GoogleのAIサービスを使いたいけど、Google WorkspaceとGoogle AI Proのどちらを選べばいいか迷っていませんか?
どちらも強力なGemini AIを活用できますが、料金体系やサービス内容が似ているため、違いが分かりにくいのが実情です。この記事では、公式サイトの情報を基に、両サービスの違いを詳しく解説します。
Google Workspaceの特徴
Google Workspaceはビジネス・組織向けのクラウドベースの生産性スイートです。
対象ユーザー
- 企業、組織、チーム
- Google Workspaceアカウント(企業ドメイン)が必要
主要な目的
ビジネスコラボレーションツールスイートに加えて、AI機能を統合したワークフロー最適化
料金プラン(2026年1月時点)
Business Starter: 月額7ドル
- 30GBのプールストレージ
- Gmailでの基本的なGemini機能
- 100人までのビデオ会議
Business Standard: 月額14ドル
- 2TBのプールストレージ
- 完全なGemini統合機能
- 150人までのビデオ会議
- 会議の録画機能
Business Plus: 月額18ドル
- 5TBのプールストレージ
- 完全なGemini機能 + 高度なセキュリティ
- 500人までのビデオ会議
- eSignature機能
Enterprise: 要問い合わせ
- 5TB以上のストレージ
- 最上位のGemini機能
- 1,000人までのビデオ会議
- エンタープライズ級セキュリティ
重要: 2025年1月、GoogleはすべてのビジネスプランにAI機能を標準搭載すると発表。従来は別途月額20〜30ドルのアドオンが必要でしたが、現在は基本料金に含まれています。これに伴い、一部プランで料金改定が実施されています。
Google AI Proの特徴
Google AI Proは個人ユーザー向けの高度なAIサブスクリプションサービスです。
対象ユーザー
- 個人ユーザー
- 個人のGoogleアカウントが必要
主要な目的
高度なAI機能の活用 + 大容量クラウドストレージ
料金プラン
Google AI Pro: 月額19.99ドル
- 2TBのストレージ
- 1,000 AIクレジット/月
Google AI Ultra: 月額249.99ドル
- 30TBのストレージ
- 25,000 AIクレジット/月
- YouTube Premium個人プラン含む
学生向け特典:
- 1年間無料トライアル(資格確認が必要)
- SheerIDによる学生認証
- 利用可能性は公式サイトで要確認
全体比較表
| 項目 | Google Workspace | Google AI Pro | Google AI Ultra |
|---|---|---|---|
| 基本情報 | |||
| 対象ユーザー | ビジネス・組織 | 個人 | 個人 |
| アカウントタイプ | Workspaceアカウント | 個人Googleアカウント | 個人Googleアカウント |
| 最低料金 | 月額7ドル/ユーザー | 月額19.99ドル | 月額249.99ドル |
| 推奨料金(AI含む) | 月額14ドル/ユーザー | 月額19.99ドル | 月額249.99ドル |
| ストレージ | |||
| 容量 | 30GB〜5TB+/ユーザー | 2TB | 30TB |
| ストレージタイプ | プール(組織共有) | 個人 | 個人 |
| AI機能 | |||
| Geminiアプリ | 拡張アクセス | 高度なアクセス | 最高レベルのアクセス |
| AIモデル | Gemini 3 Pro | Gemini 3 Pro | Gemini 3 Pro |
| Deep Research | ○ | ○ | ○(最高制限) |
| Deep Think | △(AI Ultraアドオン) | × | ○ |
| Gemini Agent | △(AI Ultraアドオン) | × | ○(米国のみ) |
| コンテキストウィンドウ | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| Gems(カスタムAI) | ○ | ○ | ○ |
| Workspace統合 | |||
| Gmail内Gemini | ○ | ○(限定) | ○(限定) |
| Docs内Gemini | ○(Standard以上) | ○(限定) | ○(限定) |
| Sheets内Gemini | ○(Standard以上) | × | × |
| Slides内Gemini | ○(Standard以上) | ○(限定) | ○(限定) |
| Meet内Gemini | ○(Standard以上) | ○(限定) | ○(限定) |
| Chat内Gemini | ○(Standard以上) | × | × |
| Drive内Gemini | ○(Standard以上) | × | × |
| Vids | ○ | ○(限定) | ○(限定) |
| NotebookLM | |||
| アクセスレベル | 拡張 | 拡張(5倍) | 最高(5倍+) |
| オーディオ概要 | 1日20個 | 1日20個 | 1日20個+ |
| ノートブック数 | 標準の5倍 | 標準の5倍 | 標準の5倍以上 |
| クリエイティブツール | |||
| Flow(動画生成) | △(AI Ultraアドオン) | ○(Veo 3.1) | ○(Veo 3.1、最高制限) |
| Whisk | △(AI Ultraアドオン) | ○ | ○(最高制限) |
| Nano Banana Pro | × | ○ | ○(最高制限) |
| AIクレジット | 0(別途アドオン) | 1,000/月 | 25,000/月 |
| 開発者ツール | |||
| Jules | × | ○ | ○(最高制限) |
| Gemini Code Assist | × | ○ | ○(最高制限) |
| Gemini CLI | × | ○ | ○(最高制限) |
| Google Antigravity | × | ○ | ○(最高制限) |
| AIエージェント | |||
