VSONはVery Simple Object Notationの略で、JSONのいくつかの問題を解決したフォーマットです。
JSONの問題と、それをVSONがどのように解決したのかを紹介します。
コメント
VSONではコメントさサポートされています。 /*
から */
の範囲をコメントとして扱うブロックコメントと //
から行末までをコメントとして扱う行コメントの2種類があります。
日付型
JSONでは日付を扱うための統一された手段がなく、各自が様々なフォーマットで日付を扱っていました。VSONではISO 8601形式で日付を扱う型がサポートされています。
年月日をハイフンで区切って日付を表します。その後ろにTを配置した後に時刻を追加もできます。またタイムゾーンの表記を追加することもできます。
Unicodeエスケープ
ES6の文字列リテラルの表記法でUnicodeを記述できます。JSONでサポートされていた \u0000
という形式に加えて、\u{000000}
という形式で4桁以上の桁数を持ったUnicodeコードポイントを指定できます。
データポータビリティ
JSONは文字列中に以下の行終端文字を含むことができるが、これはJavaScriptの文字列では許されていません。そのため問題が生じることもあります。VSONではこれらの文字はエスケープされなければならないとされています。
- U+0085 (next line)
- U+2028 (line separator)
- U+2029 (paragraph separator)
出展: