はじめに
誰だってビジネスにおいて良い評価を得たい、評価を下げたくないと思っているのではないでしょうか?
かくいう私も良い評価をされたいと思っています。
評価をされたいとは思いますが、人事評価の評価基準は会社や評価を行う人間によってまちまちなので、**「これさえやれば絶対に評価される」というものはなかなかないのかなと思います。
しかし、社会心理学の「ハロー効果」を知っていると、どんな相手に対しても「人事評価を上げる」**ことが出来るかもしれません。
ハロー効果とは
Wikipediaで調べてみると
ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
と書いてあります。
**「外見のいい人が信頼できると感じてしまう」や「有名大学を卒業している人を仕事が出来ると思ってしまう」などが挙げられます。
本来、外見の良し悪しはその人の内面の評価に関係ないはずですし、有名大学を卒業しているというだけでは仕事が出来るのか判断できないはずです。
まさに「評価の歪み」**ですね。
ポジティブ・ハロー効果とネガティブ・ハロー効果
ハロー効果には、良い評価に繋がる**「ポジティブ・ハロー効果」と、悪い評価に繋がる「ネガティブ・ハロー効果」**があります。
**「ポジティブ・ハロー効果」は先程説明したように「良い(ポジティブな)特徴に引きずられて他の特徴についても良いと判断してしまう」**ことです。
CMで好感度が高い有名人を起用しているのもこのためだそうです。
「CM ハロー効果」で調べると色々と記事が出てくると思いますので興味のある方は調べてみてください。
**「ネガティブ・ハロー効果」はその逆で、「悪い(ネガティブな)特徴に引きずられて他の特徴についても悪いと判断してしまう」**ことです。
これもCMを例に説明すると、起用された有名人が不祥事を起こした場合、商品は変わっていないにも関わらず売れ行きが落ちたりクレームが入ったりすることがあるそうです。
ではどのようにハロー効果を使えばいいか
ハロー効果の使い方は単純です。
「良い(ポジティブな)特徴を伸ばし、アピールする」
「悪い(ネガティブな)特徴をなくし、見えないようにする」
上記の2点です。
具体的に例をあげると
1.見た目の印象を良くする
見た目の印象を良くすることは色々なビジネス書に出てくるくらい大切なことのようです。
- 髪型が寝癖のままになっていないか
- 爪は伸びていないか
- シワがない服装になっているか
- 体臭や服の臭い(生乾き臭など)をケアしているか
などをチェックすると良いかもしれません。
こんなことでビジネスでの評価が上がる(かもしれない)のであればすぐにでも取り入れるべきです。
2.ネガティブな話し方をしない
ボソボソと自信なさげに話す相手より、ハッキリと自信を持って話す相手の方が信用できると思われるのではないでしょうか?
否定的なことを言わないというのもポイントです。
会話で相手がズレたことを言ってきたなと思ったら、「いや」「でも」などといった否定的な言葉を使わず、いったん「なるほど。」と言葉にしてから自分が話したい方向に持っていく方が良いです。
3.資格を取る
これはエンジニアには大切なことかもしれません。
私自身「資格不要派」ではあるのですが、やはり高難易度の資格保持者であれば「あの人は凄い人なんだ」と思ってしまいます。
資格はスキル票などにも載せられるのでアピールもしやすいです。
4.資料の体裁を整える
書いている内容は同じでも見やすい資料を作成する人の方が「仕事が出来る」と判断されます。
色を使ったたり、フォントを揃えたり、矢印や線が斜めになっていないか気をつけるだけでも印象は変わります。
5.得意なことをアピールする
どんなことでも良いと思います。
「Pythonでのコーディングならこの現場の誰にも負けない」だったり「テストは仕様書作成も実施も大得意」などでも良いです。
人より秀でているものがひとつでもあってそれをアピールさえ出来れば他の評価も引きずられて良くなる可能性があります。
さいごに
ここで例に挙げた以外にも「遅刻しない」であったり「言い訳しない」などいくらでも考えられます。
自分の**「良い(ポジティブな)特徴を伸ばし、アピールする」こと、「悪い(ネガティブな)特徴をなくし、見えないようにする」ことを普段の仕事に当てはめて「じゃあ自分ならどうするか」**を考える時間を作ってみてはいかがでしょうか?