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Oracle Content Management (OCM)- 監視対象フォルダからファイルをドキュメントにインポートしてみよう!

Last updated at Posted at 2022-09-22

1. Oracle Content Management (OCM)- 監視対象フォルダからファイルをドキュメントにインポートしてみよう!

1.1. はじめに

※こちらの記事は、Shengjun Zhuさんの協力の下に作成しました。

Oracle Content Management(OCM)とは
Oracle Content Managementは、クラウドファイル共有(EFSS:Enterprise File Sync & Sharing)、デジタルアセット管理(DAM:Digital Asset Management)、Webコンテンツ管理(CMS:Content Mamangement System)の3つの機能がワンセットに統合された便利なクラウドサービスです。
3つの機能をそれぞれ専用のツールで導入した場合に比べ、手作業によるファイルコピーなどの手間を減らせるだけでなく、その際に発生するファイルの取り違いなどの人的ミスも防げます。
Oracle Content Managementならば、データを一箇所でまとめて保管することができ、ロールベースのアクセス制御で使える機能やデータを一元的に管理可能。セキュアでガバナンスの効いたデータ活用基盤が手に入ります。
スクリーンショット 2022-05-24 11.29.43.png
商品の詳細はこちらを参照ください。

Oracle Content Managementのコンテンツ・キャプチャ機能は、物理ドキュメントをスキャンしたり、大量の電子ドキュメントをインポートした後、処理および索引付けし、Oracle Content Managementにアップロードする機能です。

ドキュメントは、スキャナから取得されたり、ファイルからインポートされた1つ以上のイメージで構成されます。また、Microsoft WordやPDFファイルなどのイメージ以外の電子ファイルをインポートする場合は、定義されたキャプチャ・フローによって元の形式が保持されるか、イメージ形式に変換されるか、またはインポートされないかが決まります。

作成するドキュメントのバッチはスケーラブルであるため、ドキュメントの再編成、ビジネス・ニーズに合せたグループ化の自動化、請求またはファイリングの目的でのバー・コードの読取り、ドキュメントの索引付けによる検索の容易化、組織の標準形式への変換が可能です。 コンテンツ・キャプチャ・ワークフロー(「プロシージャ」)を作成すると、物理ドキュメントおよび電子ドキュメントの処理とルーティングが一括で自動化されます。

ドキュメントは「スキャン」または「インポート」され、「バッチ」で管理されます。 バッチは、スキャンされたイメージまたは電子ドキュメント・ファイル(PDFやMicrosoft Officeファイルなど)で構成され、ドキュメントおよび割り当てられたメタデータ値(indexed)に編成されます。 各ドキュメントは、一連のメタデータ値を共有します。 Oracle Content Managementには、ドキュメントのインポート、PDFまたはTIFFへの変換、バー・コードの自動認識、ドキュメントの自動分離、メタデータ値の移入、最終出力のOracle Content Managementへの配信など、様々なコンテンツ取得「プロセッサ」が用意されています。

コンテンツは、様々なソースからキャプチャできます:

  • 手動での、Content Captureクライアント・ソフトウェアを使用したハードコピー(印刷された)ドキュメント「スキャン」による
  • 手動での、Content Captureクライアント・ソフトウェアを使用した電子ドキュメントの「インポート」による。
  • 自動での、(ファイル・インポート・エージェントを介した)「監視対象ファイル・フォルダ」から。
  • 自動での、「監視対象の電子メール・サーバー・アカウント」の受信ボックスまたはフォルダから。
  • 「オンプレミスWebcenter Contentファイルのアーカイブ」から。

こちらのチュートリアルは、ファイル・インポート・エージェントを介した「監視対象ファイル・フォルダ」からドキュメントをOracle Content Managementのドキュメントフォルダにキャプチャする一連の流れを説明します。
content_capture_process1.png

1.2. 前提条件

  1. こちらのチュートリアルを進めるためには、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を契約、またはトライアルを申請し、OCMのインスタンスを作成しておいてください。

    詳しくは下記を参照ください。

    Oracle Content Managementインスタンスを作成する

  2. OCMユーザー権限を有すること。具体的には、次のロールが付与されていること。

    • CECServiceAdministrator
    • CECCaptureAdministrator
    • CECCaptureClient
    • CECStandardUser
  3. Oracleは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)リージョンを更新して、Identity Cloud Service (IDCS)からIdentity and Access Management (IAM)アイデンティティ・ドメインに切り替えます。 すべての新しいOracle Cloudアカウントでは、IAMアイデンティティ・ドメインが自動的に使用されます。 既存OCI環境のリージョンがIAMアイデンティティ・ドメインを使用しているかどうかは次のドキュメントをご参照ください。

    Does My Region Use IAM Identity Domains?

