ゆくゆくは指定したフォルダーにrar形式のドキュメントを置くだけで自動的にmobi形式ドキュメントを生成し、kindleをラズパイに接続するだけで、生成したmobi形式の書籍をkindleにインポートするシステムを目指します。
今回は前準備として、ubuntuでrar形式からmobi形式に変換するソフトを導入してみました。
実施環境
- Raspberry Pi 3 Model B
- Ubuntu 22.04 LTS
- Kindle Oasis (第9世代)
導入手順
- Linux版kindlegenをインストール
- kindle comic converterを導入
- kindle comic converterを実行
1.Linux版kindlegenをインストール
kindlegenとは?
Amazon公式サイト kindlgen説明文
Latest Kindle Conversion software that provides up-to-date validation for Enhanced Typesetting books (currently available for books in all languages except Simplified Chinese, Japanese, and Russian).
つまるところ、mobi形式(kindleが扱う拡張子)に変換してくれるコマンドラインツールです。
こいつがkindle comic converterの頭脳となるので、kindlgenがないとkindle comic converterが動きません。
今まではamazon公式サイトからkindlegenのダウンロードができましたが、
現在はダウンロード停止中です。
そのため、下記リンクからダウンロードしてください。
(自己責任でお願いします)
https://t.co/nncNVQmboZ
ダウンロードが完了したら、解凍します。
保存先エビデンス(kindle comic converter github)
https://github-com.translate.goog/ciromattia/kcc/wiki/FAQ?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=op,sc
解答先は/usr/local/bin配下です。
$ sudo tar xvf ./KindleComicConverter_linux_4.5.1.tar.gz -C /usr/local/bin
/usr/local/binに置く理由が思い出せなかったので、調べた結果を備忘録として置いています。
/bin, /usr/bin, /usr/sbin, /usr/local/bin の違いとは?
/usr/local/binは自分でインストールしたコマンドを使えるようにする場所みたいです。
Linuxのリポジトリにあるもの以外のものをインストールした時や自作のコマンドを格納しておく時に便利みたいですね。
2.Linux版kindle comic converterをインストール
こちらも現在配布停止中です
https://kcc.iosphe.re/
なので以下のリンクからダウンロードします。(自己責任でお願いします)
https://flathub.org/apps/details/io.github.ciromattia.kcc
$ sudo flatpak install flathub io.github.ciromattia.kcc
flatpakがインストールできてないとエラーがでる場合があります。
その際は以下のコマンドでインストールしてから、再度上記コマンドを入力してください。
$ sudo apt install flatpak
flatpakについて
Flatpakで最新アプリのインストールが超簡単!|ざっくりLinux!- 9
通常、主なアプリは様々なファイルが入ったインストールファイルをダウンロード・解凍し、その中からインストールに必要なファイルを実行なければならないが、Flatpakはそれぞれのファイルを”サンドボックス化”し、それをGUI環境で実行できるようにしたものらしい。つまり、Windowsでいうところの”exeファイルをダウンロード・ダブルクリック”だ。
3.Linux版kindle comic converterを起動
$ flatpak run io.github.ciromattia.kcc
エラーがなければ成功ですが、下記画像のような 【kindlegenがないぞ!!】 とエラーを吐いている場合があります。
(公式のQ&A通りの場所にkindlegenを入れたのに。。。
と思っていましたが、flatpakからダウンロードした場合、kindlegenの保存先が変わるようですね)
以下保存先のエビデンスになります。
FLATHUB
NOTE: Please put kindlegen_linux_i386 to ~/.var/app/io.github.ciromattia.kcc/data/kindlegen
保存先は以下になります。
$ ~/.var/app/io.github.ciromattia.kcc/data
先程/usr/local/binにkindlegenをダウンロードしているので、上記配下にコピーします。
$ sudo cp kindlegen ~/.var/app/io.github.ciromattia.kcc/data
まとめ
kindlegen、kindle comic converterともに配布停止中・開発停止中となっているので、linuxでmobi変換するのはあまり需要がないのかなと思いました。。。
次回は最初にお話ししました、オートメーション部分の構築をしていきます。