Claude Code、Cursor、VS Code Copilot、Gemini CLI...最近のAIコーディングツール、たくさんありすぎて混乱しませんか?
それぞれのツールでカスタムインストラクションやスキルファイルを使いたいんだけど、「あれ、このツールってどこにファイル置くんだっけ?」って毎回ググってる人、手を挙げて。はい、私もです。
というわけで、主要なAIコーディングツールの公式ドキュメントを片っ端から調べて、どこにどんなファイルを置けばいいのかをまとめました。ブックマーク推奨です。
なぜカスタム設定ファイルが必要なのか
そもそもなんでカスタム設定ファイルが必要なのかというと、AIにプロジェクト固有のルールやコーディングスタイルを覚えさせたいからですよね。
例えば
- 「うちのチームはTypeScriptで4スペースインデント」
- 「テストは必ずJestで書く」
- 「コミットメッセージは絵文字必須」
みたいなルールをいちいち毎回プロンプトで説明するのは面倒。だからファイルに書いておいて、AIに自動で読み込ませるわけです。
プロジェクト設定 vs グローバル設定
まず理解しておくべきなのが、プロジェクト設定とグローバル設定の違い。
プロジェクト設定(個別設定)
- そのプロジェクト専用のルール
- プロジェクトのルートディレクトリに配置
- Gitでバージョン管理できる = チーム全体で共有可能
- 例: 「このプロジェクトではReactを使う」
グローバル設定(全プロジェクト共通)
- 自分の全プロジェクトで使う個人的なルール
- ホームディレクトリ配下に配置
- Gitでは管理しない = 個人の環境に依存
- 例: 「私はいつもコメントを日本語で書く」
同じ名前の設定がある場合、基本的にプロジェクト設定が優先されます。これ重要。
ツール別:ファイル保存場所一覧表
さて、本題。各ツールでどこにファイルを置けばいいのか、表でまとめました。
| ツール名 | プロジェクト(個別)設定 | グローバル(全プロジェクト共通) |
|---|---|---|
| Claude Code (CLI) |
.claude/commands/*.md.claude/agents/*.md.claude/settings.json
|
~/.claude/commands/*.md~/.claude/settings.json
|
| Cursor (IDE) |
.cursor/rules/*.mdc(旧: .cursorrules) |
設定UI内 「Settings > General > Rules for AI」 |
| VS Code (GitHub Copilot) |
.github/instructions/*.instructions.md.github/prompts/*.prompt.mdAGENTS.md
|
VS Codeプロファイル内 |
| Gemini CLI | .gemini/commands/*.toml |
~/.gemini/commands/*.toml |
| Gemini Code Assist (IDE版) | Google Cloudのインデックス (Enterprise版のみ) |
IDE設定内 |
各ツールの詳細解説
Claude Code (CLI)
Anthropicの新しいコーディングツール。ターミナルで動くCLIです。
ファイルの置き場所
-
プロジェクト用コマンド:
.claude/commands/ -
グローバルコマンド:
~/.claude/commands/ -
サブエージェント:
.claude/agents/
ファイル形式
普通のMarkdown (.md) ファイルです。シンプルでいいですね。
# optimize.md の例
Analyze this code for performance issues and suggest optimizations.
Focus on:
- Algorithm complexity
- Memory usage
- Database queries
こんな感じで .claude/commands/optimize.md を作っておくと、/optimize ってコマンドで呼び出せます。
覚えておくポイント
- プロジェクトと個人用で同じ名前のコマンドがあったら、プロジェクト側が優先される
- Gitでチーム共有したいなら
.claude/ディレクトリごとコミット -
--append-system-prompt-fileフラグでカスタムプロンプトファイルも使える
スキルという概念もあって、これは /mnt/skills/ で管理されてます。公式スキル(docx、pptx、xlsxとか)は /mnt/skills/public/ に、ユーザー追加分は /mnt/skills/user/ に入ります。
Cursor (IDE)
VS CodeベースのAI特化IDE。最近人気ですよね。
ファイルの置き場所
-
新形式(推奨):
.cursor/rules/*.mdc -
旧形式(レガシー):
.cursorrules(まだ使えるけど非推奨) - グローバル: 設定UIで管理
ファイル形式
.mdc ファイルはYAMLフロントマター付きのMarkdownです。
---
description: Python用のコーディング規約
globs:
- "**/*.py"
alwaysApply: false
---
# Python コーディングルール
- 4スペースインデント必須
- 型ヒント必ず書く
- docstringはGoogle形式で
覚えておくポイント
-
globsで「このファイルタイプにだけ適用」みたいな条件が書ける -
alwaysApply: trueにすると常に適用される - 旧形式の
.cursorrulesは1ファイルに全部詰め込む形だったけど、新形式は複数ファイルに分けられて便利 - グローバルルールは設定UIで管理するのが主流っぽい
VS Code (GitHub Copilot)
みんな使ってるVS Code + Copilotの組み合わせ。
ファイルの置き場所
-
カスタムインストラクション(推奨):
