(10/9 情報収集不足な部分を追記)
QualcommがArduinoを買収すると聞いて、思ったこと。
発表されたArduino Q。
RTOSやLinuxが動くシングルボードコンピューター。
値段的にはRaspberry Pi5の2GBモデルあたり。
リッチな計算能力がやすく手に入るのはいいのだけど、Arduinoフォームファクタに収めるのは無理矢理過ぎる。なんでUSBホストやカメラ/ディスプレイインターフェースが付いてないの。
(追記:USB CポートはUSB ホスト、PD、Alt-mode PDに対応するようです。ボード下のコネクタにMIPI DSI,MIPI CSIも出てる)
そこは恥、外聞なくRaspberry Pi BフォーマットやRaspberry Pi Zeroフォーマットを採用してほしかった。あるいはMilk-Vみたいに、無理矢理Raspberry Pi Picoフォーマットとか。
基板の面積が余ってLED貼り付けるのはみっともない。
(追記:アプリケーションプロセッサQualcomm Dragonwing QRB2210(4コア Cortex-A53)の他にSTM32U585(Cortex-M33)を積んでいるようです。Arduino C++ inoはこっちで動かすのかな? PythonはMicroPythonって書いてないからLinux上の方だろうか?)
ArduinoIDEは、Atmel ATMegaコントローラーにブートローダーを書き込んで、ICSPプログラマ無しに気軽にプログラムする環境が起源。
2.0系IDEでようやくデバッグできるようになったけど、基本的に大規模なプログラムや、マルチプロセスには向いていない。(VSCodeの拡張機能としてのArduino IDEはある)
Intelがガリレオボードで、Linux上のデーモンでArduinoプログラムを無理やり動かした前例はあるけど、続かなかった。
LinuxやRTOSを載せるならば、ArduinoIDEを大幅に拡張する必要が出てくる。
(追記:実際、Arduino App Labという、Arduino C++コード、Pythonに対応した新開発環境が提供されます)
いまさら? Linux上でIO制御やAIを動かすならすでに実績のある環境があるよ。
今、Arduinoは安くない。ルネサス製(Cortex-M4)コントローラー搭載のUno R4 Minimaで三千円程度。Atmel ATMega328PのUno R3は何故か四千円。
同価格帯には(Cortex-A53の)Raspberry Pi Zeroや、中華Linuxボード。
(Coretex-M0+)のRaspberry Pi PicoやSeeed XIAOで千円台。ESP32に受動部品を付けた開発キットもそのぐらい。
この価格帯だとブレッドボードに直差しできる。
中華Uno R3互換機なら、そんなに高くないけど、積極的に新しく採用する動機も無い。
ArduinoIDEが得意とする分野には、千円ぐらいの気楽なボードがほしいんだ。