    こちらのチュートリアルは Identity Cloud Service (IDCS)を利用しています。

  4. ファイル・インポート・エージェントをインストールする対象環境にOracle JDKバージョン8u251 以降がインストールされています。

1.3. Oracle Identity Cloud Service (IDCS)アプリケーションの作成

こちらのチュートリアルはIdentity Cloud Service (IDCS)を利用しています。リージョンが更新されている場合は、「Oracle Cloud Infrastructure Identity and Access Management (IAM)ドメイン・アプリケーションの作成」のステップに従います。

  1. Oracle Cloudコンソールにログインし、Oracle Cloudコンソールで、左上のナビゲーション・メニュー・アイコンをクリックしてナビゲーション・メニューを開き、「アイデンティティ&セキュリティ」をクリックし、「アイデンティティ」で「フェデレーション」をクリックします。
    08_OCI_Console.png

  2. 「フェデレーション」ページで、「OracleIdentityCloudService」をクリックしてから、アイデンティティ・プロバイダの詳細ページで、Oracle Identity Cloud Serviceコンソールへのリンクをクリックします。

09_OCI_Console.png
3. IDCSコンソールが新しいウィンドウで開きます。Identity Cloud Serviceコンソールで、「アプリケーションとサービス」の横にある「+」アイコンをクリックします。
10_IDCS_Add_App.png
4. 「アプリケーションの追加」ページで、「機密アプリケーション」をクリックします。
11_IDCS_Add_App.png
5. 「機密アプリケーションの追加」ウィンドウの「アプリケーションの詳細」画面で、アプリケーションの名前(こちらはOCM Capture Client)を入力し、「次」をクリックします。
12_IDCS_Add_App.png
6. 「このアプリケーションをクライアントとして今すぐ構成します」を選択します。「認可」で、「リソース所有者」および「JWTアサーション」を選択します。「トークン発行ポリシー」で、「認可されたリソース」に「すべて」を選択し、「次」をクリックします。
13_IDCS_Add_App.png
7. 「リソース」タブで、デフォルト値を受け入れ、「次」をクリックします。
14_IDCS_Add_App.png
8. 「Web層ポリシー」タブで、デフォルト値を受け入れ、「次」をクリックします。
15_IDCS_Add_App.png
9. 「認可」タブで、デフォルト値を受け入れ、「終了」をクリックします。
16_IDCS_Add_App.png
10. 「クライアントID」および「クライアント・シークレット」をコピーします。 これらは、ファイル・インポート・エージェントを構成するときに必要です。
17_IDCS_Add_App.png
11. 「ユーザー」タブで、「ユーザーの割り当て」をクリックします。
18_IDCS_Add_App.png
12. 「ユーザーの割当て」画面で、OCMのユーザーを追加します。
19_IDCS_Add_App.png
13. ユーザー割当ての成功メッセージを確認します。
20_IDCS_Add_App.png
14. 「構成」タブで、「クライアント構成」を展開します。
21_IDCS_Add_App.png
15. 「トークン発行ポリシー」セクションまでスクロール・ダウンし、「スコープの追加」をクリックします。
22_IDCS_Add_App.png
16. 「スコープの選択」ダイアログで、Oracle Content Managementインスタンスを検索し、「>」をクリックします。
23_IDCS_Add_App.png
17. URLが/urn:opc:cec:allのスコープを選択し、「追加」をクリックします。
25_IDCS_Add_App.png
18. スコープURLをコピーします。 こちらは、ファイル・インポート・エージェントを構成するときに必要です。
26_IDCS_Add_App.png
19. 「保存」をクリックします。
27_IDCS_Add_App.png
20. 「アクティブ化」をクリックします。
28_IDCS_Add_App.png
21. 「OK」をクリックします。
29_IDCS_Add_App.png
22. アクティブ化された成功メッセージを確認します。
30_IDCS_Add_App.png

