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情報はどうやって海を越えるのか?IPアドレスとDNSの関係性について

Last updated at Posted at 2026-01-07

DNSは何をしているのか

DNSは、URLに出てくる example.com みたいな名前を、通信に使えるIPアドレスに変換する仕組みです。

インターネットの通信は最終的に「IPアドレスのどこに送るか」で動きます。でも人間は 203.0.113.10 みたいな数字を覚えにくいので、覚えやすい名前(ドメイン名)を使えるようにして、その裏でDNSがIPアドレスに変換してくれています。

  • 人間が使う: example.com
  • 通信で使う: 203.0.113.10

変換は毎回やると遅いので、しばらく覚えておく(キャッシュ)

DNSの変換は、毎回ゼロから調べ直すと時間がかかります。だから一度変換した結果を「しばらく覚えておく」ことで、次回以降は素早く同じIPアドレスを取り出せるようにします。これがキャッシュです。

イメージとしては、こういう流れです。

  1. ブラウザが example.com を開く
  2. 以前に調べた結果が残っていれば、それを使って即座にIPアドレスが分かる
  3. 残っていなければ、DNSサーバに聞きに行って調べる

IPアドレス

IPアドレスは、インターネット上の住所です。
データを届けるときに、どこに届けるかを指定するために使います。

たとえば友だちの中村さんに荷物を送りたいとします。

中村さんの家〜と口で言えば近所の人との会話では通じるかもしれませんが、郵便で届けるには、配達員さんが迷わないように住所が必要です。

  • 中村さんの家〜(人間に分かりやすい呼び方)
  • 〒123-4567 東京都〜〜(配送に必要な住所)

インターネットも同じで

  • example.com(人間に分かりやすい名前)
  • 203.0.113.10(通信に必要な住所)

という関係になります。ブラウザは人間に分かりやすい名前から住所を調べて、最終的にIPアドレスという住所を使ってサーバへデータを届けます。

住所が分かっても、どの部屋に届けるかがまだ必要

住所(IPアドレス)が分かっても、マンションで部屋番号が必要なように、同じ機械の中のどのアプリに渡すかを決める情報が必要です。それがポート番号です。

  • IPアドレス: 建物の住所
  • ポート番号: 部屋番号、受付窓口

だから通信はだいたい IPアドレス:PORT のセットで行き先が決まります。

PORTは65536個ある

0番は特定の用途に割り当てられず、通常は使われないので65535個とも説明されます

IPアドレスが建物の住所だとすると、PORTは建物の中の受付窓口や部屋番号みたいなものです。

  • IPアドレス: どの建物に届けるか(住所)
  • PORT: 建物のどの窓口に届けるか(担当部署、受付番号)

同じ建物(同じIPアドレス)でも、中にはいろんなサービスが動いています。

  • Webサイトを見る窓口
  • SSHでログインする窓口
  • メールの窓口
  • DNSの窓口

だから「この建物のこの窓口に届けてね」を指定する必要があり、それがPORTです。
サーバは1台の中で複数のサービスを動かせますが、PORTによってどのサービスに繋ぐかを分けています。

例えばURLに https://example.com と書かれているとき、裏側ではPORTも決まっています。
httpsなら基本的にはPORT番号が443です。

普段はPORTを書かなくてもアクセスできますし、特段意識する必要もありません。

一方で開発中のローカル環境では http://localhost:3000 のようにPORTを書くことが多いです。これは同じPC(同じ住所)でも、3000番という入口のサービスに繋ぎたいからです。

有名なPORT番号は0〜1023を指し、well-known portsと呼ばれています。
その中でもよく使われる、代表的なものを下記に載せます。

よく使われるPORT表
PORT 用途 具体的に起きる動作の例
20 FTP(データ転送) ファイル本体を送る、ファイルを受け取る(アップロード/ダウンロードの中身が流れる)
21 FTP(制御) ログインする、ディレクトリ一覧を取る、転送開始などの命令を送る(操作の指示が流れる)
22 SSH サーバにリモートログインしてコマンド実行、公開鍵で認証、SCP/SFTPでファイル転送
23 Telnet 文字ベースでリモート接続して操作する(暗号化なしなので今は基本使われない)
25 SMTP メールをサーバへ送る、別のメールサーバへ中継する(送信の配送処理)
53 DNS ドメイン名からIPアドレスを調べる、メール用の宛先(MX)などDNSレコードを問い合わせる
80 HTTP Webページを取得する、APIでデータを取得する、画像やCSS/JSを取りに行く(暗号化なし)
110 POP3 メールサーバからメールを受信する、受信後にサーバから削除する設定で取り出すこともある
443 HTTPS 暗号化してWebページやAPIをやり取りする、ログインや決済などの通信を安全に行う

まとめ

  • DNSは、人が覚えやすいドメイン名を、通信に必要なIPアドレスへ変換する仕組み
  • IPアドレスは、インターネット上で通信先を指定するための住所のような識別子
  • 通信先は基本的に 宛先IPアドレス + 宛先PORTで特定される
  • PORTは 0〜65535の65536個が存在し、https は通常443、httpは通常80が使われる
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