はじめに
前回の、「第1回:まずは完成させる」を改良したので、その変更点をまとめました。
改良箇所
① OK時とNG時にそれぞれ異なったWAV音源を鳴らすようにしました。
打刻した際に圧電ブザーを鳴らしていたものを改良しました。
wav音源の再生はRaspberry Pi zero では簡単にできないので簡単に実現できる Raspberry Pi 2を使用しました。
aplayコマンドを使用しています。
② OK時とNG時に専用のLEDを点灯するようにしました。
よりわかりやすくするためOK時にはグリーン、NG時にレッドのLEDが点灯するようにしました。
OKはGPIO_04、NGはGPIO_27を使用。
③ ヘルスチェックを追加してシステムが異常時の検知ができるようにしました。
インターネットに接続しているかどうかと、処理プロセスが実行しているかのヘルスチェックを追加しました。
異常の場合はNG(ALM)用のレッドLEDが点灯します
インターネットへのヘルスチェックはgethostbyname()を使用しています。
メインループ中では実施間隔は以下のように調整しています。
for (;;) {
usleep(100000); //100ms
nLoopCnt++;
if(nLoopCnt>50){
if(gethostbyname("yahoo.co.jp") == 0){ //インターネット接続しているか
digitalWrite(GPIO_04, HIGH); //ALM(発生)
}
else{
digitalWrite(GPIO_04, LOW); //ALM
}
nLoopCnt=0;
}
.
.
.
}
プロセスのチェックは
毎分のcron で以下の処理を実施しています
#! /bin/bash
line=`/bin/ps -elf | /bin/grep tact | /bin/grep -v grep | /bin/grep -v chkProsess.sh | /usr/bin/wc -l`
if [ $line -ne 2 ]; then
echo 2 > /tmp/alm.tmp
fi
処理構成
打刻装置回路図
コード(GitHub)
使用してみて
一か月ほど使用していますが、特に不具合なく動作しています。
何回かプロセスが止まっていてALMのLED点灯しましたが、電源OFF/ONにて復旧することができるので想定内です。
次にやること
外部のUSBスピーカから音を出しているので、配線を含めごちゃごちゃしていて醜いのでどうにかしたいです。
小型のアンプ+スピーカを使い筐体内に収めるとか、bluetoothスピーカへ飛ばすとかを考えています。
利用者の使い勝手を向上させるために切り替えスイッチを廃止することも考えています。(例えばNFSリーダを4つ用意するとか)