.github/instructions/*.instructions.md -
カスタムインストラクション(旧):
.github/copilot-instructions.md -
プロンプトファイル:
.github/prompts/*.prompt.md -
エージェント定義:
AGENTS.md(ルート)
ファイル形式
これもYAMLフロントマター付きMarkdown。
---
description: React コンポーネント作成ルール
applyTo:
- "**/*.tsx"
- "**/*.jsx"
---
# React コンポーネントのルール
- 関数コンポーネント必須(classコンポーネント禁止)
- propsの型定義は必ず書く
- useState、useEffectの順番を守る
覚えておくポイント
-
.instructions.mdは自動で適用される -
.prompt.mdは手動で実行するタイプ(スラッシュコマンド的な使い方) -
applyToで特定のファイルパターンにだけ適用できる - 設定で
github.copilot.chat.codeGeneration.useInstructionFilesを有効にする必要あり(デフォルトでON) -
.github/instructions/以外のディレクトリもchat.instructionsFilesLocations設定で追加できる
Gemini CLI
Googleの新しいコーディングCLI。Claude Codeのライバルですね。
ファイルの置き場所
-
プロジェクト用:
.gemini/commands/ -
グローバル:
~/.gemini/commands/
ファイル形式
TOML形式です。他と違うのでちょっと注意。
# refactor.toml の例
description = "コードをリファクタリング"
[prompt]
text = """
以下のコードをリファクタリングしてください:
{{args}}
条件:
- DRY原則を守る
- 関数は1つにつき1つの責務
"""
覚えておくポイント
-
{{args}}で引数を受け取れる -
!{コマンド}でシェルコマンドの実行結果を埋め込める -
@{path/to/file}でファイルの内容を注入できる - プロジェクトとグローバルで同名なら、プロジェクト側が優先
Gemini Code Assist (IDE版)
VS CodeやJetBrains IDEで使うGemini Code Assist。CLIとは別物です。
設定方法
これがちょっと特殊で、クラウドベースのインデックスシステムを使います。
Enterprise版の場合:
- Google Cloudでリポジトリをインデックス化
- IDE内で
@リポジトリ名で参照
という流れ。ローカルファイルじゃなくて、クラウドで管理するんですね。
個人版やStandard版だと、この機能は使えません。基本的にIDE内の設定で管理する形になります。
実際の運用パターン
理論はわかった。じゃあ実際どう使い分けるの?という話。
パターン1: 個人開発者
- グローバル設定に自分の好みを全部入れる
- 「コメントは日本語で」「インデントは2スペース」みたいな個人的なこだわりを設定
- プロジェクト側は基本空っぽでOK
パターン2: チーム開発
- プロジェクト設定にチームのルールを書く
- Gitでコミットして全員で共有
- 個人の好みはグローバル設定へ
- プロジェクトルールが優先されるので、チーム基準が守られる
パターン3: 複数プロジェクトを横断
- グローバル設定に共通のベストプラクティスを書く
- プロジェクトごとに固有のルールがあれば、それはプロジェクト設定へ
- 例: グローバルに「セキュリティチェックリスト」、プロジェクトAには「React専用ルール」、プロジェクトBには「Vue専用ルール」
よくあるハマりポイント
1. ファイル名の間違い
- Cursorは
.cursorrules(旧形式) か.cursor/rules/*.mdc(新形式) - VS Codeは
.github/instructions/*.instructions.md - 拡張子まで含めて正確に!
2. ディレクトリの場所ミス
-
.github/なのか.vscode/なのか.cursor/なのか - ツールによって全然違うので注意
3. 設定が効いてない
- VS Codeは設定で有効化が必要
- Cursorの旧形式
.cursorrulesは新形式に移行推奨 - ファイルの保存場所が正しいか再確認
4. プロジェクトとグローバルの競合
- 同じ設定があるとプロジェクト側が勝つ
- 「あれ、グローバル設定したのに効いてない」→プロジェクト側に上書きされてる可能性
まとめ
各ツールのファイル保存場所、覚えられましたか?
正直、統一してくれよって思いますよね。でも現実は各ツールがバラバラの規約を持ってる。
とりあえず覚えておくべきポイント
-
プロジェクトルートのドットディレクトリが基本
-
.claude/、.cursor/、.github/、.gemini/みたいな感じ
-
-
チーム共有するならプロジェクト設定
- Gitにコミットして共有
-
個人の好みはグローバル設定
- ホームディレクトリ配下に置く
-
プロジェクト設定が優先される
- 競合したらプロジェクト側が勝つ
-
ツールごとに規約が違う
- コピペするだけじゃダメ。ちゃんと確認して
この記事、どこかのタイミングで古くなるかもしれません。公式ドキュメントは常に最新なので、迷ったら公式を見るのが一番確実です。
でも、ざっくり全体像を掴むにはこの記事で十分なはず。ブックマークしておいて、必要な時にサッと確認できるようにしておくといいですよ。
それでは、快適なAIコーディングライフを!
参考にした公式ドキュメント:
- Claude Code 公式ドキュメント
- Cursor 公式ドキュメント
- VS Code Copilot カスタムインストラクション
- Gemini CLI 公式ドキュメント
- Gemini Code Assist 公式ドキュメント
この記事は2026年1月時点の公式情報を基に作成しています。