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PepaboDay 1

インターネット詩ガイド

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詩を読むことは、詩を書くことだ。詩を読むことは、詩にあるまなざしを受け継いで、ぼく自身の眼で目の前のできごとを見つめることだ。ぼくたちは自分の物語を生きながら、他人の物語と交わりながら、詩を書きつづけている。誰かの詩を受け取り、誰かへ詩を渡しつづけている。日記を書いたっていい。誰かへ送るわけでもなく手紙を書いたっていい。そんなふうに、自分が自分のために書く言葉があっていい。ひとりよがりな詩を書くことだって、ぼくのまなざしを手に入れるためにはじゅうぶんに役に立つからだ。日記を書くことは、手に入れたまなざしを、詩としてぼくの分身にして、ぼくたちの物語にさすらわせるためのひとつの方法だからだ。

詩はささやかなものだから、道ばたに落ちているようなものだから、ぼくたちの物語に溶けていて気がつかないこともある。気がつかないことのほうが多いのかもしれない。そこで、ぼくが最近これは詩なのではないか、誰かが別の誰かに向けた言葉ではなく、誰かが自身のために書いた言葉ではないか、と感じたものを紹介したい。これらの言葉が詩であるかどうかは別として、読んだときにぼくのなかではたしかに何かが巻き起こったのだ。


自分が書かなければおそらく誰かが書く日記


ところが車はそろそろと止まり、横を見るとウインドウが下り彼女は手を振っていた。私は「アッ」とも「オッ」ともつかぬ叫びを漏らして、ぎこちなく手を振り返した。車が通り過ぎたあとも私はひとりできちがいみたいに「アッ」など繰り返していた。

http://darekagakaku.herokuapp.com/v/2013-03-28



最果タヒ


とうきょうのまちでは赤色がつらなるだけの夜景が見られるそうです。まだ見ていないなら夜更かしをして、オフィスの多い港区とかに行ってみてください。赤い夜景、それは故郷では見られないもの。それを目に焼き付けること、それが、きみがもしかしたら東京に、引っ越してきた理由なのかもしれない。

http://tahi.tumblr.com/post/75888420634



ヌケメ帽


動物の引退パーティー

http://nukeme.thebase.in/items/283762



アリかナシかの なしの です


わたしのこと好きな人の好きをかき集めれば なんとか多 分一人分ぐらいに ギリギリだけど なると思うから それで人間をつくって その人とずっと一緒にいたい

https://twitter.com/nasino__/status/507145808488054784



BACONTXT エミネム最高の日記


5分後。団地棟の前の階段に座って、一人がタバコをちぎり始めたのを、横で見てると、手際よく巻紙に大麻とタバコの葉っぱを混ぜ合わせて残したタバコのフィルターと接続し、もう一人が最近のスネア連打しまくる地元のラップをケータイから流しはじめて、何なんだこれはと思いながら団地の人たちがいっぱい集まってきて、何を言ってるのか分からないけど、その人たちを一人ずつ紹介してもらって全員と握手してたら、かわいい女の子もいた。かわいかった。そして、みんなここで生活しているんだと思って、自分だけ1人ふわふわしながら朝になった。

http://bacon-index.tumblr.com/EU05



to


撮る人、撮られる人、関係。人の、例えば日本に住む人の、心が、あそこまで戻ることがあるか。その場所に、その人(撮影者/対称)に、適した道具、カメラがある。よく消える。。僕の心がおかしくなっているのか。普通でないものを出してもいいのか。そういうがさつさに耐えられるのか。このまま、弱い光の世界が続くのか。

http://to.tumblr.com/post/73701702622



内海桂子師匠


石原裕次郎さんは結婚前に奥様に相当な恋文を送っていたそうな。キスとか抱擁とかの熱い言葉も使われていた。私も彼からもらった文の量は相当なもので一年もたたない間に300通も来た。それも最後の一通以外は全部米国からのもの、但し好きだどうだという文章は皆無で私からの返信は一通のみだった。

https://twitter.com/utumikeiko/status/518770470649221123



この記事は Pepabo Advent Calendar 1日目の記事として、2014年11月13日にペパボの社内向け LT 大会で発表した内容を再録しました。

明日は @kenchan@github さんです。