Houdiniで簡単なPythonのツールをつくる

はじめに

Houdiniを勉強するにあたり、自分の得意分野であるリギングから進めようと考え、チュートリアルを始めました。リンク

チュートリアルを進める上で気になったのが、ノードとノードの位置合わせ方法です。

1. 指定位置にあるノードの子として位置を合わせたいノードを接続
2. 位置を合わせたいノードの移動値を0にする
3. 【keep Position When Parenting】 にチェックを入れる
4. 接続を切断する

ノードを位置合わせするたびに、上記の手順を繰り返しています。
こんなのやってられないので、ツールを作ってみました。

位置合わせツール

指定位置にあるノードと位置を合わせたいノードを選択し、下記のコードを実行すると、位置合わせができます。

Nodes = hou.selectedNodes()

if len(Nodes) >= 2:
    Target_Node = Nodes[0]
    Source_Nodes = Nodes[1:]
    
    xform = Target_Node.worldTransform()
    
    posx = xform.at(3,0)
    posy = xform.at(3,1)
    posz = xform.at(3,2)
    
    for Source_Node in Source_Nodes:
        Source_xform = Source_Node.worldTransform()        
        Source_xform.setAt(3,0,posx)
        Source_xform.setAt(3,1,posy)
        Source_xform.setAt(3,2,posz)
        
        Source_Node.setWorldTransform(Source_xform)
else:
    print("ノードが選択されていません。:")

コード解説

Nodes = hou.selectedNodes()

選択されたノードを取得しています。

    xform = Target_Node.worldTransform()
    posx = xform.at(3,0)
    posy = xform.at(3,1)
    posz = xform.at(3,2)

ノードのワールドのトランスフォームを取得します。座標行列から移動値を抜き出します。

    for Source_Node in Source_Nodes:
        Source_xform = Source_Node.worldTransform()        
        Source_xform.setAt(3,0,posx)
        Source_xform.setAt(3,1,posy)
        Source_xform.setAt(3,2,posz)

位置合わせしたいノードのワールド座標を取得し、上記で抜き出した移動値を位置行列にセットします。

    Source_Node.setWorldTransform(Source_xform)

最後に、位置合わせしたいノードのワールド座標を更新します。