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AlgoliaのRulesを使って検索結果をカスタマイズする

Last updated at Posted at 2020-04-02

AlgoliaのRulesとは?

検索結果を必要に応じてfine-tuneしていくための機能です。
ユーザーによるQueryや、ユーザーのContextや、その他の条件(Conditionless。デフォルトの検索パラメータ等をコーディング作業をしないで設定)を設定可能です。もちろん、一定期間だけ指定して設定することも出来ます。

AlgoliaのRulesのStructure

ざっくり以下のような形の設定になります。

  • [IF]もしxxx: Queryのパターン、Context, またはConditionlessを使って条件を設定
  • [THEN]だったらxxx: 結果を設定
  • 一時的な場合: その期間を設定

Condition

条件には以下のようなものが挙げられます

  • ユーザーのクエリに、例えば"安い"というキーワードが入っている場合
  • ユーザーのコンテキスト(ruleContext)に、例えば"mobile"という文字列が入っている場合
  • 例えばユーザーのいる場所から半径1km以内(コーディング無しで2kmに条件の変更が可能)

Consequence

結果としてどうするかは以下のような定義ができます

  • Promote a Result: 特定のアイテムやカテゴリをブーストする
  • Hide a Result: 特定のアイテムを表示させない
  • Add a Query Parameter: クエリのパラメータを追加する("近く"というクエリキーワードがあったらaroundRadiusを追加したり)
  • Remove Word: 特定のキーワードをクエリから削除
  • Replace Word: クエリにある特定のキーワードを置き換える
  • Replace Query: 別のクエリに置き換える
  • Return Custom Data: カスタムJSON文字列を検索結果として返す
  • Filter Matching Attributes: 結果にフィルタを適応する

Validity period

例えば季節のセールの場合は、セール期間中だけルールを適用する

具体的な設定

Query

クエリの設定には以下の条件を設定できる

  • is: 一致
  • contains: 含まれる
  • starts with: 〜ではじまる
  • ends with: 〜で終わる

Context

  • ruleContetsパラメータで指定されたもの
  • 例えば"mobile"が指定されていた場合は検索結果の上位にチャージャーやケースを表示するRuleを適用すると良いかもしれない(Analyticsで分析した上で判断)

Conditionless

  • 一時的にデフォルトで適用する条件に使ったりすると便利

Contextを使ったプラットフォーム毎の検索結果のカスタマイズ例

クライアント側でプラットフォームを判別

const getPlatform = () => {
  const isMobile = ...
  // ご自身でロジックを実装してモバイルかデスクトップかを判別
  return isMobile ? 'mobile' : 'desktop';
};

ruleContextsでパラメータを設定(InstantSearch.jsの場合)

const platformTag = getPlatform();

instantsearch.widgets.configure({
  ruleContexts: [platformTag],
});

Algoliaのインデックスの設定

contextというインデックスを作って以下のJSONデータを投入

release_dateをUnix timestampにしているのはその方が扱いやすいからです。

{
  "title": "Fargo",
  "year": 1996,
  "director": "Joel Coen",
  "release_date": 841795200,
  "rating": 93
}

841795200はコンバートしたら1996年9月4日で👇のようになりました。
image.png

Ruleの設定はAPIでも可能

ですが、今回はなんとなくダッシュボードで。笑
image.png

Javascriptだと👇こんな感じ。

const rule = {
  objectID: 'a-rule-id',
  condition: {
    context: 'mobile'
  },
  consequence: {
    params: {
      filters: 'release_date >= 1568498400'
    }
  }
};

movies.saveRule(rule).then(() => {
  // done
});

日付の絞り込みとしては👇より新しいもの。
image.png

Rule Contextを設定して検索してみましょう

デフォルトだとEmptyクエリで1件ヒット(Rule Contextを設定しない)

image.png

Rule Contextを設定

+ Add Query Paramter
image.png

SearchタブのRule Contextに入力(実際はブラウザ上のJavaScriptでクエリ実行時に👆のInstantSearchの例のようにセットする)
image.png

ruleContexts: mobileが適用されて結果は出なくなる(モバイルの場合は2019年9月14日以降で設定している為)
image.png

まとめ

  • AlgoliaのRulesが使いこなせるとIf-Thenの要領で幅広く色んなことが出来るようになります
  • クライアントからはRule Contextのパラメータを渡すだけでよく、一旦その実装が出来れば、条件は後からAlgoliaのダッシュボード上で変更できるので開発者でなくてもやりくりが可能です
  • 疑問点や気になることなどございましたら #AlgoliaJP ハッシュタグでTweetしていただければ私の方で1日1回くらいチェックしております :)
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