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本記事では、初心者にとって混乱しやすい用語である仮想仮想化について解説します。

仮想(virtual)

仮想〇〇という用語は、ソフトウェア関連の専門書や技術文書でよく登場します。

一般的には、仮想とは現実世界には存在しないものを、仮にあるものとして想定することです。

IT の分野では、この「仮にあるものとして想定したもの」をソフトウェアによって実現したものを仮想〇〇と呼ぶことがよくあります。

例えば、仮想現実(virtual reality)や仮想通貨(virtual currency)です。

仮想

仮想現実」は実際には存在しない空間をソフトウェアで作り出し、あたかも現実世界にいるかのように体験できる技術です。また、「仮想通貨」は、物理的な紙幣や硬貨ではなく、ソフトウェアによってコンピュータ上で管理されるデジタルの通貨です。

ソフトウェアとは、コンピュータが特定の処理を実行するために必要なプログラムデータなどが組み合わさったものです。

ソフトウェアの種類

システムソフトウェア(例: OS やミドルウェア)とアプリケーション(例: Web ブラウザやテキストエディタ)に分類されます。

システムソフトウェアは、コンピュータ全体の管理を担当し、アプリケーションがスムーズに実行されるための基盤を提供します。

software_hardware.png

仮想と関連した用語で、仮想化という重要な用語があります。

仮想化(virtualization)

仮想化」とは、物理的に存在するハードウェア、例えば CPU やメモリなどを、ソフトウェアによって統合したり分割したりする(実際にはそのように見せかけている)技術です。

仮想化の代表的な例として、仮想メモリ仮想マシンがあります。

仮想メモリ
仮想メモリはコンピュータのメモリ管理技術の一つです。
物理的なメモリの容量には制限があります。しかし、ストレージの一部をメモリとして使うことで、この容量を超えて、まるでより大きなメモリ空間を持っているかのように見せかけることができます。
これを実現させているソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)です。

仮想メモリ

仮想マシン
仮想マシンは 1 台の物理的なコンピュータのリソースをソフトウェアで分割し、まるで複数のコンピュータがあるように見せかける技術です。
仮想マシンを実現させるソフトウェアは様々ありますが、そのひとつにハイパーバイザーがあります。

仮想マシン

おわりに

仮想とは、存在しないものを仮にあるものとして想定することを意味します。
そして、仮想したものをソフトウェアで実現したものはしばしば仮想〇〇と呼ばれます。

特に、物理的なハードウェアをソフトウェアで統合したり分割したりする技術は「仮想化」と呼ばれ、この技術によって物理的なリソースを柔軟に管理し、効率的に活用することが可能になります。

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