tracerouteコマンドとは
インターネットはいくつものルーターをたどってデータを届けています。tracerouteというコマンドを打つと、その経路を可視化することができます。
ICMPタイプ8のメッセージを送ります。このタイプはエコー要求といい、宛先に送ったメッセージをそのまま返しすよう要求します。
このコマンドはIPヘッダーの生存時間を1から一つずつ増やしていき、複数送信します。
コマンドの実行方法は以下になります。
$ traceroute ドメイン名もしくはIPアドレス
googleのドメインを叩いてみる
$ traceroute google.com
traceroute to google.com (216.58.197.238), 64 hops max, 52 byte packets
1 speedwifi-next.home () 3.842 ms 3.201 ms 3.232 ms #()内に表示されるのが、PCがつながっているルーターのIPアドレス
2 * * *
3 172.25.157.154 (172.25.157.154) 39.193 ms
172.25.157.150 (172.25.157.150) 46.595 ms 48.179 ms
4 172.25.157.125 (172.25.157.125) 54.287 ms 56.371 ms 74.609 ms
5 172.25.157.177 (172.25.157.177) 54.386 ms
172.25.157.169 (172.25.157.169) 50.008 ms 80.755 ms
6 tmfisn003.bb.kddi.ne.jp (27.85.209.49) 51.430 ms 54.592 ms 57.281 ms
7 27.85.199.45 (27.85.199.45) 60.875 ms
27.85.224.133 (27.85.224.133) 39.418 ms
27.85.224.125 (27.85.224.125) 50.795 ms
8 27.80.241.173 (27.80.241.173) 51.860 ms 67.804 ms 82.857 ms
9 27.86.45.230 (27.86.45.230) 53.045 ms 50.487 ms 54.367 ms
10 72.14.242.21 (72.14.242.21) 59.777 ms 61.195 ms 40.002 ms
11 * * *
12 216.239.62.24 (216.239.62.24) 51.990 ms
108.170.233.14 (108.170.233.14) 119.021 ms
209.85.248.112 (209.85.248.112) 39.884 ms
13 72.14.237.223 (72.14.237.223) 80.091 ms
72.14.238.99 (72.14.238.99) 50.520 ms
108.170.242.98 (108.170.242.98) 52.967 ms
14 216.239.43.157 (216.239.43.157) 58.999 ms
209.85.244.37 (209.85.244.37) 53.849 ms
nrt13s49-in-f238.1e100.net (216.58.197.238) 47.538 ms
ここで14まで表示されるということは自分のPCからGoogleのサイトまでに14ものルーターを経由していることがわかります。
途中KDDIのルーターを通っていることもわかりますね。
pingで生存確認
pingコマンドは指定したIPアドレスのホストに対してメッセージを送るコマンドです。
これを利用することで宛先のコンピュータが通信可能かどうか調べることができます。それでは先ほどtracerouteで取得したIPアドレスを用いて生存確認を行ってみます。
$ ping 216.58.197.238
PING 216.58.197.238 (216.58.197.238): 56 data bytes
64 bytes from 216.58.197.238: icmp_seq=0 ttl=49 time=91.599 ms
64 bytes from 216.58.197.238: icmp_seq=1 ttl=49 time=58.444 ms
タイムアウトになることもありますが、メッセージが帰ってくることで、この接続先が生きていることがわかりました。