IntelliJ IDEA 2023.3にて、「オールインワンの差分ビューアー」というDiffViewの新機能が登場しました。
これによって、PRの差分をGithubのfiles changedとかなり近い体験で確認できるようになります。
- 複数ファイルの差分をスクロールによって確認できる
- 差分とその付近の行のみ表示できる
■ Githubとの比較
Github | AndroidStudio |
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Split表示
Github | AndroidStudio |
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動作環境
本記事では、AndroidStudio Koala | 2024.1.1 Canary3 を使用しています。
Koalaより古いバージョンも見てみましたが、これらでは有効にするオプションを見つけられませんでした。
- JellyFish 2023.3.1 RC2
- Iguana 2023.2.1 Canary18
- HedgeHog 2023.1.1 Patch2
セットアップ方法
まずは「オールインワンの差分ビューアー」を有効にしましょう。
AndroidStudioのPullRequestタブにて変更されたファイルをクリックしDiffViewを開きます。
DiffViewの設定に「Show All files in One Diff View」があるのでクリックします。
これにて「オールインワンの差分ビューアー」が有効になりますが、デフォルトでは次のようにファイルの全ての行が表示されてしまいます。
差分とその付近の行のみ表示したいので、DiffViewの設定から「Collapse Unchanged Fragments」を有効にしましょう。
これで、下記のようにGithubライクな表示にすることができました。
波線をクリックすることで、差分付近の行の表示範囲を広げることもできます。
その他のオプション
DiffViewの設定から、さらに表示をカスタマイズすることができます。
私のおすすめはIgnoreChangesの「Ignore whitespaces and empty lines」です。
これを有効にすると、スペースや空行が増えただけの差分を表示しないようにできます。
おわりに
DiffViewの進化によって、AndroidStudio内でのPRレビューがさらに便利になりました。
ぜひ活用して素敵なAndroidStudioライフを送りましょう