最近マニュアルを読んでいて、こんなパラメーターあるんだと知った情報のフィードバックです。
Cognos 10.2.2からの新機能のようですが、プロンプトページの高速化のために、パラメーターのキャッシュを行う事ができるパラメーターがあります。
Report Serviceの詳細プロパティで、以下のように設定すると、パラメーターのキャッシュが可能になるようです。
デフォルトはキャッシュはされない設定です。
RSVP.PARAMSCACHEDISABLED false
サーバー全体のパラメーターになってしまうので、レポート単位には設定できないの?、という話はあると思いますが、なんとレポートのXML定義を書き換えるようです。
Report Authoringの機能で、「ツール」→「クリップボードにレポートをコピー」でレポートのXML定義を抽出できますが、メモ帳か何かにコピーして、
・パラメーターキャッシュをOFFにしたい場合
<XMLAttribute name="paramsCacheDisabled" value="true"/>
・パラメーターキャッシュをONにしたい場合
<XMLAttribute name="paramsCacheDisabled" value="false"/>
を、追加してしまうようです。
後はメモ帳の内容をCtrl+Cでコピーし、「ツール」→「クリップボードからレポートを開く」でレポートを開いて、レポートを保存します。
詳しくは、Administration and Security Guideのこちらをご参照下さい。
Parameters Cache
http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEP7J_10.2.2/com.ibm.swg.ba.cognos.ug_cra.10.2.2.doc/c_asg_parameters_cache.html
プロンプトページのパフォーマンスチューニングで悩まれている方は、是非お試し下さい!
そしてフィードバック頂けるとうれしいです。
#Cognos Analyticsでのパラメーターキャッシュ(2019/2/15追記)
ご質問頂いた際に調べていたら、Cognos Analyticsではこのパラメーターは廃止になっていて、代わりに「RSVP.PARAMETER_CACHE」というパラメーターになるものの、このパラメーターはデフォルトでEnableになっているようです。
そのため、Cognos Analyticsでは何も設定せずとも、パラメーターはキャッシュされるようです。
このパラメーターのマニュアル上の説明です。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/en/SSEP7J_11.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ug_cra.doc/r_reportService_adv_settings.html%23reportService_adv_settings
<RSVP.PARAMETER_CACHEから抜粋>
When RSVP issues a getParameters request, it stores the results in a child object under the report object in IBM Cognos Content Manager.
つまり、パラメーターのキャッシュは個々のディスパッチャーではなく、Content Manager上に保持されるようですね。
Content Managerは全ディスパッチャーで共通なので、レポートが別のディスパッチャーで実行されても、パラメーターキャッシュは利用できるという事になりそうです。