はじめに
この記事は2019/12/02現在の話であって、それ以降の動作を保証するものではありません。
加えて記者はコンピュータウルトラ初心者なので、内容にガバが散見されるかと思います。
また、基本的にはインターネッツに散らばっているものをまとめて、後日個人的に再インストールするためのメモ書きのようなものです。ご容赦ください。
というか多分、後一週間もすれば何もせずに動くようになると思います。
また、今回の説明はデスクトップ環境構築ではなく、あくまでsshセッションが貼れるようになるところまでです。
今回用意する(使用する)もの
・Raspberry Pi 4 4GBモデル(OKDO、及技適マークがついた国内流通品)
・microSD 32GB
・各種ケーブル
・type-C:技適ついてるモデルはPD対応になってるので、macbookの充電器とケーブルぶっ刺して使えました。
・micro-HDMI:強気にいけばこれいらないですよね。エラー発生は認知できませんけど。
・有線LAN:sshセッションを貼るので基本これで。type-Cが通信を兼ねているので、PCと直でつなげればいいのかもしれませんが動作未確認なので今回は話しません。
・LinuxPC
SDにOSイメージを焼き込むのに使っているだけです。
やること目次
- OSイメージ取得
- OSイメージをSDに焼き込み
- OSイメージの一部を書き換え
- raspberry pi 4にSDをぶっ刺して各種ケーブルを接続
- sshセッションを貼ってファームウェアの部分に追記
- アップデートして、3.の書き換えを削除して再起動
- おわり。
手順
1.Raspberry-Pi用のUbuntu Serverイメージを取得
Ubuntu公式配布ページ(https://ubuntu.com/download/raspberry-pi) から64bit版を選択してダウンロードしちゃってください。
2.OSイメージをSDに焼き込み
Ether(https://www.balena.io/etcher/) っていうソフトを今回は利用しました。
LinuxPCにSDを接続したのちにEtherを起動すればSDの認識は勝手にやってくれます。あとは1.でDLしたイメージファイルを投げ入れて、動作させれば5分程度で終わります。
3.OSイメージの書き換え
Ubuntu Server19.10について、焼き込んだだけでは動作しません。焼き込んだSDの/boot/firmware/usercfg.txt
に追加でtotal_mem = 2048
と書き込みます。
メモリを4GB指定する(total_mem = 4096
)と起動しないのを避けるためです。あとで戻す(4GB使える状態にする)のでご安心を。
4.raspberry pi 4起動
各種ケーブルを挿して、SDカードを入れて最後に電源をさせばラズパイのロゴが4つとログが流れるはずです。ある程度経つと画面が遷移してSSHキーが表示される画面で表示が止まると思います。
5.sshセッションを貼る
著者、ipアドレスはあらかじめraspianで起動した際のを使いました。SSHキーが表示される画面にはipアドレスが表示されていなかったので、ルータのDHCP管理画面とかから取得するのが早いと思います。
sshセッションを貼ると、ubuntu/ubuntuのデフォルトのUser/PWが設定されているので、パスワードの変更が強制されるので適当に変更してください。それが終わればいつものubuntuのCLI画面が出てくるはずです。
6.一旦アップデート
普通にupdate, upgrade
を叩いてください。エラーログが出てきて完走しないはずです。したら更新がきてるんでもうおわりだと思います。よかったですね。
7.ハードウェアの登録
この時点でupdateをかけても国内技適適応モデルはまだリストに登録されていないのか通んないです。そのため、/usr/share/flash-kernel/db/all.db
に追記をします。
中身を見るとMachine
から始まる行が、個別の機械の固有名詞ごとにアルファベット順に並んでます。なんで中盤〜後半あたり(正確には1966行)にMachine: Raspberry Pi 4 Model B
から始まるブロックがあるはずです。そこにMachine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.2
を追記してください。
8.最終仕上げ
sudo apt-get install linux-headers-raspi2 linux-image-raspi2 linux-raspi2
を叩いて、そののち再起動(sudo reboot
)してください。
終わったらuname -a
の実行後、Linux ubuntu 5.3.0-1012-raspi2
が出てくれば完了です。3.で追記した/usr/firmware/usercfg.txt
のtotal_mem = 2096
を消してまた再起動すれば普通に動くはずです。再起動後にfree -m
でも実行してメモリ容量を確認してください。
おつかれさまでした。
4GBメモリがあればCeforeのCS が動作させられるので遊んでください。
参照
技適通過版Raspberry Pi 4のUbuntuで、Karnelアップデートがコケる件
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