| Workspace Studio | ○ | × | × |
| Project Mariner | △(AI Ultraアドオン) | × | ○(米国のみ) |
| ビジネス機能 | |||
| カスタムメール | ○(@会社名) | × | × |
| 最大会議参加者 | 100〜1,000人 | - | - |
| 会議録画 | ○(Standard以上) | × | × |
| eSignature | ○(Standard以上) | × | × |
| 管理コンソール | ○ | × | × |
| 組織管理 | ○ | × | × |
| セキュリティ | |||
| DLP | ○(Plus以上) | × | × |
| Vault | ○(Plus以上) | × | × |
| コンプライアンス認証 | ○(SOC, ISO等) | × | × |
| HIPAA準拠 | ○ | × | × |
| データ保護 | エンタープライズ級 | 個人向け | 個人向け |
| サポート | |||
| サポート体制 | 24/7電話・メール | 標準サポート | 標準サポート |
| 稼働時間保証 | 99.9% | - | - |
| 共有 | |||
| 家族共有 | × | ○(最大6人) | ○(最大6人) |
| チーム共有 | ○ | × | × |
| 追加特典 | |||
| Google Home Premium | × | Standard | Advanced |
| YouTube Premium | × | × | ○(40か国以上) |
| Google Store割引 | × | 10% | 10% |
| 学生向け | |||
| 学生割引 | × | 1年間無料 | × |
| 利用可能国 | |||
| 提供国数 | グローバル | 150か国以上 | 140か国以上 |
どちらを選ぶべきか?診断チャート
Google Workspaceを選ぶべき人
✅ こんな人におすすめ
- ビジネスや組織でチームと協働する
- カスタムドメインのメールアドレスが必要
- 大規模なビデオ会議を頻繁に開催する
- エンタープライズ級のセキュリティが必須
- 管理者による一元的なユーザー管理が必要
- HIPAA等のコンプライアンス対応が必要
- データ損失防止(DLP)が必要
- 300人以上の組織(Enterpriseプラン)
✅ こんな用途に最適
- 社内の文書作成・共有
- プロジェクト管理
- クライアントとのコミュニケーション
- 営業資料・提案書の作成
- データ分析とレポーティング
- リモートワーク・ハイブリッドワーク
- 顧客対応の効率化
💰 コスト面での利点
- ユーザー単位の明確な価格設定
- チーム全体で使えば1人あたりのコストが明確
- 2025年からAI機能が標準搭載で追加料金不要
Google AI Proを選ぶべき人
✅ こんな人におすすめ
- 個人事業主、フリーランサー
- 学生、研究者
- クリエイター(動画、画像、音楽)
- 開発者、プログラマー
- AI技術に興味がある早期採用者
- 大容量ストレージが必要な個人
- 家族で共有したい(最大6人)
✅ こんな用途に最適
- 深い調査・リサーチ(Deep Research)
- 動画コンテンツ制作(Flow)
- コーディング・ソフトウェア開発(Jules)
- 画像生成・編集(Whisk, Nano Banana Pro)
- 学習・自己啓発(NotebookLM)
- 複雑な問題解決(Deep Think - Ultraのみ)
- 個人プロジェクトの管理
💰 コスト面での利点
- 固定月額で使い放題
- 家族共有で実質1人あたりのコストが下がる
- 学生なら1年間無料
Google AI Ultraを選ぶべき人
✅ こんな人におすすめ
- プロのクリエイター
- データサイエンティスト
- AI研究者
- ヘビーユーザー(月に大量のAI生成を行う)
- 最新のAI機能を常に試したい人
- 30TBの大容量ストレージが必要な人
- YouTube Premiumも利用したい人
✅ 追加される主な価値
- 25倍のAIクレジット(25,000/月)
- Deep Think(高度な推論)
- Gemini Agent(米国のみ)
- Project Mariner(自動化エージェント、米国のみ)
- YouTube Premium込み
- 最高レベルのアクセス制限
併用パターンも検討価値あり
実は、これら2つのサービスは排他的ではありません。
パターン1: Workspace(仕事用) + AI Pro(個人用)
- 仕事: Workspaceアカウントでチーム協働
- 個人: 個人アカウントでAI Proを使って学習・副業
パターン2: Workspace + AI Ultra for Business アドオン
- 組織の特定部門(開発、クリエイティブ、研究)にのみAI Ultraを追加
- 管理者が一元管理できる
- 必要な人にだけ高度な機能を提供
まとめ
Google WorkspaceとGoogle AI Proは、どちらも強力なAI機能を提供しますが、対象とするニーズが明確に異なります。
選択の決め手
- チーム協働が必要 → Workspace
- 個人の高度なAI活用 → AI Pro
- エンタープライズセキュリティ必須 → Workspace
- 最新AI実験機能を試したい → AI Pro/Ultra
- カスタムドメインメール必要 → Workspace
- 大量のAI生成(動画・画像) → AI Ultra
- コスト最適化(小規模チーム) → Workspace Standard
- 家族共有 → AI Pro
2025年1月のアップデートにより、Workspaceは価格競争力が大幅に向上し、AI機能が標準搭載されたことで、ビジネスユースでは非常に魅力的な選択肢となりました。
一方、AI Proは個人のクリエイター、開発者、研究者にとって、最新のAI技術を手軽に活用できる理想的なプラットフォームです。
まずは無料トライアルで実際に試してみて、自分の使い方に合ったサービスを選ぶことをお勧めします。
参考リンク:
最終更新: 2025年1月
最新情報は各公式サイトでご確認ください。