はじめに
経理部で固定資産を担当している中で、他部署から「この資産の耐用年数は何年ですか?」という問い合わせを受ける機会が多くあります。
固定資産の種類によって耐用年数は異なり、確認するためには資料を探したり、担当者へ確認したりする必要があります。
そこで今回は、LINEで資産名を送るだけで耐用年数を確認できる「固定資産検索LINE Bot」を制作しました。
日常業務の小さな困りごとを、LINE Botとノーコードツールを組み合わせて解決することを目標にしました。
作成したもの
今回制作したのは、
「LINEで固定資産名を入力すると、耐用年数や勘定科目を返してくれるBot」
これにより、経理担当者へ問い合わせをしなくても、必要な情報をすぐ確認できる仕組みを目指しました。
使用した技術
今回使用したものはこちらです。
Make
LINE Developers
Googleスプレッドシート
使用したモジュール:
LINE Webhook
Google Sheets
LINE Reply Message
システム構成
Googleスプレッドシートには固定資産データを登録しています。
例:
資産名称 勘定科目 耐用年数
パソコン 工具器具備品 4年
机 工具器具備品 8年
車両 車両運搬具 6年
LINEから送られた文字をもとに検索し、該当するデータを返します。
また、検索結果が存在しない場合でも利用者が困らないように、Routerを使って処理を分岐させました。
制作開始
まずGoogleスプレッドシートに、固定資産の一覧を作成しました。
実際の業務で確認することが多い項目を中心に、
資産名称
勘定科目
耐用年数
を登録しました。
2 MakeでLINE Botを作成
Makeを使用してシナリオを作成しました。
LINEからメッセージを受け取るためにWebhookを設定し、その内容をGoogle Sheetsで検索します。
LINEから送られた資産名称を検索条件として設定します。
4 Routerで条件分岐
LINEのトーク画面で入力したデータが
一致するデータが見つかった場合、その行の情報を取得します。
●検索結果がある場合

取得した情報をLINE返信用の文章に整形します。
🔎固定資産検索結果
資産:{{資産名称}}
勘定科目:{{勘定科目}}
耐用年数:{{耐用年数}}年
結果として、LINE上で確認しやすい形式にしました。
🔎固定資産検索結果
登録されている固定資産が見つかりませんでした。
入力例:
・パソコン
・机
・プリンター
もう一度入力してください。
という形で返信します。
工夫した点
業務で実際に使える形を意識
単なる検索ではなく、実際の経理業務で使えることを意識しました。
問い合わせ対応では、
「質問を受ける」
↓
「資料を探す」
↓
「回答する」
という流れがあります。
この中の資料を探すという部分を自動化することで、対応時間の削減につながると考えました。
苦労した点
Google Sheetsとの連携
最初はスプレッドシートのデータを正しく取得できず、検索条件の設定に苦戦しました。
また、Routerの条件設定では、Google Sheetsから取得したデータが存在するかどうかを判定する必要があり、検索結果をもとに処理を分岐させる部分に苦戦しました。
今後追加したい機能
今後は以下のような改善を考えています。
●資産名の入力候補表示
●部分一致検索
●表記ゆれ対応(PC、パソコン、ノートPCなど)
●複数候補がある場合の選択機能
●固定資産登録依頼機能
また、耐用年数だけではなく、減価償却方法や仕訳例なども確認できるようにすると、さらに経理業務で活用できると思います。
まとめ
今回は、Make・LINE Bot・Googleスプレッドシートを組み合わせて、固定資産の耐用年数検索Botを制作しました。
普段の業務で感じていた「ちょっとした確認作業」を、自動化することで効率化できる可能性を感じました。
今回の制作を通して、技術は目的ではなく、課題を解決するための手段だということを学びました。
今後も身近な業務課題を見つけ、改善につながる仕組み作りに挑戦していきたいです。