1.4. ファイル・インポート・エージェントの設定

ファイル・インポート・エージェントは、Javaアプリケーションです。 Oracle JDKバージョン8u251以降のバージョンが必要です。ファイル・インポート・エージェントは、Windows、LinuxおよびMacと互換性があります。こちらのチュートリアルは、Windowsで動作しています。

  1. インストール済みのJDKバージョンを確認します。
    41_Java_Version.png

  2. Oracle Content Management webインタフェースにログインし、左側のナビゲーション・パネルで「キャプチャ」をクリックします(「ADMINISTRATION」の下)。 (このオプションが表示されない場合、必要なアクセス権限がありません。)Content Captureプロシージャ・ページの「Downloads」で、「Oracle Content Capture File Import Agent」をクリックしてcapture-agent.zipファイルをローカル・コンピュータにダウンロードします。
    42_Download_Agent.png
    43_Download_Agent.png

  3. ZIPファイルを解凍します。
    44_Download_Agent.png

  4. <agent directory>\binをPATHに追加する必要があります。 <agent directory>は、capture-agent.zipが展開されたフォルダです。Windowsの場合は、SystemPropertiesAdvanced.exeファイルを実行し、環境変数を編集して、<agent directory>\binをPATH変数に追加します。
    45_Set_Env.png
    46_Set_Env.png
    47_Set_Env.png
    48_Set_Env.png
    49_Set_Env.png
    50_Set_Env.png
    51_Set_Env.png

    Mac、Linuxの場合は次のコマンドを実行してください。

    sudo ln -s <agent directory>/bin/capture /usr/local/bin/capture

  5. <agent directory>/conf/agent.propertiesファイル内でCAPTURE_JAVA_HOME変数を有効なJDKの場所に設定します。
    52_Java_Home.png

  6. Oracle Content Managementインスタンスにファイルをアップロードできるように、ファイル・インポート・エージェントにOCMインスタンスを登録する必要があります。 次のコマンドを実行します。

    $ capture register-server <NAME> --endpoint https://<oracle content management instance name>.oraclecloud.com -u username -p password --idcsurl <REST Endpoint (Permanent)>/oauth2/v1/token --clientid sampleid --clientsecret sample-secret --scope https://<server name>:<port number>/urn:opc:cec:all

    • <NAME>:登録の名前、例えばoce02
    • <oracle content management instance name>.oraclecloud.com:OCMインスタンスURL
    • -u username -p password:OCMのユーザー名およびパスワード
    • <REST Endpoint (Permanent)>:Oracle Identity ServiceインスタンスURL
    • --clientid sampleid --clientsecret sample-secret:IDCSアプリケーションの作成の時点でコピーした「クライアントID」および「クライアント・シークレット」
    • https://<server name>:<port number>/urn:opc:cec:all:IDCSアプリケーションの作成の時点でコピーしたスコープURL
      53_Register_Agent.png
  7. コマンドを実行してインポート・ジョブをリストすることにより、接続をテストします。最初はインポート・ジョブがまだ構成されていないため、空リストが表示されます。

    $ capture list-import-jobs
    54_Register_Agent.png

1.5. フォルダの設定

こちらのチュートリアルでは、ローカルからインポートされるドキュメントをOCMのドキュメントに格納するため、フォルダを作成しておきます。また、ドキュメントに紐づくメタデータを格納するため、メタデータ・グループも構成します。

1.5.1. フォルダの作成

  1. OCM左側のナビゲーション・メニューで「ドキュメント」をクリックします。ドキュメント一覧が表示されます。「作成」、「フォルダ」の順に選択します。
    61_Create_Folder_01.png

  2. フォルダの名前(例えば、Captured-Files)を入力し、「作成」を入力します。
    62_Create_Folder_02.png

  3. 作成したフォルダを確認します。
    63_Create_Folder_03.png

1.5.2. メタデータ・セットの構成

ユーザーがファイルとフォルダを追加の説明で迅速に分類できるようにメタデータをドキュメントに追加できます。

サービス管理者は、メタデータ・グループおよびフィールドを作成し、ファイルとフォルダのユーザー・インタフェースに表示できるようにします。

  1. OCM左側のナビゲーション・メニューで管理の下に「システム」をクリックします。「一般」、「メタデータ」の順に選択します。
    64_Create_Metadata_Group_01.png

  2. 新しいメタデータ・グループを作成するには、「新規グループ」をクリックします。
    65_Create_Metadata_Group_01.png

  3. グループの名前(例えばCapture-Demo-Group)を入力します。フィールドを追加するには、「追加」をクリックします。
    66_Create_Metadata_Group_01.png

