はじめに
ThoughtSpot利用歴約2年。
新しい機能についていくのにやっとの非エンジニアです。
前回数値型のパラメータについて記事を書いたので、今回は文字型のパラメータを使った応用編になります。
ThoughtSpotでの「OR検索」について
今回は文字型パラメータを使って 「OR検索」 みたいなことをします。
ThoughtSpotでは検索条件に「OR」が使えません。
……というと語弊がありそうなので軽く説明します。
〇できる
「項目A」に値αもしくは値βを含む
項目A = ( α or β )
※ 検索バー上はorも付けずに「α β」と打ち込むだけです。
×できない
「項目A」もしくは「項目B」に値αを含む
( 項目A = α ) or ( 項目B = α )
この「できない」と書いた検索方法は、通常の検索(ThoughtSpotでいうと検索バーにいろいろ打ち込む)では「できない」ということなので、実現のためには何かしらの工夫が必要になってきます。
で、今回はその方法として文字型パラメータを使った方法をメモとして残します。
文字型パラメータを使ってやりたいこと
こんな感じで、ひとつの注文情報に対して複数の取引先を持つデータがあったとします。
このようなデータから、「関連取引先1」もしくは「関連取引先2」もしくは「関連取引先3」に『りんご株式会社』が入っているデータを抽出したい。
そのようなときの抽出方法です。
手順1:ワークシートにパラメータを準備する
ワークシートに文字型パラメータを準備します。
初期値を『りんご株式会社』にして保存します。
手順2:データ検索でパラメータを入れた数式を作ってフィルターをかける
データ検索画面で数式を作成します。
※この数式は、場合によってはそもそもワークシートの方に作っておいても良いかもしれないです。
今回は、作成したパラメータの値が各取引先項目に入っていれば[TRUE]、入っていなければ[FALSE]が返ってくるようなフラグを作成します。
if ( 関連取引先1 = 取引先横断検索 ) then true else if ( 関連取引先2 = 取引先横断検索 ) then true else if ( 関連取引先3 = 取引先横断検索 ) then true else false
そして、作成した数式(フラグ)を[TRUE]でフィルターをかけます。
するとこんな感じで、「関連取引先1」もしくは「関連取引先2」もしくは「関連取引先3」に『りんご株式会社』が入ったデータを抽出することができます。
このパラメータの「りんご株式会社」の値は閲覧者(ビジネスユーザー)が好きに値を変更できるので、ひとつ初期値で設定しておけばいろんな取引先名検索に利用できます。
数式も今回は「該当販売店フラグ」というシステマチックな名前を付けましたが、もっとビジネスユーザーになじみのあるような名前にしても良いかもしれないです。
終わりに
みなさんはパラメータどのように活用している?
私はいかにも正道!な使い方がイマイチよくわからない。こんな応用な使い方しか思い浮かばなんだです。