コンソール環境でのエディタには今までなんとなくVimを使ってきたが、Emacsも使ってみようと思ったので入門してみる。
インストール
Macには最初からEmacsが入っているが、バージョンが古い(Yosemite で22.1.1)のでHomebrewから最新バージョンをインストールする。
ビルドオプションは以下を指定するのが一般的っぽい。
brew install emacs --cocoa --with-gnutls
--cocoa
はEmacs Cocoaバージョンをビルドする。Emacs.appが生成され単体アプリとしても起動可能になる。brew linkapps
で/Applicationsにシンボリックリンクされる。
--with-gnutls
はGnuTLSサポートを付けてビルドする。
GnuTLS サポート
GnuTLS は SSL/TLSプロトコルの実装の一つです。
GnuTLS がインストールされた環境でコンパイルすると Emacs ネイティブで SSL/TLS な通信が可能になります。
日本語入力問題
VimもそうだけどEmacsもやっぱり日本語入力と相性が悪い。IMEオン時にコマンドを打つとIMEにとられて変換中文字になってしまう問題がある(以前は日本語入力自体ができなかったようだが、現在は可能)。
これはinline-patchを当てると改善できる。Emacs上にIMEのステータスを表示したり、Emacsから日本語入力のON/OFFができる機能もついているので、日本語環境ではこのパッチを当てるのが一般的。inline-patch配布サイトからパッチ適用済みバイナリのダウンロードもできる。
Homebrewでも最近inline-patchオプションが取り込まれたが、24.4で動作しなかったらしく削除されてしまった。24.3では--japanese
オプションをつければinline-patchを適用できた。再度取り込まれてほしい。
brew install emacs --cocoa --with-gnutls --japanese
ただし改善されるのはアプリ単体起動のとき。(なにか設定すればターミナルから起動した場合でもいける?)
自分は普段使いはAtomなのでEmacsはターミナルでの使用がメインになるため、inline-patchはあればいいけどこだわらない方針にした。
結局何を使うか
- 再度inline-patchオプションが取り込まれる、もしくはパッチ不要ならHomebrewが楽。
- inline-patchが必要ならinline-patch適用済みバイナリをダウンロードするのが一番手っ取り早い。
自分はHomebrewでインストールすることにした。
ほかにも色々なforkがあるようだが、これ以外はゆとりEmacs使いとしては考えないほうが懸命と感じた。
次回
基本操作を覚えて設定をする。