  4. 作成するフィールドのタイプ(「テキスト」、「日付」、「数値」、または「ブール」)を選択します。フィールドのラベルを入力します。完了したら、「追加」をクリックします。こちらのチュートリアルでは、次の表にリストされたフィールドを作成します。

    ラベル タイプ
    File Name テキスト
    File Path テキスト
    Host テキスト
    Last Modified Date 日付
    File Type テキスト

67_Create_Metadata_Group_01.png
68_Create_Metadata_Group_01.png
5. 作成したメタデータ・グループを確認します。
69_Create_Metadata_Group_01.png

1.6. フォルダからのファイル・インポートのプロシージャの構成

Oracle Content Management のコンテンツ・キャプチャ・プロシージャ・ページでは、ドキュメント・メタデータおよびクライアント環境でのインポート、索引付け、バー・コードの認識、ドキュメントのグループ化などのタスクの自動化方法を決定するインフラストラクチャを構成します。

プロシージャは、特定の環境に対するメタデータ、構成プロファイルおよび物理データが含まれる完全なコンテンツ・キャプチャ環境です。プロシージャ内に、クライアント・ユーザーがそれぞれ固有の処理を必要とする様々なドキュメント・セットをキャプチャして一括で処理できるように設定を構成します。

ユーザーは、これらのドキュメントに適用される様々なビジネス標準に従って各種のビジネス・ドキュメントを処理する必要があります。 たとえば、経費精算書を医療費請求書とは異なる方法で処理する必要がある場合があります。 クライアント・ユーザーと協力して、ドキュメントをどのように編成するか、ドキュメント・セットに空白ページを含めるかどうか、添付を含めるかどうか、ビジネス処理のためにバー・コードを読み取るかどうか、ドキュメントに索引付けするかどうか、ドキュメントの各バッチをどのようにコミットするかなどを指定します。

1.6.1. 新規プロシージャの作成

  1. OCM左側のナビゲーション・メニューで管理の下の「キャプチャ」をクリックします。Content Captureプロシージャ・ページで、左側のプロシージャ・ペインでプロシージャの追加をクリックします。
    80_Create_Job.png

  2. 「新規プロシージャの作成」ダイアログで、プロシージャの名前を入力し、OKをクリックします
    81_Create_Job.png

1.6.2. メタデータ・フィールドの定義

プロシージャのメタデータ・フィールドを定義します。プロシージャで作成したメタデータ・フィールドは、関連付けたドキュメント・プロファイル(後で作成)を介してコンテンツ・キャプチャ・クライアント環境で使用可能になります。 ドキュメントの索引付けおよびバッチの処理時にコンテンツ・キャプチャ・クライアントで使用できるようにします。

メタデータ・フィールドは、様々な方法で構成できます。 メタデータ・フィールドは必須にすることができます。つまり、ドキュメントを正常にコミットするには、メタデータ・フィールドに入力する必要があります。

  1. 作成したプロシージャを選択して構成します。プロシージャを作成したユーザーに自動的にアクセス権が付与されますので、「Security」タブで構成が不要です。「Metadata」タブをクリックしプロシージャのメタデータ・フィールドを定義します。
    82_Create_Job.png

  2. 「Metadata Fields」表で、メタデータ・フィールドの追加をクリックしてフィールドを追加します。 OCMメタデータ・グループに合わせて次の表にリストされたフィールドを作成します。

    ラベル タイプ 必須
    File Name 英数字(Alpha Numeric) Yes
    File Type 英数字(Alpha Numeric) No
    Full Path 英数字(Alpha Numeric) No
    Host 英数字(Alpha Numeric) No
    Last Modified Date 日付(Date) No

83_Create_Job.png
3. 「Field Name」フィールドで、メタデータ・フィールドの名前を入力します。「Data Type」ドロップダウン・リストで、フィールドのタイプを選択します。 「必須」チェックボックスを選択します。
84_Create_Job.png
4. 残りのフィールドを定義します。
85_Create_Job.png

1.6.3. ドキュメント・プロファイルの追加

ドキュメント・プロファイルには、特定タイプのドキュメントの索引付けに使用するメタデータ・フィールドのセットが含まれます。 たとえば、通信、発注書、および顧客契約のドキュメントをキャプチャするように構成されたプロシージャの場合、これらのドキュメント・タイプごとにドキュメント・プロファイルを作成し、それぞれに異なるメタデータ・フィールドのセットを含めます。

