概要
Cognos BIやAnalyticsの環境で、エンドユーザーに自由にレポートの作成や保存を許可している環境では、「個人用コンテンツ」 or 「マイ・フォルダー」には、各ユーザーの個人的なレポートやパッケージなど、各種コンテンツが色々と存在していると思います。
これらのコンテンツは、実はContent Storeのテーブルの中に保持されていて、ディスク容量を使っています。
もし、このユーザーが退職や異動等で、認証ソース(LDAP等)から削除されても、実はこのコンテンツはContent Storeに残っていて、永遠にゴミとして残ります。
Content Storeの容量を小さく保つ事は、Cognos全体のパフォーマンスの観点でも、バックアップ時間短縮の観点でも重要ですので、これらの残存コンテンツを消しましょう、という話です。
手順
前述のcoguser3以外にも、coguser2が存在して、個人用コンテンツを保持している環境です。
今回は、coguser3が退職で、LDAPから削除されたというシナリオです。
システム管理者でログインし、「管理」→「管理コンソール」でCognos Administrationを起動します。
「設定」タブの「コンテンツ管理」から、図のアイコンのプルダウンで「整合性チェックを新規作成」を選択します。
任意の名称を付与し「次へ」。
「外部ネームスペースへの参照」をチェックし、「すべてのネームスペース」をチェックして「次へ」。
この画面でモードに「検索して修正」をチェックし「実行」。
成功時に以下のようなメッセージでcoguser3が削除された事がわかります。
確認のため、もう一度LDAPにcoguser3を作成して、Cognosにログインします。
ばっちり、coguser3は個人用コンテンツがきれいに消されています。
coguser2の個人用コンテンツは健在です。
という感じです。
ユーザー数が大きく、レポートの作成等をエンドユーザーに解放している環境では、時々気にして実施して頂けると良いと思います。
参考
How to remove old users from the Content Store in Cognos Analytics 11.
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22001773
How to remove old Users from the Content Store
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21474185