Cognos Analytics でダンプ・コアファイルの出力先変更

概要

Cognos Analyticsは、組み込みのWebSphere Libertyのみで動作して、基本的にカスタマイズは認められていません。
しかしながら、ダンプの出力先は、以下の手順で変更可能という情報を得ましたので、自分へのメモ替わりに投稿しておきます。

手順

各javaプロセスごとに、1,2,3の手順にてJavaに-Xdump:[agent]:file=[path]引数
を追加して、Cognosを再起動してください。

-Xdumpに指定する各[agent]につきましては、下記Javaのマニュアル参照。

-Xdump:[agent]:file=[path]
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSYKE2_8.0.0/com.ibm.java.win.80.doc/diag/tools/dumpagents_agents.html

1.　cognosserver プロセス

1. <Cognos Analytics>/bin64/bootstrap_wlp_linuxi38664.xml をエディタで開く。
2. <start>エレメントの中の下記を書きかえる。

 <param condName="${java_vendor}" condValue="IBM">-Xdump:heap+system:none</param> 

2.　CGSServer プロセス

1. <Cognos Analytics>/bin64/cgsServer.sh をエディタで開く。
2. 以下の行の-Xmx1gの後に-Xdump:[agent]:file=[path]　を追加。

 $JAVA_CMD $JAVA_OPTS -Djava.awt.headless=true -Xmx1g $USE_NON_ASYNC -classpath $CLASS_PATH com.ibm.cgsBus.CGSServer $ARG_1 $2 $3 $4 $5 $6 $7 $8 $9 

3.　DQServer プロセス

1. [IBM Cognos Analyticsへようこそ]から「管理」＞「管理コンソール」を起動。
2. 「設定」タブをクリック。
3. 「ディスパッチャとサービス」を選択。
4. 右上の「プロパティーの設定」アイコンをクリック。
5. 「設定」タブをクリック。
6. 最後のページを表示。
7. 「Query サービス用の追加の JVM 引数 (QueryService の再始動が必要)」に -Xdump:[agent]:file=[path]　を追加。
8. 「OK」をクリック。