  1. 「Classfication」タブを開きます。「Document Profiles」表で、ドキュメント・プロファイル追加アイコンをクリックしてプロファイルを作成します。
    86_Create_Job.png

  2. ドキュメント・プロファイル(タイプ)名セクションで、名前を入力します。「使用可能なメタデータ・フィールドボックス」で、プロファイルに含めるフィールドを選択し、「選択したメタデータ・フィールド」ボックスに移動できます。今回は「>>」をクリックしてすべてのフィールドを移動します。
    87_Create_Job.png

  3. Submitをクリックします。
    88_Create_Job.png

  4. ドキュメント・プロファイルが作成されたことを確認します。
    89_Create_Job.png

1.6.4. PDFへの変換ジョブの構成

「Processing」タブで、請求などの業務目的や、ドキュメントを検索しやすくする索引付けのために、ドキュメントのバー・コードを認識する必要があるかどうかを構成できます。 このタブでは、インポートされたドキュメントを編成するための各種オプションを設定します。 また、アセット・ルックアップ・ジョブもここで構成します。 このタブで、イメージおよびイメージ以外のドキュメントの変換方法や添付の処理方法が自動的に決定されるように、PDFおよびTIFFへの変換ジョブを構成します。

こちらのチュートリアルは、インポートされたドキュメントをPDFへの変換ジョブを構成します。

  1. 「Processing」タブを開きます。「Conversion Jobs to PDF」表で、追加アイコンをクリックしてジョブを作成します。
    89_Create_Job_01.png

  2. ジョブ名の名前を入力し、ドキュメント・プロファイルを選択します。Nextをクリックします。
    89_Create_Job_02.png

  3. 「Output Destination」ページの「Document Destination」セクションで、「Conversion Output Destination」ドロップダウン・リストで、適切なオプションを選択します:

    • Document: 元のドキュメントを変換結果で置き換えます。 必要に応じて、「新規文書プロファイル」ドロップダウン・リストでドキュメント・プロファイルを変更することもできます。こちらのチュートリアルでは、このオプションを選択します。ドキュメント・プロファイルは変更不要で、noneを選択します。Nextをクリックします。
      89_Create_Job_03.png

    • Document, Preserve Copy: 元の文書を結果に置き換えますが、元のコピーをキャプチャ・クライアントで添付として保存できます。 このオプションを選択した場合、ドキュメント・プロファイルを選択することもできます。 ただし、添付タイプの保持ドロップダウン・リストから添付タイプを選択する必要があります。イメージが次の図をご参照ください(操作は不要)。
      DocumentPreserveCopy_2.png

      インポートの結果の例(ドキュメントがPDFに変換され、元のファイルが添付フォルダに保持されます)
      DocumentPreserveCopy_1.png
      DocumentPreserveCopy_3.png

    • Attachment: 変換の結果を添付ファイルとして格納します。 「New Attachment Type」ドロップダウン・リストから添付タイプを選択する必要があります。 このドロップダウン・リストには、ドキュメント・プロファイルで構成した添付タイプが表示されます。 イメージが次の図をご参照ください(操作は不要)。
      Attachment_3.png

      インポートの結果の例(元のドキュメントがそのまま保持され、PDFに変換後のファイルが添付フォルダに出力されます)
      Attachment_1.png
      Attachment_2.png

  4. 「Post-Processing」(後処理)ページで、PDF変換ジョブ処理の完了後に実行する処理「Commit Processor」(OCMへ送信する)を指定します。コミット処理は、ドキュメントおよびアセットを Oracle Content Management にコミットできます。コミット処理は後で構成します。
    89_Create_Job_04.png

  5. 「Summary」ページの設定を確認し、「Submit」をクリックします。
    89_Create_Job_05.png

  6. PDF変換ジョブが作成されたことを確認します。
    89_Create_Job_06.png

1.6.5. インポート・プロセッサ・ジョブの構成

「キャプチャ」タブで、クライアント・ユーザーのドキュメント・キャプチャを自動化するようにクライアント・プロファイルを構成します。 クライアント・プロファイルで、プロシージャの他のタブで構成する他のすべての設定を関連付けます。 クライアント・ユーザーの様々なビジネス要件を満たすために、プロシージャで複数のクライアント・プロファイルを作成できます。

