(最近、更新頻度が落ちているので・・・)
読書感想シリーズを定期的に投稿していこうと思います。
「ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン」 出版社:翔泳社
翔泳社さんではコンスタントにポイントバックキャンペーンを打っていて、電子書籍ではなく、紙派の私は書籍50%ポイント還元キャンペーン
などを狙っては積本させて頂いております。今回はその時に購入した1冊です。
「ダークパターン」とはWebサイトやアプリケーションにおいて、ユーザーを騙して購入させたり、登録させたり、意図しない行動を取らせるユーザーインターフェース(UI)のことです。
こちらの本ではこの「ダークパターン」が及ぼす影響についての研究や事例の解説を中心に、ビジネスパーソンに向けて「ダークパターン」問題とどのように向き合っていくかを考えさせられる内容となっています。
以下、ざっくり感想です。
具体的な内容は是非、本書を購入して読んで頂ければと思いますが、まず全体として200ページ弱と非常にコンパクトにまとまった良書と感じました。
ビジネスにおいて数字ばかり追いかけた定量的な目標設定や評価では、いつしか目的と手段が逆になってしまって、ユーザー目線でなくなり、ダークパターンに走りますよ、気をつけましょうね。と言う話なのですが、例えば「退会の仕方が分かり辛いUI」とか、「メルマガ登録チェックがデフォルトで入ってるUI」とか、フロントエンド開発に携わっている身として、耳の痛い話でありました。
そうなんですよね。本来、ユーザーにとって使い易いデザインを考えるのが仕事なわけじゃないですか。目先の売上や登録数、クリック数に囚われて、それが会社の評価指標となってユーザー体験に繋がらないなんて終わってるよなーと思いますが、実際は大手サイトでも日常的にダークパターンが使われていますよね。
実例を見てもダークパターンは中長期的にユーザーの信用を失う要因となるのは間違いないので、誠実にユーザーと向き合った開発をしていきたいなと思いました。