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Slack App(bot)のgranular permissionsの対応方法

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#はじめに

Slack App(bot)でgranular permissions(細かな権限設定)が出来るようになりました。

アプリの管理画面にいくと、このように注意書きが表示されるようになっていました。
スクリーンショット 2020-03-06 14.29.15.png

https://medium.com/slack-developer-blog/more-precision-less-restrictions-a3550006f9c3
https://api.slack.com/authentication/migration?utm_medium=referral&utm_source=apiblog&utm_campaign=fy20-Q401-granular-permissions
詳細は上記のBlogと公式ドキュメントに記載してありますが、簡単に要約すると以下のようです

  • Slack Appでより細かな権限設定=granular permissionsを設定出来るようになった
  • 2020/2/21以降、granular permissionsに対応していない新規アプリの提出は拒否される
  • Slack App Directoryにある既存のアプリも2020年度の終わりまでに移行しなければならない

現在、Kiara TranslationというSlack上で動く自動翻訳アプリをリリース&Slack App Directoryに公開しているのですが、最近そのgranular permissionsに対応しました。

日本語ドキュメントも少なかったので、その方法を公開することで少しでもgranular permissionsにupdateする方の助けになれば幸いです。

対応方法

1. Slack Dashboard上で必要なスコープを選ぶ

自分のSlack AppのダッシュボードのOAuth & Permissions画面に行きます。
スクリーンショット 2019-08-16 12.10.21.png

こちら「OAuth Scope」に「bot」と記載してあると思いますが、このScopeは以下の画像のように多くのScopeを含んでいます。
しかし、今回のupdateによって必要最低限のScopeを設定出来るようになるというわけです。
(この対応をすることでセキュリティが向上しますし、Slack Appを追加する時に表示されるAuthorize画面にて、必要最低限のScopeだけが表示されるので、ユーザーさんの安心感も異なってくるかと思います)

先ほどの画面で「update scopes」を選択して、必要最低限のスコープだけをここで選びましょう。
スクリーンショット 2019-08-16 12.10.21.png

今回は以下のようなScopeを選択しました。(後からでも変更可能です)
「Yes, migrate my app」を選択します。
スクリーンショット 2019-08-16 12.10.21.png

記載してあるように、authentication URLを変更する必要があるので、このURLはどこかに保存しておきます。
今回の場合は以下のURLになります(clinet_idはご自身のものに変更してください)

//slack.com/oauth/v2/authorize?client_id=*****&scope=app_mentions:read,channels:read,chat:write,groups:read

問題なければ「I've updated my app」を選択します。
スクリーンショット 2019-08-16 12.10.21.png

再び「OAuth & Permissions」画面に戻ります。
今回は「Bot Token Scopes」だけでなく「User Token Scopes」の説明もしたいので、「im:history」を新たに追加しました。
スクリーンショット 2019-08-16 12.10.21.png

2. URLを変更する

次はURLを新しいものに変更していきます

authorizev2/authorizeに変更

公式ドキュメント:https://api.slack.com/authentication/oauth-v2
今までhttps://slack.com/oauth/authorizeとなっていたauthenticationのURLを
先ほどの手順でコピーした新たなURL(https://slack.com/oauth/v2/authorize)に変更します。
(v2が追加される形ですね)

注意点
先ほどコピーしたURLは
https://slack.com/oauth/v2/authorize?client_id=*****&scope=app_mentions:read,channels:read,chat:write,groups:read
だったと思うのですが、今回は手順の最後に「User Token Scopes」で、「im:history」を追加したと思います。

「User Token Scopes」はuser_scopeパラメータをURLに含める必要があるみたいなので、最終的に置き換えるURLは以下のようになることに注意してください。
https://slack.com/oauth/v2/authorize?client_id=*****&scope=app_mentions:read,channels:read,chat:write,groups:read&user_scope=im:history

oauth.accessoauth.v2.accessに変更

公式ドキュメント:https://api.slack.com/authentication/oauth-v2

URLhttps://slack.com/api/oauth.access
https://slack.com/api/oauth.v2.accessに変更します

こちらResponseもoauth.accessoauth.v2.accessで異なるため、以下の資料を参考にしながらコードを変更して下さい。

oauth.access: https://api.slack.com/methods/oauth.access
oauth.v2.access: https://api.slack.com/methods/oauth.v2.access

3. 審査に出す

後はいつものように審査に出して承認されれば完了となります

※ユーザーさんに新たなScopeを適応もらうためには、アプリを再インストールする必要があります。
したがって、

  • 旧Scopeでもslack appは動作する
  • 新Scopeに対応し、再インストールしてもらう旨を何かしらの方法(direct messageなど)で通知する

なども必要に応じて確認出来れば良いと思います。

スクリーンショット 2020-03-06 16.10.45.png

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