こちらのチュートリアルでは、Content Captureクライアント・ソフトウェアを使用しないため、クライアント・プロファイルが構成不要です。

このタブでは、インポート・プロセッサを使用してドキュメントのインポート方法および編成方法も構成できます。電子メール、ネットワーク・フォルダまたはリスト・ファイルからドキュメント(イメージおよび非イメージ)の一括インポートをOracle Content Managementに自動化できます。

こちらのチュートリアルでは、「監視対象ファイル・フォルダ」からドキュメントのインポートを構成します。

  1. 「Capture」タブで、フォルダからのファイル・インポートのインポート・プロセッサ・ジョブを構成します。「Import Processor Jobs」表で、「+」をクリックして新しいジョブを作成します。
    90_Create_Job.png

  2. 「General Settings」ページで設定を選択します。「Import Job Name」フィールドに名前を、「Batch Prefix」フィールドに接頭辞を入力します。 「Import Source」フィールドで、インポートされるファイルのソース(フォルダ・ソース)を指定します。「Import Frequency」フィールドで、インポート・プロセッサ・ジョブがインポートするファイルをチェックする時間間隔を指定します。
    91_Create_Job.png

  3. 「Image Settings」ページで、「Preserve Image Files」オプションを選択します。これによってインポート・プロセッサがイメージ処理を実行せずにイメージをインポートできます。
    92_Create_Job.png

  4. 「Document Profile」ページで、インポートされたドキュメントへのメタデータの割当てに関連する設定を構成します。「Default Document Profile」フィールドで、先ほど作成したドキュメント・プロファイルを指定します。
    93_Create_Job.png

  5. 「Metadata Field Mappings」表で、コンテンツ・キャプチャ・メタデータ・フィールドを選択したインポート・ソースに固有の値にマップします。「Metadata Field」列で、マップ対象フィールドを選択し、「編集」をクリックします。
    94_Create_Job.png

  6. 「Metadata Attributes」フィールドで、インポート・ソースのメタデータ値を選択します。 次の表にリストされているフォルダ、ファイルまたはパスに関連する属性を選択できます。

Import Job Nmae Invoice Job
File name Customer1.pdf
File extension pdf
Base file name Customer1
Folder path /import/expenses/20200426
Folder name 20200426
Full file path /import/expenses/20200426/Customer1.pdf

95_Create_Job.png
96_Create_Job.png
97_Create_Job.png

  1. 次のようにマップしたら、Nextをクリックします。

    メタデータ・フィールド インポート・ソースに固有の値
    File Name Base File Name
    File Type File Extension
    Full Path Full File Path
    Host (後で設定)
    Last Modified Date File Modified Date/Time

98_Create_Job.png
8. 「Import Source Settings」ページで、ソースに固有の設定(インポートするファイルのタイプ、サブフォルダの処理、ファイルの後処理など)を構成します。こちらは、デフォルト設定値(すべてのファイルのタイプ、インポート後削除)を受け入れ Next をクリックします。
99_Create_Job.png
9. 「Post-Processing」(後処理)ページで、インポート処理の完了後に実行する処理「Conversions to PDF」(PDF変換ジョブ)を指定します。
A0_Create_Job.png
10. 「Import Job Summary」ページの設定を確認し、「Submit」をクリックします。
A1_Create_Job.png
11. インポート・プロセッサ・ジョブが作成できたことを確認します。
A2_Create_Job.png

1.6.6. コミット処理の構成

コミット・タブで、Oracle Content Management コミット・ドライバ設定を構成するコミット・プロファイルを作成します。ドキュメントおよびアセットをOracle Content Management にコミットできます。

  1. 「Commit」タブを開き、「Commit Profiles」表で、「+」をクリックします。
    A3_Create_Job.png

  2. 「Commit Profile Name」フィールドに名前を入力します。「Destination」フィールドで、「Document Folder」を選択します。「Restrict Commit to Document Profiles」フィールドで、プロファイル「Doc Profile」を選択します。
    A4_Create_Job.png

  3. 「コミット・ドライバ設定」ページで、「ドキュメント・フォルダ」タブで、ドキュメントのコミット先を指定します。「親フォルダ」セクションで、「フォルダの選択...」をクリックして「親フォルダの選択」ダイアログを表示します。
    A5_Create_Job.png
    A5_Create_Job_01.png

