0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

仮想通貨 ブロックチェーン 入門 その2

Last updated at Posted at 2022-07-19

仮想通貨における暗号技術

通常、通貨には偽造防止技術が施されています。バイカラー・クラッド異形斜めギザ微細文字すき入れすき入れバーパターンホログラム etc... しかしながら、これらの技術を使っても完全に偽造不能にすることはできません。最終的には、法的な規制が必要です。
しかしながら、仮想通貨のセキュリティルールは、純粋な技術的な強制が必要で、暗号理論を多用しています。

暗号学的ハッシュ関数

まずハッシュ関数のポイントは以下3点

  • 任意のサイズの任意の文字列を入力として使える
  • 決められたサイズの出力を生成する
  • 効率的に計算できる
    これは、数学的に言えば、nビットの文字列のハッシュ計算にかかる時間はO(n)で表せるってこと

暗号的なハッシュ関数はこれらに以下3つの属性が必要です。

  • 衝突耐性(collision resistance)
    これは、2つの値x,yがx≠yでありながら、H(x)=H(y)であるようなものをけして見つけられない場合、ハッシュ関数は衝突耐性があるってこと。「見つけられない」と表現した理由は、厳密には、入力空間のほうが大きいので、衝突が存在しないわけではないためです。衝突耐性が難しい理由はこれで、この辺は別記事でまとめていきたいです。

  • 秘匿性(hiding)
    ハッシュ関数の出力y=H(x)が与えられたとき、入力のxを明らかにする現実的な方法がないってこと。この秘匿性を実現するためには、xの正解候補の値が存在してはいけない訳で、xの集合は大きく散らばっていなければいけない。

  • パズル親和性(puzzle friendiliness)
    y = H(x)となるyが与えられたとき,xを導くのが難しいってこと。要するにハッシュ値から入力の一部を特定するために,多くの計算コストを要するという性質です。

仮想通貨 ブロックチェーン 入門 その1

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?