイターズスタンプがガンガン売れる本」という本読み、色々参考にしてました。
そしてなんとか2015年1月31日23:11というぎりぎりのタイミングで申請することができました。

審査結果

結果は一発通過!通知は2015年4月26日22:52にきました。
リジェクトはけっこうあると聞いていたので、一発通過に喜びました。やった!50%もらえる!
絵柄が複雑だと通りにくいと聞いたことがあるので、絵柄がシンプルだったことは一発通過の後押しをしてくれたのかも知れません。というわけで、無事、リリースできました!

くじけそうになったこと

  • テーマ決め
    • 面白いテーマが浮かばない。。
    • 案を40個出すのはしんどい。。(これが一番しんどい!)
  • 画力がない。。
  • 売れてるスタンプ、自分がすきなスタンプとのクオリティの差にへこむ。。

冒頭にも書きましたが、実はこれらの理由で既に数回作りかけて挫折してました。
今回も作業中、くじけかけました。

やり遂げられた理由

  • 儲けること、ウケることより完成させてリリースすることを優先したこと
  • 世の中に出した後にクオリティに対して後悔しそう。。と思ったらいつまでも終わらないので期限内にやると決めたこと
  • 作ったら買うよ!と言って応援してくれる人がいたこと
  • 友人I君がまめに相談にのってくれたこと(かなり助けられました!)

まとめ

  • つくってみて本当によかった!簡単そうに見えてけっこうしんどい。その分達成感ありました。
  • 協力してくれたり、応援してくれたり、購入してくれた方々にとても感謝してます。ありがとうございました!
  • センスとか画力とか売り上げをあげるための戦略とか色々足りてないし、正直売り上げは多くないけど、初めてのスタンプとしては自分的には合格です。
  • 一応、まだ案はあるけど、労力の割に収入が見合わずけっこう消耗するので、1回きりしか作ってないです。
  • がしかし、久々に調べてみたら、8個から最大40まで個数を選べるようになってるんですね。。衝撃。。40が、あれがかなりしんどかったのに。。。8こからOKならまたつくろうと思います!
  • ちなみに売り上げはまだ1円も使っていません。I君に売り上げでお礼をしようと思ったけど、それはいいからそのお金でまた何かつくりなよ、それは私がつくったものに払ってくれたお金だからそれが1番いいんじゃないかと言われました。
  • というわけでまた何か作りたいと思います。

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