  4. ドキュメントをコミットするフォルダを選択して「OK」をクリックします。こちらは、作成したフォルダCaptured-Filesを選択します。
    A5_Create_Job_01.png

  5. 必要に応じて、「サブフォルダ作成」セクションで、「フィールド値を使用してサブフォルダを作成」オプションを選択し、親フォルダ内で動的に作成され、メタデータ・フィールド値を使用して名前が付けられたサブフォルダにドキュメント・ファイルを格納します。 「使用可能なフィールド」リストから、含めるメタデータ・フィールドを選択し、「選択したフィールド」リストに移動します。 各メタデータ・フィールドはサブフォルダを表し、メタデータ・フィールドの順序はサブフォルダの階層を示します。こちらは、ローカルPCの名前(Workstation)とファイル名(File Name)の階層で、サブフォルダを作成します。図のようにこの二つのメタデータを右側へ移動します。
    A5_Create_Job_02.png

  6. 次に、「Document File Naming」タブで、ドキュメント・ファイルの名前の付け方を指定します。「Use original file name for non-image files」フィールドを選択し、元のファイル名を使用してイメージ以外のファイルに名前を付けます。「Name document file based on Metadata field values」フィールドを選択し、1つ以上の選択したメタデータ・フィールド値に基づいてファイルに名前を付けます。 「Field Delimiter」フィールドで、メタデータ・フィールド値の間で使用するフィールド・デリミタを指定します。
    A5_Create_Job_03.png

  7. 「メタデータ」タブの「ドキュメント・メタデータ・コレクション」ドロップダウン・リストから、作成したメタデータ・グループを選択します。 次に、図のように「Capture Field」を「Document Field」にマップします。
    A5_Create_Job_04.png

  8. 「Options」タブでデフォルト設定を受け入れ、Nextをクリックします。
    A5_Create_Job_05.png

  9. 「後処理」ページで、デフォルト設定値を受け入れ Nextをクリックします。
    B3_Create_Job.png

  10. サマリー・ページで、前のタブで構成したコミット・プロファイル設定を確認します。「Submit」をクリックし、コミット・プロファイルを保存します。
    B4_Create_Job.png

  11. コミット・プロファイルが作成されたことを確認します。
    B5_Create_Job.png

1.7. 監視対象ファイル・フォルダからのファイルのキャプチャ

最後に、ファイル・インポート・エージェントを起動して、ローカルの監視対象ファイル・フォルダからのファイルのキャプチャを実行してみましょう。

  1. ファイル・インポート・エージェントが提供したコマンドを実行してインポート・ジョブをリストします。構成したインポート・ジョブが表示されるはずです。Jobのidをコピーします。

    $ capture list-import-jobs
    C0_Test.png

  2. 次のコマンドを実行してインポート・ジョブを有効化します。

    capture configure-import-job -s <NAME> -i <import_id> -p <folder> -e

    • <NAME>:ファイル・インポート・エージェントにOCMインスタンスを登録する際に指定した名前、例えばoce02
    • <import_id>:コピーしたJobのid
    • <folder>:監視対象フォルダフルパス
      C1_Test.png
  3. 次のコマンドを実行してインポート・ジョブが有効化されたことを確認します。

    $ capture list-import-jobs
    C2_Test.png

  4. 次のコマンドを実行してファイル・インポート・エージェントを起動します。

    $ capture start
    C3_Test.png

  5. 対象フォルダにテスト用ファイルを入れます。
    C4_Test.png

  6. 次のコマンドを実行してファイル・インポート・エージェントのステータスを確認します。

    $ capture status

C5_Test.png
7. インポート・プロセッサ・ジョブの構成でインポート後削除と設定したため、ファイルがインポートされたら自動的に削除されます。
C6_Test.png
8. OCM左側のナビゲーション・メニューで「ドキュメント」をクリックします。インポートされたファイルが表示されたことを確認します。作成した親フォルダを選択し、ローカルPC名とファイル名でサブフォルダが作成されたことを確認します。
C7_Test.png
C8_Test.png
9. インポートされたファイル(PDFフォーマットに変換済み)が表示されたことを確認します。そちらを選択して、右側の属性欄にインポートしたファイルの属性が設定されていることを確認します。
C9_Test.png
10. インポートされたファイルを開いて、プレビュー表示されていることを確認します。
D1_Test.png

(以上)

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