本記事はJetBrains公式ブログより引用した内容となります。
Rider 2024.1 EAP 4のモニタリングツール
Rider には、.NET アプリケーションの実行時の動作をリアルタイムで追跡できる統合モニタリングツールが搭載されています。
このツールは、アプリケーションのパフォーマンスやメモリ使用量の分析、CPUやスレッドの動作を可視化することで、デバッグや最適化を迅速に行うのに役立ちます。
モニタリングツールウィンドウ
新しいモニタリングツールウィンドは、Riderで.NETプロジェクトを実行またはデバッグするたびに表示されます。
主要なオペレーティングシステム(Windows、macOS、Linux)がサポートされています。サポートされているフレームワークやランタイムの一覧については、公式サイトのヘルプを確認してください。
プロファイリングが簡単に
あなたの.NETプロジェクトのプロファイリングがさらに簡単になりました。モニタリングツールウィンドウでたった1回のクリックで、以下のことができます:
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スタックトレースデータの取得
スタックトレースは自動的にスタックトレースエクスプローラーで開かれます。これにより、たとえば予期しないUIのフリーズに遭遇した際に、スレッドのロックを調査するのに役立ちます。 -
メモリスナップショットの取得
メモリ使用量の急増や頻繁なガベージコレクションイベントに気付いた場合、メモリプロファイリングセッションを開始する必要はありません。ボタンをクリックするだけでスナップショットを取得できます。スナップショットが収集されると、dotMemory プロファイラーで開かれます。 -
パフォーマンスプロファイリングの開始
パフォーマンスプロファイリングも同様です。サンプリングまたはタイムラインプロファイリングデータの収集を開始し、それを dotTraceプロファイラーで開くことができます。
CPUとメモリのチャート
「チャート」タブでは、リアルタイムのデータが表示されます:
- CPU チャートは、CPU 使用率だけでなく、アプリケーションの例外も同じタイムラインに表示します。
- メモリ チャートは、ヒープサイズやガベージコレクションイベントも表示します。
カウンターとメトリクス
「カウンター」タブでは、さまざまなカウンターおよびメトリックプロバイダーからのリアルタイムデータが表示されます。設定 | ビルド、実行、デプロイ | モニタリング で、プロバイダーのリストをカスタマイズできます。もし自分のライブラリが独自のメトリクスを提供している場合、それらも追加することができます。
環境データ
「環境」タブでは、オペレーティングシステムの詳細から環境変数の値まで、すべてが表示されます。
モニタリングのオンとオフ
すべての実行をモニタリングするか、デバッグセッションのみをモニタリングするか、またはモニタリングを完全に無効にするかを選択できます。すべてはモニタリングツールウィンドウから操作可能です。モニタリングを再度有効にするのも、設定からワンクリックで簡単に行えます。